国道20号日野バイパス(延伸)9月30日東豊田地区が暫定開通へ ようやく現道と接続

日野市で事業が行われている国道20号日野バイパス(延伸のうち東豊田地区で、9月30日10時に暫定道路が開通する予定です。これにより、既に暫定整備されている豊田地区川辺堀之内地区と繋がり、現道である日野バイパスと接続される予定です。

事業概要

日野市八王子市では国道20号20(現道)のバイパスとして、日野バイパス(延伸)日野バイパス(延伸)Ⅱ期の事業が行われています。

施行者は国で、日野バイパス(延伸)は2005年度から、日野バイパス(延伸)Ⅱ期は2017年度から事業が行われています。

なお、沿線では日野市および土地区画整理組合により土地区画整理事業が行われています。土地区画整理事業の施行区域では同事業によって用地を捻出する予定です。

ちなみに、都市計画道路名称は日野3・3・2号東京八王子線八王子3・3・2号東京八王子線です。

基本データ

日野バイパス(延伸)
施行者
延長約3.8km
幅員28~48m
事業化2005年度
2020年5月6日現在
日野バイパス(延伸)Ⅱ期
施行者
延長約1.5km
幅員28~60m
事業化2017年度
2020年5月6日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません。
2017年度国道20号日野バイパス(延伸)豊田地区改良(その1)工事株式会社ガイアート
2017年度国道20号日野バイパス(延伸)豊田地区改良(その2)工事戸田道路株式会社
2019年度R1国道20号日野BP(延伸)豊田地区電線共同溝(その1)工事戸田道路株式会社
2019年度R1国道20号日野BP(延伸)豊田地区電線共同溝(その2)外工事戸田道路株式会社
2020年度R2国道20号日野BP(延伸)川辺堀之内地区改良舗装その1工事戸田道路株式会社
2020年度R2国道20号日野BP(延伸)東豊田地区改良舗装工事常盤工業株式会社
2020年度R2国道20号日野BP(延伸)豊田南地区改良舗装工事福田道路株式会社
2021年度R3国道20号日野BP(延伸)川辺堀之内地区改良舗装他その2工事世紀東急工業株式会社
2021年度R3国道20号日野BP(延伸)川辺堀之内地区電線共同溝工事株式会社ガイアート
2022年度R4国道20号日野BP(延伸)東豊田地区改良舗装他工事株式会社竹中道路
2025年度R7国道20号BP改良他工事大木建設株式会社
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません。
2017年度29F日野バイパス(延伸)Ⅱ期橋梁予備設計他業務株式会社橋梁コンサルタント
2018年度30B日野バイパス延伸部外用地調査等業務株式会社アタル開発
2018年度30G日野バイパス延伸環境影響評価検討他業務八千代エンジニヤリング株式会社
2018年度30G日野バイパス(延伸)Ⅱ期測量業務国際測地株式会社
2018年度30G日野バイパス(延伸)Ⅱ期地質調査他業務応用地質株式会社
2019年度31G日野バイパス延伸環境影響評価調査他業務八千代エンジニヤリング株式会社
2019年度R1G国道20号日野BP(延伸)環境調査業務(その1)株式会社オリエンタルコンサルタンツ
2019年度R1G国道20号日野BP(延伸)環境調査業務(その2)株式会社長大
2019年度R1G国道20号日野BP(延伸)Ⅱ期橋梁詳細設計他業務セントラルコンサルタント株式会社
2019年度R1G国道20号日野BP(延伸)日野BP(延伸)Ⅱ期橋梁詳細設計他業務セントラルコンサルタント株式会社
2020年度R2G国道20号日野BP(延伸)道路詳細修正設計他業務セントラルコンサルタント株式会社
2020年度R2G国道20号日野BP(延伸)Ⅱ期函渠設計他業務株式会社建設技術研究所
2021年度R3G国道20号日野BP(延伸)2期環境影響評価業務株式会社オリエンタルコンサルタンツ
2021年度R3G国道20号日野BP(延伸)電線共同溝設計他業務株式会社ドーコン
2022年度R4G国道20号日野BP(延伸)2期環境影響評価業務株式会社オリエンタルコンサルタンツ
2022年度R4G国道20号日野BP(延伸)外道路詳細修正設計他業務株式会社建設技術研究所
2024年度R6G国道20号日野BP(延伸)2期外函渠構造検討他業務中央コンサルタンツ株式会社東京支店
2024年度R6G国道20号日野BP(延伸)外環境影響評価業務株式会社千代田コンサルタント
この表の注意事項
データ収集期間:工事2017年度~、委託2017年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2024年11月28日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

近隣の道路計画

都市計画道路放射第5号線東京八王子線東京都千代田区半蔵門交差点から東京都八王子市高尾山ICに至る都市計画道路です。上記の通り未開通の区間で事業中です。

都市計画道路名称
23区内:放射第5号線
三鷹市内:三鷹3・2・2号東京八王子線
小金井市内:小金井3・2・2号東京八王子線
府中市内:府中3・2・2の1号東京八王子線、府中3・2・2の2号東京八王子線
国立市内:国立3・3・2号東京八王子線
日野市内:日野3・3・2号東京八王子線
八王子市内:八王子3・3・2号東京八王子線

それぞれの区間については下記をご覧ください。


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

暫定開通へ

日野バイパス(延伸)は2005年度から事業を行っており、平山通り以東では2018年頃から国による工事が少しずつ進められています。

今回新たに開通するのは、上記図で示した東豊田地区の区間です。既に国による暫定整備が行われている東側の川辺堀之内地区、西側の豊田地区の道路と接続され、平山通り東平山二丁目交差点まで日野バイパス(現道)と繋がることとなります。平山通り以西は土地区画整理事業は進んでいるものの、国は埋蔵文化財調査を行っている程度で工事は未着手)

