多摩境「多摩ニュータウン通り」の先、橋本方面へ「宮上横山線」開通!

町田市相模原市中央区及び相模原市緑区で事業が行われている町田3・4・41号ニュータウン幹線及び相模原3・4・6号宮上横山線が、2025年9月27日に交通開放されました。

午前中は相模原市、町田市の両市長が出席の上、開通式が行われました。諸事情により今回は開通式及び通り初めは見ておりません。

多摩ニュータウン通りを相模原市方面に延伸する事業が行われています。町田3・4・41号ニュータウン幹線相模原3・4・6号宮上横山線として都市計画決定されているうちの一部です。

2025年9月27日11時頃に交通開放されました。
相模原市報道発表

相模原市側

相模原市側の事業延長は約670m、幅員18mで、町田市議会録などによると、神奈川県相模原市側では2002年度(平成14年度)に事業に着手し、2016年(平成28年)4月12日には都市計画道路事業の認可を受けました(神奈川県告示第212号)。

施行者相模原市
延長約670m
幅員18m
事業施行期間2016年4月12日~2026年3月31日
交通開放2025年9月27日
2021年3月30日現在

町田市側

町田市側の事業延長は約50m、幅員18m2車線で、施行者は町田市です。

施行者町田市
延長約50m
幅員18m
事業施行期間==
交通開放2025年9月27日
2020年7月31日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

開通した道路の詳細

撮影位置は、画像下キャプションの「地図」をクリックするとモーダルウィンドウで表示します。

多摩ニュータウン通りを実質延伸

①開通した道路(地図

今回開通した道路は、町田市側約50m相模原市側約670mで、幅員18mで2車線の道路として整備されました。

町田市側は、都市計画道路「町田3・4・41号ニュータウン幹線」として都市計画決定され、道路法上の道路としては、「市道堺957号線」として認定されています。

相模原市側は、都市計画道路「相模原3・4・6号宮上横山線」として都市計画決定され、道路法上の道路としては「市道宮上横山」として認定されています。

町田市側では、多摩ニュータウン入口交差点町田街道に接続され、多摩ニュータウン通りの実質的な相模原方面への延伸となりました。なお、正式には道路愛称は決定されておらず、多摩ニュータウン通りではありません。

②京王相模原線北側(地図

車道の両脇には、自転車通行部分を明示するナビマークと矢羽根が設置されました。
都市型街渠(スリット側溝)を使用しているため、自転車通行部分も広く感じられると思います。

なお、この部分に停止線なども設置されていますが、交通規制基準に照らし合わせると道路標示や道路標識がないことから、自転車レーン(自転車専用通行帯)という扱いではないものと思われます。

相模原市側の歩道には植樹桝が設置されましたが、現時点では植樹はされていません。

京王相模原線は、開通当時から道路部分をやや橋長の長い高架としていたため、架け替えなどは行われず、隙間を道路が通っています。

市境に「多摩境橋」

③多摩境橋(地図

町田市相模原市の境となる境川には、両市の費用折半で架橋され(施工主体は相模原市)、「多摩境橋」と命名されました。

橋梁名称は地元自治会・町内会からの提案からの命名とのこと。

なお「たまさかいはし」と「はし」は濁りません。

自治体によっては、川が濁らないようにという意味であえて「はし」とするところ(近いところだと横浜市など)がありますが、相模原市は普通に「ばし」があるので、そういう意図はないのかな。

中間に信号1箇所

④中間の横断用信号機(地図

開通した道路の中間付近、坂道の途中に横断用の信号機が設置されました。押しボタン式で、ボタンを押したときのみ切り替わります。

⑤天縛皇神社北側付近の横断歩道(地図

このほか、天縛皇神社の北側付近と、京王相模原線の交差部信号機のない横断歩道が設置されました。

⑥京王相模原線交差部の横断歩道(地図

京王相模原線交差部の横断歩道は、京王相模原線側道との交差点に設置され、立地上やや横断者が多いように見えました。

京王線の高架などがあり若干見通しが悪いので注意が必要です。

神奈川県では、優先道路が明らかな場合は、従道路の一時停止標識「止まれ」を省略しがちです。この側道部の「止まれ」も省略されていて、飛び出してくる車がなければいいなと感じました。

多摩ニュータウン入口交差点

⑦多摩ニュータウン入口交差点(地図

町田市側の多摩ニュータウン入口交差点は、今回の接続に合わせて一部街渠の修正などが行われました。あわせて交差点部分全面の本復旧が行われています。

新設道路側は、左直レーンと右折レーンの2レーンとなっています。なお、新設道路及び多摩ニュータウン通りには右折矢印信号は設置されず、1サイクルで右折車両を捌ききれないことがあり、渋滞の原因となっていました。特に多摩ニュータウン通り(南大沢)側が顕著です。

開通から数日は、普段とは異なった車の流れとなることがあり、渋滞も発生しがちなので、しばらく様子見した方がよさそうですが、右折矢印信号は設置したほうが良さそうに思いました。

