2019年6月8日15時に放射第5号線・三鷹3・2・2号線高井戸~三鷹間が交通開放されました。
2004年度(平成16年度)より事業に着手し、約15年で開通することになりました。
開通区間の概要
この事業区間は上の通りで、4つの区間に分けて事業が行われました。
※各区間の詳しい状況は記事下に書きました。
三鷹3・2・2号線区間
この区間では2000年度(平成12年度)から久我山区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。結果、沿道環境に配慮するとともに、既定の都市計画幅員30m(一部除く)で建設されることになりました。
2002年(平成14年)11月28日に事業説明会を行い、2004年(平成16年)5月24日に事業認可(関東地方整備局告示第206号)されました。
その後用地取得を進め、2014年度(平成26年度)より本格的に街路築造工事に着手しました。
道路は平面4車線。(車線数は往復合わせて数えるのが普通です)中央分離帯で仕切られています。
久我山区間
この区間では2000年度(平成12年度)から三鷹3・2・2号線区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。
環境配慮書の中では道路構造について3つの案が出され、結果、計画幅員を50m→60mに拡幅し、玉川上水など沿道環境の保全を図るものとなりました。
この区間の特徴はなんといっても、上下線の間に玉川上水が保全されたことです。
道路は平面構造4車線です。
高井戸西区間
この区間は中央自動車道と合わせて建設されました。道路は1975年に完成。しかし、沿道住民や小学校PTAなどの反対にあい、約9年ほど開通できず、1984年5月30日に2車線(片側1車線)の暫定形で交通開放されました。
2車線の形態は30年近く続きましたが、2014年(平成26年)8月28日に4車線化する工事に着手しました。
4車線化に合わせて、これまで中央道高架の両脇にあった本線を高架下に移動。高架両脇は歩道や副道として再整備される予定です。
4車線化は一足早く、2018年11月25日22時に行われました。
2018年11月25日の4車線化の記事はこちら
高井戸東区間
この部分は首都高速新宿線4の高井戸出入口(都心方面)などがある区間で、2018年度より工事に着手しました。
4車線化や合流部分の改良などが行われました。
広域的に見ると
この道路を広域的に見ると、半蔵門から高尾山に至る東京の東西方向の大動脈を形成する重要な幹線道路で、今回開通したのはこの都心側の未完成区間でした。
西側は東京都と国によって現在事業中です。
開通式典の様子
当日は10時より開通記念式典が行われました。場所は放射第5号線のすぐ脇の都営久我山アパート(都営住宅)建て替えのために更地になっている用地です。
事前の案内では一般人は会場内に入れないとのことでした。実際、式典を行っているテントの中には入ることができませんでしたが、会場内に別にモニタが設けられ、テント内の様子を見ることができました。
式典では小池東京都知事や都議会議員議長らが祝辞を述べ、また来賓の紹介などがあり、30分程度で終了しました。
以下に事業説明・祝辞を文字起こししたものを載せておきます。録音したものから文字起こししているため間違っているかもしれないです。クリックで展開します。掲載順は発言順です。
さて都市計画道路放射第5号線、そして三鷹3・2・2号線の開通記念式典にあたりまして、主催者といたしまして一言ご挨拶を申し上げる次第でございます。この度晴れて開通となりますこの区間でありますけれども、昭和、平成、半世紀にわたって関係者の皆様方が、いってみればたすきを繋いで脈々とこの整備事業に関わって来られました。そして令和元年を迎えたわけでございますが、今年ついにその壮大なリレーのゴールインということになったわけでございます。これもひとえに、地元関係者、地権者の皆様方のこの事業に関しますご理解、ご協力あっての賜物と心から感謝を申し上げるところでございます。
さて新たに幕を開けました令和の新時代でございますが、この新しい時代を輝かしいものにしていく、そのために東京は更なる成長を遂げ、そして世界的な都市間競争に打ち勝たなければなりません。その意味では我が国の発展を確実にけん引していく、その新たな動脈の1つができたということでございます。都市の活力をさらに増進をさせまして、付加価値を高めていく。そしてその重要な取り組みの一つが本日の幹線道路のネットワーク整備でございます。
道路ネットワークの整備というのは交通の渋滞を解消するというだけではございません。防災力の向上ということも重要なファクターになるわけでございますし、也よりも働きやすく住みやすいまちづくりのベースとなるわけでございます。新たなヒト、投資を呼び込むなどの経済波及効果もございましょう。東京の稼ぐ力をさらに高める基盤となると確信をいたしております。
