八王子市で事業が行われている八王子3・4・28号石川宇津木線の進捗状況を見てきました。
事業概要
八王子3・4・28号石川宇津木線は八王子市石川町から八王子市宇津木町に至る延長1,980mの都市計画道路です。このうち、上記で示す区間では道路を新設する事業が行われています。
平成21年認可区間
2009年(平成21年)認可区間は、多摩大橋通りの東側の約515mです。幅員16~30mで、JR八高線とはアンダーパスにより立体交差します。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約515m |
幅員 | 16~30m |
事業施行期間 | 2009年1月23日~2025年3月31日 |
2020年5月29日現在 |
平成25年認可区間
2013年(平成25年)事業認可区間は多摩大橋通りから国道16号に至る延長1,140mです。幅員は15~23mです。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,140m |
幅員 | 15~23m |
事業施行期間 | 2013年6月20日~2027年3月31日 |
2020年5月29日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
Ⅰ期区間(多摩大橋通り以東)
この先の交差点から手前側が事業区間です。
もともと道路がある区間で、流石に再整備がされると思いますが、今のところ手を付けられおらず、大型車交通量も多いためかなりボロボロです。
JR八高線とはアンダーパスで立体交差する計画です。
JR線直下部分の工事は終了し、そこへのアプローチ部分の工事が行われていますが、今のところ鉄道東側は工事が行われていません。
東京都の年間発注予定(4月1日付)には、
街路築造工事のうち擁壁設置工事及び排水管設置工事(5南西-八王子3・4・28[石川町Ⅰ期])
が記載されています。このアンダーパス部分のどこかの工事と思われます。
現在は、引き続き、JR八高線西側の擁壁工事が行われています。
工事件名は、「街路築造工事のうち擁壁設置工事(2南西-八王子3・4・28[石川Ⅰ期])」で、2023年4月下旬までの予定で、ロード建設株式会社が施工しています。
当初より1年弱工期が延伸されているようです。
なお、この部分では、「街路築造工事のうち擁壁設置工事(4南西-八王子3・4・28[石川Ⅰ期])」が行われる予定で、同じくロード建設株式会社が施工する予定です。(今のところ看板掲出は見当たらず)
Ⅱ期区間(多摩大橋通り以西)
Ⅱ期区間は、2020年度に搬入路設置工事が行われて以降、目立った工事は行われていないものと思われます。
東京都のサイトによると、2022年4月1日現在の用地取得率は86%で、1年前と比較して1ポイント増加しています。私が見た感じだと、道路新設区間(宇津木町信号以東)の用地取得はほぼ完了しているように見えました。
この辺りも用地の取得が進んでいました。
年間発注予定(4月1日付)によると、Ⅱ期区間では、
街路築造工事のうち補償代行工事(5南西-八王子3・4・28石川町Ⅱ期])
が予定されているとのことです。詳しい場所は不明です。
この先宇津木町信号付近までほとんどの用地取得が完了しています。
現道を拡幅する区間の用地取得はあまり進んでいません。特に南側(写真左側)があまり進んでいないような印象です。
撮影日:2023年4月2日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0620)
コメント
いつもレポートをありがとうございます。
平成21年認可区間は非開削でJR線直下に管渠を通す難しい工事が終わってから何年も経つうえ、便益が大きいプロジェクトのため完工と交通開放が待ち遠しくもどかしさを感じています。地盤の性状によるためか擁壁工事に時間を要していますが、管渠設置工事の前に本設の擁壁を設けて一般への交通開放に合わせて後日化粧工事をすれば工期と費用が節約出来るのではないか?と思う次第です。
今回頂いた情報で、蝸牛の如しとは言えどプロジェクトが少しずつ動いていることがわかり安心いたしました。
ちょっとよくわからなかったのですが、現在整備しているのは本設の擁壁工事です。
ここの擁壁は鉄筋コンクリートまたはPC壁体のため、化粧はしないんじゃないかと思います。(やっても剥落防止及び落書き防止塗装?)
この工事の進捗が気になりGoogleマップの空中写真を見たところ、撮影時期がわかりませんがⅠ期区間の多摩橋通り〜八高線アンダーパス間で掘下げ工事が行われてる写真に更新されていました。理由不明ですが擁壁間に予定地を横断するH鋼の長い梁を渡して一部を覆工板で覆い梁の下で掘削重機作業が行われているように見えます。(擁壁倒れ防止??)
梁下に作業空間を確保できるほど盤下げが進んでいるようです。
日野側の施工に移るのはまだ先でしょうが、進捗が見えて嬉しいです。
鋼矢板及び切梁は、擁壁の転倒というよりも土留目的ですね。
擁壁ができてしまえばそれ自体が土留になるので問題がないですが、それを造るまでの間に周辺の土砂が崩れてこないようにする必要があります。
覆工板は掘削で使うんですかね。コンクリート流し込むときにここまで車両を持ってくるとかそういう目的なような気がします。
残念ながら日野市側の工事はまだ発注されてませんが、年間発注予定にそれっぽいのが入っていますね。
ご教示ありがとうございました!
いつもレポートをありがとうございます。
先週近くを通った際に八高線東側を遠望すると珍しく扉が開き奥にゴミ収集車がいました。
工事準備の清掃?だと良いですが、これから始めてもの来年3月末までの完工はとても無理でしょうから、1期区間の事業施行期間は延長されるのでしょうね。
追伸させていただきます。
レポートに書いておられる石川町側の昨年度発注予定工事
「街路築造工事のうち擁壁設置工事及び排水管設置工事(5南西-八王子3・4・28[石川町Ⅰ期])」は第4四半期に発注されて同じくロード建設が受注しているようですが、工期が「令和8年2月18日まで」となっておりⅠ期の認可期間を超えていますね。擁壁工が中心で街路築造工事は含まれていないようなのでⅠ期の交通開放は早くても令和8年度になるように思われます。
便益性の高い事業だと感じているので残念です。コロナ対策による予算制約が影響しているのでしょうか??
南多摩西部建設事務所の事業費は、コロナ前から大きな変動はありません。
東京都の予算は、国のように重点事業にうん十億、その他は数千万みたいな極端な配分はしていないように思います。
この路線についてはコンスタントに工事発注がされているほか、用地取得も比較的早いペースで行われているように思います。
ご教示ありがとうございました。
用地取得済みで予算が付いていてもなお当初計画よりも完工が遅くなるのは残念です。
都市計画道路の事業認可は数年単位で取得するものですので、開通時期として解釈するのは不適と思います。都内ではほとんどの路線が延伸します。