なお、将来的に4車線となる計画ですが、現段階では2車線暫定整備となります。また一部に対面通行区間が残るなど、国道としての趣には程遠い状態となるようです。

現地の案内板

私が調べた限り、9月27日時点でインターネット等での告知はされていないものと思われ、現地に案内板が設置されているだけと見られます。

土地区画整理事業と並行して整備

自治体や国が道路を整備する場合、道路予定地を買収するなどして権原を取得し、道路用地とすることが多いですが、日野市内では市または土地区画整理組合施行の土地区画整理事業が広く行われており、土地区画整理事業の換地により用地の確保がされてきました。

既に暫定2車線で交通開放されている豊田地区川辺堀之内地区などでは土地区画整理事業により国道用地が確保・暫々定道路が整備され、その後国が国道形態として暫定2車線の道路として整備を進めて来ました。(川辺堀之内地区は(1.5/4)暫定開放済)

今回開通する東豊田地区は、土地区画整理事業の区域には含まれておらず、国が直接用地を買収する等して取得しました。坂下交差点付近も同様です。

現地の状況

現在行われている工事は、「R7国道20号BP改良他工事」と見られ、2025年9月30日までの予定で、大木建設株式会社が施工しています。

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ

東豊田地区

①左が日野バイパス(延伸)、右が都道159号豊田高幡線(地図

東豊田地区では、既に両側の歩道が整備・開放されており、現在は暫定車道部の整備が進められています。工事はほとんど終わっている状態で、既に都道159号豊田高幡線に取り付いていて、カラーコーン等で塞がれている状況です。

なお、都道←→一番橋北交差点方面が主道路で、坂下交差点方面が従道路という形になり、信号機は設置されていません。

②分岐箇所(一番橋北方向)(地図

将来的には、当然、日野バイパス(延伸)一番橋北←→坂下方向が主道路となり、都道が従道路として取り付く計画です。

また、将来的に都道の接続位置はこれよりも東側に切り替えられる計画で、既に用地も確保されているようですが、現段階では整備されていません。

③東豊田地区(地図

東豊田地区は対面通行の暫定整備です。道路照明などは未設置でした。

歩道部の横断抑止柵には国道型のものが取り付けられるなど、国道らしさも出てきています。

④東豊田地区と川辺堀之内地区の境(地図

これまで、川辺堀之内地区の土地区画整理事業の境界で道路整備が終わり、行き止まりとなっていましたが、ようやく道路が繋がります。

川辺堀之内地区

⑤川辺堀之内地区(地図

川辺堀之内地区は、土地区画整理事業により国道用地が確保されたのち、2021年度から国による暫定整備が行われた区間です。既に電線共同溝などの整備も進み、いわゆる暫定1.5車線での開放がされてきました。なお、切替えに先立ち、9月27日時点で一部区間を除き既に暫定2車線で交通開放がされています。

今回の交通開放に合わせ、川辺堀之内地区では、これまで横断ができた2箇所の交差点の中央分離帯が封鎖されるなどの変更が行われる計画です。

坂下交差点付近

⑥坂下交差点から(地図

坂下交差点付近は、土地区画整理事業区域には含まれず、国が用地を買収するなどして用地を取得した区間です。

国による整備が行われるまでは、すれ違いが困難なほど狭い旧来の道路が残っていましたが、2022年から国による工事が行われ、工事段階から少しずつ道が広がっていました。

道が広がるにつれて、抜け道をする車が増えており、川辺堀之内地区の生活道路では交通量が増え危険な状態も見られました。(抜け道する車に限って速度出しがち)

今回の工事で、センターラインのある対面通行暫定2車線の道路として整備がされ、ある程度の交通量には耐えられる道幅となりました。

⑦坂下交差点には信号機が増設(地図

あわせて、警視庁により坂下交差点信号機が増設され、日野バイパス(延伸)側にも車両用信号機が設置され、既に運用を開始しています。

※これまでは日野バイパスを歩行者が横断するための信号機だった

工事件名は「交通信号施設 新設・改良(多現示化)・更新(集中式制御機・施設更新) 工事」で、株式会社京三製作所が施工しました。

坂下交差点は、交差点の形状はこれまでと大きく変わっておらず、多い交通量には耐えられそうにない形態です。

日野バイパス(延伸)Ⅱ期も説明会実施

浅川を横断する日野バイパス(延伸)Ⅱ期は、2017年度に事業に着手し、これまで設計やアセスメント業務が発注されてきました。

8月25日、30日には日野市内で、8月28日、31日には八王子市内で「設計説明会および設計・用地説明会」が開催された模様です。(開催案内-相武国道事務所

ただ、現時点で説明会資料などは掲載されておらず、内容がわかりません。相武国道事務所は早く載せてくれ。

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都市計画道路名称
23区内:放射第5号線
三鷹市内:三鷹3・2・2号東京八王子線
小金井市内:小金井3・2・2号東京八王子線
府中市内:府中3・2・2の1号東京八王子線、府中3・2・2の2号東京八王子線
国立市内:国立3・3・2号東京八王子線
日野市内:日野3・3・2号東京八王子線
八王子市内:八王子3・3・2号東京八王子線

それぞれの区間については下記をご覧ください。

撮影日:2025年9月27日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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