さて今回の放射線第5号線、三鷹3・2・2号線の開通によりまして、並行いたします甲州街道の交通渋滞の緩和が見込まれております。そのほか生活道路に流入する道路の交通が減少をする、それによって周辺地域の安全性が向上するなどなど、様々な相乗効果が期待されるところでございます。そして今年はラグビーワールドカップが9月に調布の東京スタジアムで開幕をするわけでございますが、今回の交通開放はこれによって会場へのアクセスを向上させることに寄与すると考えられます。
さらにこの事業につきましては、整備に関して周辺環境への様々な配慮が行われております。玉川上水の緑地空間をさらに豊かにする。そのために当初50mでありました都市計画の幅員を広げまして、50mから60mにする。それによってですね、この間隔が広くなるということがまず1点と、それによって沿道環境が保全をされる。そのために地元の皆様方とともに綿密な協議を重ねてまいり、10mの環境施設帯を整備をいたしたところでございます。最近はグレーインフラからグリーンインフラへという言葉がございますが、まさに今回のこの完成、道路の開通というのはグリーンインフラのモデルケースもなりえると、このように考える次第でございます。
道路整備というのは一朝一夕に進むものではございませんけれども、ひとたび完成をいたしますれば、それは社会の重要なストックになるわけでございます。このストック効果を永続的に発揮して、都民、国民にさまざまな恩恵をもたらすと、このように考えます。 都といたしましては、今後も国、関係自治体、地域の皆様方と手を携えまして、都市の骨格を形成いたします幹線道路の整備を着実に進めてまいります。そして東京の発展を支えてまいる交通・物流ネットワークの一層の拡充を加速をさせていく所存でございます。
さあみなさま、来年はいよいよ東京2020大会でございます。オリンピック・パラリンピック協議大会、そのためにも都は現在ソフト、ハードの両面で準備の総仕上げに邁進をしているところでございます。大会を跳躍台といたしましてその先の未来の東京、これをさらに進化させるべく、安全で快適なまちづくりの取り組みを加速させてまいります。引き続き皆様方の力強いお力添えをよろしくお願いを申し上げます。
結びにあたりまして、この放射第5号線、三鷹3・2・2号線が周辺住民の皆様方、そして都民、国民の皆様方に今後末永く活用され、親しまれるそのことを祈念をいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
放射第5号線は千代田区麹町1丁目を起点とし、杉並区久我山2丁目に至る総延長15.1kmの都市計画道路であり、戦後の昭和21年に戦災地復興計画基本方針に基づき都市計画決定いたしました。その後、今回開通いたします久我山2丁目~3丁目までの区間について、玉川上水の保全など地域の環境に配慮した道路とするため、平成16年に道路幅員を変更するなどの都市計画変更を行いました。また、三鷹3・2・2号線は三鷹市牟礼1丁目を起点し同市大沢3丁目に至る総延長6.57kmの都市計画道路であり、昭和37年に都市計画決定されました。
次に事業の経緯でございますが、放射第5号線は大きく2つの区間に分けて整備を行ってまいりました。都心側から申し上げますと、首都高速道路4号線の高井戸ランプ付近から西側の約1.6kmの高井戸区間については、中央自動車道の高架下へ4車線の本線車道を整備する事業を中心に、平成26年に着手しております。
また高井戸区間に隣接する約1.3kmの久我山区間につきましては、玉川上水の保全や幅員10mの環境施設帯を設けるなど、地域環境に配慮した道路となるよう平成17年より事業に着手しております。
また、三鷹3・2・2号線でございますが、放射第5号線と供用済みの東八道路を結ぶ約0.5kmにおきまして平成16年から事業に着手しております。
両路線の整備にあたりましては、平成10年に創設された総合環境アセスメント制度、現在の計画段階アセスメント制度の導入により、計画の立案段階から環境への影響を総合的に評価し、基本計画の決定に反映してまいりました。また高井戸区間におきましては、中央自動車道建設に合わせて暫定的な整備に着手した昭和40年代から地元住民の皆様と協定を締結し、環境対策などについてご意見をうかがってまいりました。さらに久我山区間におきましても、地元の方々を含む協議会を設置いたしまして、道路の構造について提言をいただきました。三鷹3・2・2号線では、基本計画において沿道環境へ配慮するとともに、隣線区間の幅員を考慮し、既定の都市計画幅員30mで整備してまいりました。
