武蔵村山市で事業が行われている立川3・2・4号新青梅街道線(第3工区)の進捗状況を見て来ました。
東大和市~瑞穂町間の新青梅街道で5つの工区に分けて拡幅が行われているうちの1つで、武蔵村山市内の都市核となる中心部を通過する地点です。都市核部分は武蔵村山市施行の土地区画整理事業が行われています。
2022年10月より、沿線で多摩モノレール(上北台駅~箱根ケ崎駅間)の延伸に関する都市計画素案説明会が開かれました。第3工区では(仮称)No.4駅、(仮称)No.3駅が設置される計画です。
事業概要
立川3・2・4号新青梅街道線は東大和市清水四丁目から西多摩郡瑞穂町大字殿ヶ谷に至る延長8,440mの都市計画道路です。このうち、上記で示した区間で第3工区として拡幅事業を行っています。
事業認可は2011年12月1日、施行者は東京都です。三本榎交差点東側~三ツ木交差点西側までの約1.6kmで現況幅員18mから30mに拡幅します。
途中の一部区間では武蔵村山市施行の武蔵村山都市核土地区画整理事業(2000年都市計画決定、2001年事業決定)が行われています。
この分離帯は将来的に多摩モノレールの延伸導入空間として想定されています。
多摩モノレール(上北台~箱根ヶ崎間)延伸
基本データ(東側)
施行者 | 東京都 |
延長 | 600m |
幅員 | 30m |
事業施行期間 | 2015年3月31日~2028年3月31日 |
2021年2月8日現在 |
基本データ(西側)
施行者 | 東京都 |
延長 | 約975m |
幅員 | 30m |
事業施行期間 | 2015年3月31日~2028年3月31日 |
2021年2月8日現在 |
最近の発注状況
工事 | ||
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発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
※これ以前は情報収集していません | ||
2020年度 | 事業用地整備工事(2北北-立川3・2・4Ⅰ工区) | 村松建設株式会社 |
2020年度 | 街路築造工事に伴う歩道橋撤去工事(2北北-立川3・2・4(第3工区)) | 株式会社エスコート |
2023年度 | 事業用地整備に伴う支障物撤去及び整地工事(5北北-立川3・2・4) | 有限会社空園 |
2023年度 | 事業用地管理工事に伴う道路照明移設工事(5北北-立川3・2・4(第3工区)) | 不調 |
2024年度 | 事業用地管理工事に伴う道路照明移設工事(6北北-立川3・2・4(第3工区)) | 四谷電気工事株式会社 |
委託 | ||
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発注年度 | 委託名称 | 受注者 |
※これ以前は情報収集していません | ||
2019年度 | 中窪歩道橋撤去設計(31街-立川3・2・4(第3工区)) | 株式会社トップライズ |
2020年度 | 交通量調査委託(2街-立川3・2・4外2路線) | 株式会社サンビーム |
2020年度 | 道路予備設計(2街-立川3・2・4外3路線) | 株式会社ドーコン |
2020年度 | 用地測量その4(2街-立川3・3・30) | 株式会社大輝 |
2020年度 | 橋梁予備補足設計(2街-立川3・2・4(第4工区)) | 株式会社ドーコン |
2021年度 | 道路予備修正設計(3街-立川3・2・4外3路線) | 株式会社ドーコン |
2021年度 | 橋梁予備補足設計(3街-立川3・2・4(第4工区)) | 株式会社ドーコン |
2022年度 | 土壌汚染任意調査委託 立川都市計画道路事業3・2・4号新青梅街道線(第Ⅰ工区) | 株式会社アガック |
2023年度 | 道路予備修正設計(5北北-立川3・2・4外3路線) | 株式会社ドーコン |
2023年度 | 橋梁詳細設計(5北北ー立川3・2・4(第4工区)) | 株式会社ドーコン |
2023年度 | 地質調査(5北北-立川3・2・4(第4工区)) | 株式会社テイコク |
2023年度 | 土壌汚染任意調査委託 立川都市計画道路事業3・2・4号新青梅街道線(第Ⅲ工区) | 株式会社アガック |
2023年度 | 交通量調査委託(5北北-立川3・2・4外6路線) | 株式会社四門 |
2023年度 | 土壌汚染任意調査委託 立川都市計画道路事業3・2・4号新青梅街道線(第Ⅱ工区) | 株式会社アガック |
2023年度 | 現況補足測量(5北北-立川3・2・4(第4工区)) | 双葉航測株式会社 |
2023年度 | 樹木診断委託(5北北-立川3・2・4) | 東武緑地株式会社 |
2023年度 | 土壌調査委託(5北北-立川3・2・4) | HSSエンジニヤリング株式会社 |
2024年度 | 橋梁予備補足設計(6北北-立川3・2・4)(第4工区)) | 株式会社ドーコン |
2024年度 | 道路予備修正設計(6北北-立川3・2・4外3路線) | 株式会社ドーコン |
