10月7日の記事でも書きましたが、2018年10月10日より、関戸橋付近の車線が切り替えられ、仮橋が使用開始されました。
関戸橋は多摩市方面行き橋(下流側)と、府中市方面行き橋(上流側)の2つで1組となった橋です。下流側橋は渡し舟から切り替わり1937年にできた初代の橋であり老朽化していたため、仮橋を用いた架け替え工事が行われています。
このたび、上流側橋の上流側に「仮橋」が完成し、車線の切り替えが行われました。
今回の切り替えでは、府中市方面行き車線の一部を仮橋に移動しました。年末まで何度か車線を切替え下流側橋の使用を停止する予定です。
多摩川にかかる関戸橋では橋の架け替え工事が行われています。
関戸橋は多摩川中流部に架かる橋です。通称道路名として鎌倉街道が設定されており、東京都が管理する都道です。
橋は多摩市方面に向かう下流側橋(旧橋)と、府中市方面に向かう上流側橋の2橋がセットになっています。
架け替えの経緯
下流側橋(旧橋)は1937年に架けられた初代の橋で、当初は2車線歩道なしで供用されていました。橋が架けられるまではは「関戸の渡し」という渡し船で行き来していました。その後、周辺の市街化などに伴い、1971年に上流側橋が架けられ、上下線が分離したほか歩道も設置されました。
しかし、下流側橋(旧橋)は架橋から80年以上が経過し老朽化していたことや、耐震対策が未了であったこと、設計車両荷重が大正15年の「内務省土木局の道路構造に関する細則」に準拠していて現行基準を満たしていなかったこと、歩行者通行空間が存在しなかったことなどから、架け替えられることになりました。
架け替えの順序
工事では上流側橋の上流側に仮橋を設置し、交通を切り替えながら架け替えます。仮橋を用いた架け替えは多摩川中流部では初めてとなります。また、併せて上流側橋の改築を行います。
橋の設置や解体工事は多摩川の渇水期となる冬季のみ行われ、工事完了までには16年掛かる予定です。
これまでの経過
新下流側橋の緒元
上部工 :鋼7径間連続合成細幅箱桁橋
下部工 :逆T式橋台・小判型張出橋脚
全幅員 :16.000m
有効幅員:15.000m(歩道4.500m、車道10.500m)
支間長 :44.000m+40.000m+4@60.000m+54.400m
道路橋示方書・同解説Ⅰ~Ⅴ平成29年
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写真右側に仮橋があり、府中市方面行き車線(手前側行き)の1車線が切り替えられています。
交差点はNECの企業用地を用いて拡幅されました。現段階では多摩市方面行き車線(左側)にはほとんど手が加えられていません。
府中市方面行き車線は、2つの車線が別々の橋を経由する仕組みとなりました。
多摩川沿いの道路を府中四谷橋方面から来て左折する箇所では、膨らみをもって造られており、大型車も左折できるようになっていました。
左から「下流側橋」「上流側橋」「仮橋」です。
仮橋は「←↑」、上流側橋は「↑」の車線レーンになっています。左折する場合は仮橋を経由する必要があります。
橋の手前の右折箇所は、右折できなくなるとアナウンスされていましたが、現段階では右折が可能です。今後一時的にできなくなると思われます。
仮橋の手前はカーブのため注意が必要です。
仮橋の導入部は1車線で、橋の途中で左折レーンと直進レーンに分かれます。
歩道は従来より広くなっていますね。
撮影日:2018年10月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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