これらの事業に要した費用は、用地費と工事費を合わせた全体事業費で、放射第5号線が477億円、三鷹3・2・2号線については63億円となっております。
今回の事業区域には首都高速道路や中央自動車道と隣接した区間や、国の史跡に指定されている玉川上水に隣接した区間が存在しているため、それらの施設への影響に最大限注意を払いながら施行してまいりました。また、久我山区間の環境施設帯の整備にあたりましては、沿道の方々に実物大の整備モデルをご覧いただくなどの工夫を重ねながら、工事を進めてまいりました。三鷹3・2・2号線では広幅員の歩道にヒラドツツジやクスノキなどの街路樹を植え、沿道環境の保全を図るよう努めています。
このような大規模な事業でございましたが、順調に工事を進め、本日の開通を無事迎えることができましたのは、ひとえに本日ご列席の皆様方のご指導やご高配、ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
また事業用地をご提供していただきました地権者の皆様をはじめ長期間にわたる工事に多大なご理解とご協力をいただいた地元の皆様、また工事に携われた多くの関係者の皆様方に対しましてこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。
この放射第5号線と、三鷹3・2・2号線の開通により自動車交通の円滑化や、緊急時の避難路・輸送路として防災機能の向上に資する道路ネットワークの形成がより一層進むとともに、沿道地域における今後のまちづくりにも大きく貢献することを期待して事業報告といたします。
本日の開通記念式典を迎えるにあたり、地元の方の関係者の皆様方、また工事に携わられた関係者の方々のご協力があったことに心から敬意を表するものでございます。
東京の道路は都市活動や都民生活を支えるだけではなく、交通渋滞の解消や、拠点間の連携強化により経済成長の促進、国際競争力の強化に資するとともに、防災性、安全性の向上にも資する極めて重要な都市基盤であります。
今回、この区部と多摩地域を結ぶ放射第5号線、三鷹3・2・2号線が開通することは人と物の流れを向上させ、地域の内外の交流をさらに活発にし、東京の魅力と活力を高めることになるわけでございます。
ちなみにわたくし調布が地元なんですけど、並行して走っている甲州街道を毎日のように新宿に通っているんですが、この本線がですね開通することによってその甲州街道も渋滞解消につながると、いうことも寄与しておりますので、大変喜ばしいことだと思っております。
ただ一方で都市計画道路の完成率は6割を超えた程度でありまして、各所で見られる慢性的な交通渋滞は東京の最大の弱点でもございます。都議会といたしましても、地元の皆様をはじめとする関係者各位の引き続きご支援、ご協力を賜りながら、東京の持続可能な都市形成を図るうえで欠かすことのできない道路ネットワークの整備をこれからも支援をしてまいる所存です。
結びにあたりまして、ご列席の皆様のご健勝、御託をそしてご発展を心から祈念いたしまして本日の記念式典にあたりましてのお祝いの挨拶にかえさせていただきたいと思います。おめでとうございます。
私もこの放射5号線の整備を振り返りますと、私自身が都議会で若い時仕事をさせていただいたその時期とかなりの期間が重なっておりまして、その経過も多少は知っているつもりでございますが、1つ印象に残るのは、確か当初のその道路の幅員の幅をですね、確か50mを60mに都市計画決定変更したんじゃないかなっと思うんですけど、そうだったよね?あれが1つの節目かなと、いうふうに思います。環状7号線とか環状8号線とか過去に先人の方々が苦労して増大する交通量を裁かなきゃならないということで、道路整備が進められましたけれど、その当時の反対される方々の1つの目標っていうのは、その道路幅員を押し返そうっていうのが、反対運動の1つの目標というような時代があったんじゃないかと思いますけど。今回この放射5号線っていうのは玉川上水の史跡ということもあり、幅員をむしろたっぷりとって、そして道路とそれから歩道、そしてそこに緑地帯などを設けて環境に最大配慮できる道路整備を進めようと。こういうことで、反対派までとは言えないかもわからないけれども、道路整備にいろいろと疑問を持っておられた方々もむしろそういう方向で足並みをそろえていった。これが大きな一つの転換だったんじゃないかなという思います。