⑧多摩ニュータウン通り(南大沢)側(地図

多摩ニュータウン通り(南大沢)側は、左折・直進・右折レーンの3レーン体制となりました。

交差点から流出する側は、交差点から約50m程度の区間が片側2車線から片側1車線と減っています。

⑨町田街道側(地図

交差点に接続する町田街道側も3レーン体制となりました。

とりわけ、相原方面車線は、これまでガードパイプで囲われていた部分を開放して左折レーンが新設される形となっています。

交差点手前に設置されている案内標識は3方面ともに板面が交換されました。新設道路側はいずれも「国道16号」となっています。

町田街道側はもともと相原方面車線のみ右折矢印信号がありましたが、今回の開通に合わせて町田市街方面車線にも右折矢印信号が設置されています。(運用は数日前から開始)

⑩堺133号線接続部(地図

市道堺133号線とは、接続方法が変更されています。

東橋本二丁目交差点

⑪東橋本二丁目交差点(地図

開通区間のすぐ南側にある東橋本二丁目交差点も、開通に合わせて巻き込み部のRを変更するなどの改良が行われています。

この信号も新設道路側には右折矢印信号は設置されず右折車両が捌ききれない状態が見られました。

⑫交差道路側(地図

交差道路側は線を引き直すことで、右折レーンが新設されています。

交差点手前の案内標識は、既設道路側は当て板補修で済まされています。

境川沿い道路

境川沿いの道路は現在も工事が続けられており、現時点では接続されていません。

多摩境橋付近では、引き続き護岸工事が行われています。

工事件名は「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(護岸)」で、2026年3月18日までの予定で、三和建設工業株式会社が施工しています。

走行動画

小原踏切で渋滞悪化

今回開通した道路を国道16号方面に行くと、JR横浜線と交差する小原踏切があります。
今回の開通により交通量が増えたためか、渋滞が悪化していました。

渋滞

見ていた時間帯だと、渋滞は京王相模原線の北側付近まで伸びていて、場合によっては町田街道南側付近まで伸びている状態でした。

ただし、開通から数日は、普段とは異なった車の流れとなることがあり、渋滞も発生しがちです。現時点で一概に判断するのは早いとは思いますが。

立体化へ検討進む

小原踏切

小原踏切では立体化の検討が進められています。

2022年3月策定の『第2次相模原市新道路整備計画』では、優先整備箇所に選定されています。

2025年3月の市議会で、「当該箇所は第2次相模原市新道路整備計画において、計画期間内に着手する事業として、優先整備箇所に位置づけています。現在、立体交差化に向け、整備内容の検討を行っており、早期の事業着手に努めてまいります。」という市長答弁があるほか、「立体交差化に当たり、道路の幅員や勾配など、鉄道との交差条件を踏まえ、高架式とするか、地下式にするか、検討しています。」と部長答弁がされています。

答弁にあるように、現時点で高架か地下かも決まってなく、当該区間の都市計画変更もされていないことから、立体化は相当先になるものと思われます。

近隣の道路等整備

町田3・3・50号小山宮下線及び相模原3・5・3号宮下横山台線

近隣では、南多摩尾根幹線道路の実質延伸部でも道路整備が進められています。

町田3・3・50号小山宮下線及び相模原3・5・3号宮下横山台線
町田市 相模原市中央区

リニア中央新幹線(仮称)神奈川県駅と周辺まちづくり

橋本駅にはリニア中央新幹線の(仮称)神奈川県駅が整備中で、あわせてまちづくりが進められています。

2025年9月25日には、土地区画整理事業が認可されました。

リニア神奈川県駅周辺まちづくり
相模原市緑区リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の建設が行われている橋本駅周辺では、駅新設にあわせたまちづくりが行われています。リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)旧相原高校などの地下に建設中です。橋本駅南口地区土地区画整理事業相模原3・3・...

撮影日:2025年9月27日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 匿名 より:

    お疲れさまです
    自分も今日現地行って来ました
    道路開通初日でも交通量が多くて驚きました

  2. 燐煌 より:

    最初から右折矢印信号を設置しないのは設置しないで右折をさばき切れるならそっちのほうが安上がりだからなんですかね?
    まあこの調子だと設置することになりそうな感じですけど

  3. たぬき より:

    取材お疲れさまです。
    私も11時頃に現地を訪れましたが、交通量が多く、とても活気がありました。
    その後、隣の蓬莱橋の道路も歩いてみましたが、車に会うことはなく安全でした。
    以前は蓬莱橋の道幅が狭いのに車の往来が多く危険だと感じていたので、今回の開通は本当に良かったと思います。

    • 管理人 管理人 より:

      坂本橋や三つ目交差点なども含めて開通前は生活道路に結構流入していましたね。そういう車に限ってスピードを出すので困りものです。
      小原踏切の渋滞状況をみて、「やっぱり抜け道の方がいいや」とならないか少し心配です。

  4. 野嵜 より:

    おつかれさまです。
    地元民の私も初日通行して参りました。
    自治会/学区を分断する道路なのですが、小学生が通学するのにあの場所に信号を設置するのはどうなのかとちょっと心配になりました。
    土日と平日とではくるまの通行量なども変る事が予想されるので、週明けの様子も見ないとわからないですが。

    • 管理人 管理人 より:

      宮上小学校の通学路でもある40mほど南側の道路横断部に設置するのかと思ったら、よくわからない位置に設置となっていて私も少し驚きました。
      それと1つ北側の横断歩道もない交差点で横断者がちょいちょいいたのも、なぜ横断歩道が無いのかと少し気になったものです。

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