2024年度 | 路床土調査(6北北-立川3・2・4(第3工区)) | 式会社京北地盤コンサルタント |
2024年度 | 測量調査(6北北-立川3・2・4外2路線) | 株式会社グラフィック |
2024年度 | 横断歩道橋撤去詳細設計(6北北-立川3・2・4(第1・4工区)) | 株式会社ドーコン |
2024年度 | 土壌調査委託(6北北-立川3・2・4) | 株式会社アガック |
2024年度 | 土壌汚染任意調査委託 立川都市計画道路事業3・2・4号新青梅街道線(第Ⅲ工区) | 株式会社アガック |
2024年度 | 電線共同溝予備設計(6北北-立川3・2・4外2路線) | 株式会社ドーコン |
2024年度 | 樹木診断委託(6北北-立川3・2・4外2路線) | 株式会社環境・グリーンエンジニア |
2024年度 | 路床土調査(6北北-立川3・2・4(第4工区)) | 2025年1月30日開札予定 |
事業者サイト
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
現在、この区間を含め、芋窪街道~箱根ケ崎駅付近間で連続的に同様の拡幅が行われています。
第1工区の記事一覧
立川3・2・4号第1工区
第2工区の記事一覧
立川3・2・4号第2工区
第3工区の記事一覧
立川3・2・4号第3工区
第4工区の記事一覧
立川3・2・4号第4工区
福生(第5工区)の記事一覧
福生3・4・4
写真等
撮影位置はこの通りです。
この先が第3工区の事業区間になります。これより西側は別途事業認可を得て事業を行っている第4工区です。
立川3・2・4号新青梅街道線(第4工区)
なお、現在行っている事業は新青梅街道を幅員30mに拡幅するもので、多摩モノレールについては都市計画素案の段階であり整備の事業は始まっていません。なお、都市計画素案において、写真中央付近に(仮称)No.4駅を設置する計画であることが示されました。
概ね両側に拡幅する計画で、ここから見える範囲でも用地取得地が散見されます。東京都のサイトによると、2022年4月1日現在の用地取得率は34%で、1年前から5ポイント増加しました。
都道三ツ木八王子線162と交わる三ツ木交差点です。比較的大きな交差点の一つです。
交差点前後の都道三ツ木八王子線では、右折レーンの設置を目的とした交差点改良事業(交差点すいすいプラン)が行われています。
現在は三ツ木八王子線の西側の擁壁設置などの工事(交差点改良工事に伴う擁壁設置工事(3北北-すいすい三ツ木交差点))が行われており、2022年11月下旬までの予定で株式会社表養樹園が施工しています。情報公開されている工事設計書によると、この工事では、三ツ木交差点西側の新青梅街道の舗装補修も行う予定です。
劇的な変化は少ないながらも、少しずつ用地の取得が進んでいるようでした。
ここから先は武蔵村山市が施行している立川都市計画事業武蔵村山都市核土地区画整理事業が行われています。
土地区画整理事業区間の新青梅街道拡幅用地については、換地により概ね確保できているようでした。
右に行くとイオンモールが、左に行くと武蔵村山市役所があります。
この部分が、都市計画素案において多摩モノレールの(仮称)No.3駅の設置予定地として示された場所です。おそらく延伸区間では最大の駅になりそうな場所です。
前回訪問時には正面に新青梅街道を跨ぐ中久保歩道橋が存在していましたが、2020年度~2021年度にかけて行われた「街路築造工事に伴う歩道橋撤去工事(2北北-立川3・2・4(第3工区))」により撤去されました。施工者は株式会社エスコート。
この部分でイオンモール方面に向かう都市計画道路「立川7・4・2号榎本町線」は2020年度末頃に新青梅街道まで交通開放されました。
新青梅街道の中央線にはポストコーンが設置され、新青梅街道を横断しての出入りはできなくなっています。
この交差点の部分には歩行者横断用の信号機が設置されました。横断歩道橋撤去の代替となる形です。
写真⑥の右側角には、多摩モノレール延伸の(仮称)No.3駅の交通広場が設けられる都市計画素案が示されています。説明資料などによると、都市計画的には立川7・4・2号に付随する交通広場(約2500㎡)となる計画で、武蔵村山市が施行する計画です。なお、用地は土地区画整理事業により市が取得しています。
この三本榎交差点で交わる都道所沢武蔵村山立川線55のうち、交差点付近に関しては、交差点すいすいプランに基づく交差点改良で右折レーンの設置が完了しています。それより南側の区間では従来の道幅の箇所があり、武蔵村山市がみちづくり・まちづくりパートナー事業を活用して、武蔵村山市が都道の拡幅を行っています。(認可は2022年6月30日)
撮影日:2022年10月15日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
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