これからの高齢社会とか考えますと、やはり歩道がゆったりとして、車いすも自転車も歩行者もいっしょに無理なく往来できるというような道路整備というのが都市部で理想ではないかなというふうに思います。そういう一つの先例になればということを思いますと、心から今日のこの日はおめでたい日だなというふうにも実感するところでございます。どうぞこれからも国、そして東京都、それから私たちども基礎自治体としっかり連携をして、さまざまな道路整備の計画、着実に進めて行けられるようにですね、私も汗をかいてまいりたいと思いますので、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。皆様方のご健勝心から祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。おめでとうございました。
三鷹3・2・2号線東八道路と放射5号線は三鷹市域にとどまらず、多摩地域と区部を結ぶ重要な幹線道路です。本日はこれらが接続し、供用開始となることは広域な幹線道路機能が大きく進展することになり、その意義は非常に大きいものと考えております。
現在、三鷹市域では東京外かく環状道路のジャンクションとインターチェンジの工事が進んでいます。大規模な工事です。工事が完成し供用が開始されますと、多くの車がこの地域に集中することになりますので、そのアクセス道路となる周辺の幹線道路の整備は大きな課題であります。平成21年に策定されました外かく環状道路の対応の方針では、国と東京都と三鷹市で結んだものでございますが、外環の高速道路としての機能を最大限発揮することに加え、周辺生活道路の通過交通の流入を抑制するため、東八道路と放射第5号線を含めた周辺の都市計画道路のネットワークの整備が確認されました。本日その道路の1つが対応の方針通り完成し、供用開始されることに地元市として大変感謝申し上げるとともに、本路線の整備等に携われて来られました東京都や関係者の方々をはじめ、事業にご協力していただいた地権者や周辺の住民の皆様に敬意を表したいと思います。
本路線を事業化整備する過程で、地域の方々への説明や話し合いが遅れ、十分納得いただける状況に至っていないことも残念ながら事実として認めざるを得ません。今後もぜひ、時機を見て、地元自治体や地域と話し合いを行っていただきますよう、地元市町としてお願いを申し上げます。
引き続き三鷹市としましても、緊急対応方針を定め、東京都や交通管理者などの関係者の方々と連携しながら、周辺の幹線道路のネットワークの構築や地域の生活道路への通過交通の流入抑制など必要な対策に取り組み、当該地域および三鷹市全域がさらに安全で良好な環境となるよう努力していきたいと考えております。
最後となりますが、本日供用開始されますこの道路は今年度9月に開催されるラグビーワールドカップ、来年度国民の皆様が期待をしていらっしゃる2020の東京オリンピック・パラリンピックを支える交通基盤と聞いております。これらが円滑に運営され、成功するとともに、本路線にかかる地域がますます活性化することを祈念いたしまして本日のご挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。おめでとうございます。
開通時の様子
開通区間が長く、全体を見渡すことは不可能なため、私は西端部で見ることにしました。
そして……
15時ちょうど、白バイが先導し開通。
さっきまで静かだった道路が一瞬にして車で満たされ、不思議な感覚に襲われました。
その一方で・・・
開通から50分後、追突事故が発生。目の前でぶつかったので驚きました。道路を起因とするものというより余所見に見えました。
このほかにも、右折禁止箇所を右折したりだとか、脇道の進入禁止時間帯に進入したりだとか、逆走しかけているなど、至る所で事故の卵のようなものが発生していました。
まだまだほとんどのドライバーが慣れていない道路ではありますが、今後が少々不安になる事案でした。(聞いたところによると逆車線でも事故があったそうですが私は確かめていません)
各区間の詳細
三鷹3・2・2号線区間
簡単に示すと、このような構造になりました。
そのほかポイント
1. 中本宿通りとの交差点の中央分離帯は締め切り
2. 下本宿通りと烏山通りとの丁字路の信号は廃止
下本宿通りと烏山通りが交わる丁字路の信号機は14:50に廃止されました。
東八道路と下本宿通りが交わる交差点に新しく信号が設置されたことで、信号機の間隔が近いことや、下本宿通りの交通量が減ることを見越しているのかなと想像します。
また、合わせて下本宿通りを横断する横断歩道も廃止されました。
私が見ていた開通直後はかなり混乱した様子でしたが、暫く経ってどうなったか見に来たいですね。
3. 市道138号線との交差点の中央分離帯も締め切り
ここの締め切りにあたっては、工事中からよく文句を言っている人を見かけたものです。開通日も都の職員に怒鳴っている人を何人か見かけました。
実は、下り線→上り線への転回可能箇所は、(仮称)高井戸公園前交差点から約1.5kmに渡って存在しません。1.の中本宿通りへの右折もできなくなったことから、下り線→人見街道・久我山駅方面へはかなりアクセスしにくくなりました。
