「ニュータウン幹線」及び「宮上横山線」9月開通に向け工事進む 進捗状況2025.2

町田市相模原市中央区及び相模原市緑区で事業が行われている町田3・4・41号ニュータウン幹線及び相模原3・4・6号宮上横山線の進捗状況を見てきました。

相模原市側で道路工事が行われているほか、町田市側でも工事が予定されています。

現地には相模原市名で、開通時期について掲示がありました。
それによると、開通時期は2025年9月末頃を予定しているとのことです。
なお、当初案内の開通時期から遅れています。

現地の掲示物

事業概要

多摩ニュータウン通りを相模原市方面に延伸する事業が行われています。町田3・4・41号ニュータウン幹線相模原3・4・6号宮上横山線として都市計画決定されているうちの一部です。

相模原市側

相模原市側の事業延長は約670m、幅員18mで、町田市議会録などによると、神奈川県相模原市側では2002年度(平成14年度)に事業に着手し、2016年(平成28年)4月12日には都市計画道路事業の認可を受けました(神奈川県告示第212号)。

施行者相模原市
延長約670m
幅員18m
事業施行期間2016年4月12日~2026年3月31日
2021年3月30日現在

町田市側

町田市側の事業延長は約50m、幅員18m2車線で、施行者は町田市です。

施行者町田市
延長約50m
幅員18m
事業施行期間==
2020年7月31日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ

①東橋本二丁目交差点(地図

事業区間の南側となる東橋本二丁目交差点です。この交差点付近では交差点改良工事が引き続き進められていました。

工事件名は、「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(その2)」で、2025年3月4日までの予定で、株式会社進建が施工しています。当初から半年ほど工期が伸びています。

現地を見る限り、交差点の北側の幅を広げるとともに、巻き込みのRを大きくするなどの工事が行われているようでした。

訪問時点では歩道の舗装工事が進められていましたが、歩行者の誘導が希薄で危険でした。

ここから京王相模原線交差部北側付近までは工事が完了していますが、京王相模原線直下部分は歩行者や自転車を除いて未開放です。

②京王相模原線北側(地図

京王相模原線の北側では、坂の下側にかけて工事が進められています。

工事件名は、「都市計画道路宮上横山線道路改良工事」で、2025年1月下旬までの予定で、有限会社アイコーポレーションが施工しています。(1月30日撮影)

③坂の途中(地図

道路表面の工事しているようでした。

④坂の下から(地図

坂の下から見ると、縁石や地先ブロック、擁壁などの整備が進められ、車道の舗装も表層まで施工済みのようでした。歩道部も路盤までの施工がされているように見えました。

⑤境川南側(地図

写真⑤の手前側は先行して整備されていた箇所ですが、その奥でも道路工事が進められているように見えました。なお、河川沿いの道路とともに通行止めになっていて、近くからは見られませんでした。

工事件名は「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(その3)」で、2025年2月20日までの予定で有限会社トワ建設が施工しています。

また、「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(雨水排水)」も2025年3月14日までの予定で、有限会社トワ建設が施工しています。

詳しい設計図等を見ていないので詳細は不明ですが、写真⑤の奥に人孔が見えることから、その部分の施工ではないかと思われます。

⑥護岸工事(地図

境川を跨ぐ部分付近では、護岸工事が進められています。

工事件名は「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(護岸)」で、2025年3月21日までの予定で、東神興業株式会社が施工しています。

⑦橋梁部(地図

境川を跨ぐ橋梁工事は既に完了したようで、看板類は見当たりませんでした。

入札情報によると、相模原市内では「都市計画道路宮上横山線道路改良工事(その4)」の工事入札が1月14日に開札され、株式会社アコックが落札しています。完成期限は3月19日までと記載されていますが、繰越しを前提とした発注と思われます。詳しい工事内容は掲載がないためわかりません。

⑧多摩ニュータウン入口交差点(地図

1月30日時点では町田市側では工事は行われていません。

入札情報によると、「都市計画道路3・4・41号線(小山)道路築造工事」が1月23日に公表されており、2月27日に開札予定です。

撮影日:2025年1月31日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. えりも より:

    取材お疲れ様でした
    京王相模原線開業から約35年経ってやっとこの道路が出来るんですね

  2. 調布市民 より:

    今橋本駅方面に抜ける縦道がどこも1車線で渋滞気味だから
    1つでも東橋本方面に抜けられるところが出来てくれるのは本当に嬉しいし
    早く完成してほしい
    けど、本命筋は南多摩尾根幹線道路なんだよな
    ここが抜けるのは相当先になりそう

    • コリナス より:

      そうですよね。尾根幹線の方が重要だと思います。
      県境や市境の道路は、一方は完成しているのにもう一方はいつ完成するのかわからない状態だったりして、もう少し連携してできないものかと思ってしまいます。

  3. 橋本 より:

    新しい道が出来るのは好きなんですが川沿いの道が通行止めで自転車も通れないのが地味に面倒なんですよね。
    町田街道まで出なきゃいけない

  4. 宮下民 より:

    こちらも尾根幹線のほうもできればいいものの、16号に出る線路越えが少なすぎ・混みすぎ。

    南北道路の北口ロータリー前の行き止まりを通すなり、横浜線の高架化やアンダーパスを考えないものか。相模原駅前の再開発を考える前に。

    • 管理人 管理人 より:

      相模原市が2022年に策定した『第2次相模原市新道路整備計画』において、「(都)宮上横山線〔小原踏切立体交差〕」が優先整備箇所に選定されています。

      かつては横浜線の連続立体交差にむけた検討をし、2018年6月にその調査結果を公表していましたが、最近の市議会答弁では「JR横浜線連続立体交差事業につきましては、平成29年度までに実施した調査検討において、相模総合補給廠が全面返還された際に最大限の効果が発揮できることが明らかになったことから、今後の補給廠全面返還に向けた取組状況等を見据え、改めて検討するものと考えております。」(2023年9月議会)とあり、完全に否定はしていないものの、全面返還が見通せないなかではやらないつもりなのではないかと思われます。
      特に、小原踏切を単独立体交差した場合、残りの区間で連続立体交差をしようとすると、連続立体の要綱の要件を満たさなくなります。

  5. たぬき より:

    2025年3月20日に現地を訪問しました。
    橋の周辺では護岸工事が行われていました。
    天縛皇神社の手前から③地点までは、歩道・車道ともに舗装が完了していました。
    ③から④にかけては車道の舗装は済んでおり、歩道の舗装中でした。
    ①には案内標識が設置されてました。

    残りは護岸工事、橋周辺の道路工事、坂の中腹の側道整理と橋周辺以外は付帯工事ですので
    生活道路として部分開放があるかもしれないですね。

  6. 天縛皇神社の参拝者 より:

     地域住民ですが、今回の取材にある「降雨により・・・」は理由になっていないと思います。実際境川を沿いをほぼ毎日歩いていますが、降雨があっても上流域に当たるので翌日には水は引いています。
     それよりも受注した施工会社の作業員の人数が極端に少ないのと高齢者ばかりで、全然予定通りの進捗がいっていないのはそのようなことが問題じゃないかと思わざるを得ません。
     町田市の尾根緑道の先の道なんか人手をかけていて、あっという間に完成に近づいているのに対し、相模原の道路予算がないのかどうなのかわかりませんが、費用が足りてないのではないでしょうか?
     多摩センター通りと16号を結ぶ重要な幹線です。相模原市はしっかり予算を取って、半年延長とか言わず一日もはやい完成を期待しています。

    • 管理人 管理人 より:

      相模原市議会2023年度決算特別委員会建設分科会(2024年9月11日)で次のような答弁があります。(議会録がまだ掲載されていないため録画からの文字起こしです。実際の記録とは異なる場合があります)

      延期の理由は、護岸の工事が一部未完成となったためでございますけども、主な要因といたしましては、本年3月からの降雨により、法面の崩壊や、施工中の構造物が壊れてしまったことに加え、作業現場が水没したことなどでございます。未施工の護岸につきましては、11月から工事に着手する予定となりますが、工事では町田市が施行する道路区域を施工区域を作業ヤードとして使用することから、この作業ヤードを引き渡す時期が遅れ、町田市が発注する道路工事に影響を与えてしまったものでございます。

      町田市議会でも降雨により工事が遅れているとの説明があります。

      河川区域内での工事は、台風などで増水が多くなる夏季(出水期)は原則行うことができず、冬季(渇水期)に行う必要があります。これは安全性を鑑みたもので、地域によって出水期の時期の考え方は多少の違いはありますが、出水期に工事をしないのは日本全国同じです。
      河川工事は大きな仮設構造物を河川区域内に置くことになり、雨が予想されるからといって1日でその仮設構造物を撤去・再設置するようなことはできません。雨の少ない時期に施工するのはいたって普通の考え方です。
      したがって、3月の降雨以降、護岸工事着手が11月と半年後となっているのも、関係機関との調整も行いつつ、渇水期を待っていたものと思われます。

      次に工事の人員等については、受注した施工会社の個別の事情であり、市が「若い人を使え」などという指示をすることはありません。また、尾根緑道のような街築工と、河川工事では、1パーティに掛ける人員や日当たり施工量もまったく異なることから、比較できるものではありません。

      次に、費用については、地方自治体の契約の方法として、年度当初に議会で議決された予算の範囲内で支出負担行為(契約)を行うので、工事の途中で「予算足りなくなってきたから工事ここでやめます」ということはありえません。
      見ている限り、工程的にラップして施工できないところがあることから順次施工されている段階で、予算は十分確保されており、お金を積み増して解決できる問題ではないように思います。

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