環状第2号線(築地~新橋間) 12月18日開通予定! 開通前イベントの様子

環状第2号線(築地・新橋間)の本線2022年12月18日(日)15時に開通するのに先立ち、12月10日に都内在住者等向けのイベントが人数限定で開催されました。今回はそのイベントの様子をレポートいたします。

開通区間について

環状第2号線は、江東区有明二丁目から千代田区神田佐久間町一丁目に至る全長約13,950mの都市計画道路です。完全な円形ではないものの、皇居の周りを環状に通っています。1946年の戦災復興院告示第3号によって都市計画決定され、その後何度かの都市計画変更を経て現在に至っています。

汐留・虎ノ門間の約1.25km(本線トンネル部)については、2003年10月24日に事業認可を得て事業を行ってきました。
晴海・汐留間の約1.81kmについては、2007年12月20日に事業認可を得て事業を行ってきました。
なお、東新橋一丁目交差点赤坂一丁目交差点の地上部道路(新虎通り等)については、虎ノ門ヒルズなどを整備した東京都市計画事業環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業により整備が完了しています。

12月18日に交通開放される予定なのは、このうち築地市場跡地付近~新橋ランプ間の約1.4kmのトンネル部です。この交通開放により、環状第2号線は全線で開通となります。

築地市場跡地付近については、2018年11月4日に2車線での暫定開放がされています。その後、築地市場跡地の整備や道路整備の状況に合わせて交通切り替えが実施されたものの、現在も2車線での供用となっています。

この日は旧青果門前交差点を先頭に、豊洲方面へ500mほど渋滞していました。

既に開放予定の本線分岐部は概ね完成していて、今にでも走れそうな雰囲気でした。

イベントの様子

見た順で掲載します。

イベント受付会場

当日は、旧青果門前交差点付近に建設された築地換気所脇にイベント受付会場が設営されていました。

イベント名は「環状第2号線(築地・新橋間)本線開通記念ウォーキングイベント」です。事前予約抽選制(2000名)で、9時~16時の間に入場時間も分けた上での開催でした。

イベント会場はガラガラで、もうちょっと人を入れても良かったのでは・・・と思わなくもないです。

階段

築地換気所の階段を降りて本線トンネルに向かいます。

築地換気所は本線トンネルの換気施設で、非常口も兼ねています。階段はグレーチングで、下がよく見えました。高所恐怖症の私にはきつかったですね。

豊洲方面車線の虎ノ門方面

階段を降りると豊洲方面車線に出てきました。写真は虎ノ門方面で、今回のイベント対象区間ではありませんが、人も車もいない様子を車道の真ん中から見られるのはこれが最初で最後ですね。

豊洲方面

トンネルを豊洲方面に歩き、一旦トンネルの外へ。左が豊洲方面車線で、右が虎ノ門方面車線です。

道路標識類も設置が完了していてあとは一部の区画線くらいですかね。

奥にフィニッシャや路面切削機が止まっていたので、一部で路面補修をやっているようです。

築地虎ノ門トンネル

トンネルの築地側出口です。トンネルの名前は「築地虎ノ門トンネル」で、既に開通している区間と変更はありません。銘板の文字は小池百合子東京都知事が揮毫したものだそうです。あれ……この道路の開通を遅らせたのって誰でしたっけ……

ちなみに、隣にある築地大橋の銘板は舛添要一前東京都知事が揮毫したものです。

虎ノ門方面車線

ここからは虎ノ門方面車線をウォーキング。トンネル内は携帯電話の電波が入りますし、ラジオもAM、FMどちらも聞くことが可能です。

本線の制限速度は50km/hで、既開通区間と違いはありません。

目立つのは天井に設置された大きな看板でしょうか。

エアー遮断器

エアー遮断器といい、事故などが発生した際に、これを発動させ、車の進入を防ぐための装置です。

空気で膨らませる仕組みで、遠隔操作が可能とのこと。

これを見る機会はそうそうなさそうですね。

ジェットファン

トンネル内でよく見るジェットファン

ひものようなもので風の実演をしていました。強い風ではありますが、思っていたほどではなかったかな。

警告表示板

警告表示板1台と、それを知らせる表示板3台が設置されていました。この並びなど理由があるのでしょうか?

汐留ランプ

汐留方面への出口です。ランプ部は制限速度40km/hになっていました。

いずれの出入口も右分岐・右合流なので注意したいところです。

カーブ

汐留ランプの分岐を過ぎると、やや強いカーブを曲がっていきます。

カーブその2

そして今度は右カーブです。この先で既開通済み区間に繋がります。

この付近は地下に首都高都心環状線が通っていたり、都営大江戸線が通っていたりと、工事するうえでは結構大変そうな場所です。

今回イベントで歩けたのここまで。

非常口

非常口がイベントの出口でした。

非常階段

この場所の階段はコンクリートでできていて恐怖感はありませんでした。

上には地上の光が見えます。銀座線並みに浅い場所を通っているようですね。

非常内

汐留駅そばの非常口に出てきました。

これが非常口で、通常時は上の蓋が締まった状態になります。

汐留ランプ地上部

イベント解散後虎ノ門方面へ。汐留ランプの地上部も準備が進んでいました。この交差点は信号現示に変更がありそうですね。

今回、いろいろ見られて満足だったのと、開通するのは地下本線車道部で開通当日見に行ってもしょうがない気がするので、12月18日は見に行く予定はありません。

撮影日:2022年12月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(1376)

コメント

  1. てつお より:

    ウォーキングイベントのレポートありがとうございます。
    私も申し込みましたが、残念ながら抽選に外れてしまいました。この記事で様子がよくわかりました。

    トンネル開通により、旧青果門前の交差点の信号待ちがなくなるので助かります。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      残念でしたね。本文にもちょっと書きましたが、あと3倍~5倍は人を入れてもいいような気がしました。
      本線はいろいろな大きい交差点をスルー出来るのはかなり強いですし、旧青果門前交差点の渋滞は本線開通以降は解消しそうですね。汐留ランプ出口の交差点がどういう動きをするのかはちょっと気になってはいます。

  2. ラーメン大好き より:

    イベントレポート楽しく読まさせてもらいました。

    開通区間の断面図、墨田川と朝潮運河ってすっごく水深あるんだなーと誤読してました。

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