4. 人見街道とは接続せず
この部分については三鷹市が接続を要望しているようです。
ちなみに、写真左側の大ケヤキは切り倒されずそのままになったほか、ケヤキの根元にある庚申塔もそのままになりました。結構景観的な面でいい味を出していると思います。
久我山区間
この区間は事業認可前に幅員を50mから60mに都市計画変更した区間で、その分広い歩道に充てられています。特徴は上下線の間に玉川上水が流れていることです。
玉川上水の両側には歩道とは別に玉川上水緑道が整備されました。
一方で、上下線が離れているためか、逆走しそうになっている車を見かけました。
この写真は副道区間で、主に駐車場で入口がある場所などに設置されました。この部分では透明な遮音壁が設置されています。
このような構造は多摩地域では近年整備された調布保谷線や府中所沢線などでも見られ、また新設する国道でも同様の構造が見られます。
なお、歩道の舗装は現在仮の状態で、今後インターロッキングブロック舗装がされる予定です。
そのほかポイント
1. 右折禁止に注意
2. 久我山駅方面の歩行者専用時間帯に注意
東京都では車両による規制、歩行者専用道などの規制に対して指定方向外進入禁止の標識を設置しない傾向にあります。この交差点も同様な理由、また歩行者専用道の時間帯が一部であることから左折も可能な標識を設置したものと思われます。この影響でか、左折が可能だと思ってハンドルを切り、歩行者専用の標識に驚き立ち往生する光景を見かけました。時間帯別に2枚の指定方向外進入禁止の標識を設置するのが親切だと思います。(…が東京都はそういうのあまりしないんですよね)
3. 岩崎橋~(仮称)高井戸公園前交差点の右岸側緑道は設置せず
高井戸西区間
この区間は、これまで中央道高架脇にあった車道を高架下に移動させ、同時に4車線化する工事を行いました。
2018年11月25日の4車線化の記事はこちら
4車線化にあたっては支障となった中央道の橋脚1基を移設するなどしています。また、横断歩道橋1か所も撤去されました。
詳しくは過去の記事を見てください。
相変わらず危ない中の橋交差点
環八通りと交わる中の橋交差点は事業開始前とほとんど形状が変わっていません。人身事故都内ワースト1位にもなったことがあるくらい危険な交差点です。
「開通後も引き続き整備を実施します」とアナウンスされています。
この交差点には放射第5号線→環八通りへの左折に交通島が設けられ、「左折可」として信号に関係なく左折ができるようになっています。2018年の段階では、2018年12月に交通島を廃止することがアナウンスされていましたが、現段階でも廃止されていません。
都の方によると、警察と調整中とのことです。
放射第5号線上りからの青信号は、開通1週間前に計測したら7秒、開通後に計測したら10秒でした(時間帯や交通状況によって変わるかもしれません)。短すぎて数台しか進めません。環八通りの車が無理に突っ込んできたりすると、青信号でも一切進めないこともあります。
開通前から渋滞することもありました。開通初日はたまたま通ったら開通していた車がほとんどでしょうから、新しい道として認知され始めたときにどうなるか気になります。
環八通り(荻窪方面)→三鷹方面への右折はできません。もともと右折できない交差点でしたが、改良されていません。
以前は外環道開通後に状況を見て検討などと案内されていたような気がしますが、現在はどのような方針なのかわかりません。
迂回路としては、左折後高井戸入口を通り過ぎ下高井戸陸橋下にある転回路でUターンする方法などあるかなと思います。
高井戸東区間
この区間では高井戸出入口付近の車線の変更などの工事を行いました。
本線の片側2車線化に伴って最大3回車線変更をしなくてはならなくなることや、X交差となることなどの理由で信号機を設置しているものと思われますが、ネット見てると評判悪いですね。
工事着手前の様子はこちら
上高井戸陸橋も4車線化しました。上り線(右側)は5月28日に、下り線(左側)は6月8日午前に片側2車線化しました。
上り線と側道との合流部には信号機が設置され、5月28日23時に稼働しました。
最後
今後は歩道などの整備が行われる予定です。
ここ1年くらい毎月のように見に来てましたが、もう暫く来ないかなぁ・・・
今回はまとめとして書いてみましたが、以前の記事で書いたため省略したものもあります。以下に過去の記事を載せておきます。
撮影日:2019年6月8日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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