現在、町田市と相模原市を繋ぐ道路が計画・構想されていますが、そのうちの1つ多摩ニュータウン通りの延伸部を見てきました。
事業概要
多摩ニュータウン通りを相模原市方面に延伸する事業が行われています。町田3・4・41号ニュータウン幹線、相模原3・4・6号宮上横山線として都市計画決定されているうちの一部です。
相模原市側
相模原市側の事業延長は約670m、幅員18mで、町田市議会録などによると、神奈川県相模原市側では2002年度(平成14年度)に事業に着手し、2016年(平成28年)4月12日には都市計画道路事業の認可を受けました(神奈川県告示第212号)。
施行者 | 相模原市 |
延長 | 約670m |
幅員 | 18m |
事業施行期間 | 2016年4月12日~2026年3月31日 |
2021年3月30日現在 |
町田市側
町田市側の事業延長は約50m、幅員18m2車線で、施行者は町田市です。
施行者 | 町田市 |
延長 | 約50m |
幅員 | 18m |
事業施行期間 | == |
2020年7月31日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真
撮影位置は以上の通り。南側から見ていきます。
南側はエネオスがある先からが事業区間となります。
見える高架は京王相模原線です。
事業区間外の東京環状16方面は完成しています。
軍都計画によって整備された長方形の整然とした区画があるのが相模原の特徴です。
ただ、この先でのJR横浜線との交差が踏切であり、開通後もそのままだとネックになるかもしれませんね。JR横浜線は連続立体交差の計画があります。相模原駅に小田急多摩線を持ってくることを前提としているようですが、個人的にはどっちもうーん……。とりあえず単独交差でよくないか。
京王相模原線の南側では、道路の東側歩道のみ整備され、歩行者通路として暫定供用されています。
車道部分や西側歩道部分はまだ用地取得で来ていません。
おそらくこの歩道はこのまま完成だと思います。植樹桝が用意されていますね。それにしても神奈川県の道路って植樹が少ないんだよなぁ。東京が多いだけなんですけど。
京王相模原線は京王多摩川駅から橋本方面に延伸時に、既に全線踏切なしで建設されていて、この付近は高架が連続しています(その後の調布駅付近連続立体交差事業により相模原線全線の踏切消滅)。
この部分は道路が高架の下をくぐることになりますが、見た目では計画幅ほど柱が開いていないためどうするのか気になるものです。
この部分は2016年度(平成28年度)冬ごろより工事に着手し、数十メートルのみ完成しています。
⑤のもう少し北側では現在道路築造工事が行われていました。こちらも数十メートルのみの施工となっています。少しずつですね。
件名「都市計画道路宮上横山線道路改良工事」で、株式会社陽子屋が施工しています。看板によると、工期は2019年(平成31年)2月28日まで。
この先で、境川が形成した谷部に入ります。ここから境川付近までの高低差は10mほど。
写真でもわかるように、用地取得は概ね済んでいるみたいです。
なんでも東京都と比較するのはよくないですが、用地取得地をアスファルト等で防塵化しないのですね。土地に出入りできちゃうのも違う点です。
下から見ると高低差がよくわかると思います。高低差を利用しカルバートで駐車場を造りその上に住宅があったようで、用地取得後はカルバートや擁壁だけ残っています。
境川の右岸側(相模原市側)を川に沿って道路は進みます。
現在ある河川沿い道路との兼ね合いも気になるところです。
※右岸側は概ね相模原市ですが、一部町田市も食い込んでいます。
この付近で境川を渡り、左側の町田市に入ります。
町田市内の区間はほんのわずかです。写真の場所は用地取得が済んだようで、河川沿いの道路から多摩ニュータウン通りが見えます。
こちらが接続する多摩ニュータウン通りです。名前の通り、多摩ニュータウンを突き抜ける幹線道路で、この先は4車線または5車線となります。
その先では、鎌倉街道~新府中街道と続き、小平や東村山付近で事業中箇所が完成すれば将来的には所沢付近まで道なりに進むことができるようになります。
この先が事業箇所です。
現在は変則的な4差路となっています。(見た目丁字路)
この道路はリニア中央新幹線の駅ができる橋本駅付近への重要なアクセス路となることでしょう。また、この記事1枚目のように、南多摩尾根幹線でも相模原方面の延伸を2018年6月18日に都市計画決定しました。
市境、県境はボトルネックになりがちですが、町田市と相模原市は市境を変更してるくらいですし、このほか相原南北線・相原大沢線や橋の架け替えなど結構繋がりがいいなと感じるところです。
撮影日:2018年11月24日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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