南多摩地域を東西に貫く南多摩尾根幹線では4車線化に向けた事業が順次進められています。
このうち、唐木田地区では都市計画変更を必要としなかったことから、2017年度頃より工事が始まり、2019年4月頃に4車線化が完了しました。
その後、自転車歩行者道の整備が続けられていましたが、整備がおおむね完了していたので記事にします。
事業概要
この事業は概ね完了しています。
南多摩尾根幹線道路のうち、大妻女子大学付近~ぐりーんうぉーく多摩付近では道路の4車線化工事が行われていました。
南多摩尾根幹線道路、(都市計画道路名称:多摩3・1・6号南多摩尾根幹線)は多摩ニュータウン開発に合わせて暫定的に整備されました。広い幅員を持ちながら、一部の区間を除き暫定2車線で整備されていたことから、2015年2月に東京都が『南多摩尾根幹線の整備方針』を策定し、平面4車線で整備することとしました。
唐木田より東側については都市計画変更が必要であったことからその手続きを行っていますが、この唐木田地区については都市計画変更が必要ないことから2017年頃より工事が進められてきました。
南多摩尾根幹線
唐木田工区は上下線に高低差がありましたが、これは維持しながら4車線化を行いました。
大妻女子大学前の交差点は右折レーンの形態を変更したほか、一部箇所では道路の縦断勾配を緩やかにしています。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約960m |
幅員 | 43~56m |
道路区域編入 | 2007年2月16日 |
事業開始 | 2017年頃 |
相模原方面車線片側2車線化 | 2019年3月中旬頃? |
稲城方面車線片側2車線化 | 2019年4月下旬頃? |
2020年5月6日現在 |
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この区間では4車線化の際に車道を中央寄りに若干移動させているため、自転車歩行者道は従来の車道位置も活用し広くなっています。
現在行われている工事
現在は2020年9月下旬までの予定で、「道路改修工事(31南東-唐木田の7)」が行われています。施工者は多摩住起建設株式会社です。
写真等
写真の通り自転車歩行者道が完成しました。
これまでは右側の歩道部分のみ存在していましたが、車道が若干中央寄りに移動したことから、空いたスペースを使って自転車走行部分が整備されました。植樹等は一部を除き撤去されずに残されています。
自転車走行空間としては、「自転車歩行者道の構造的分離」という手法が用いられています。多摩地域では東八道路や調布保谷線等でも用いられている手法です。
南多摩尾根幹線は起伏の激しさや走行性などから自転車愛好家に親しまれており、週末などを中心にスポーツ用自転車を多く見かける道路です。
道路交通法に規定する「自転車道」とした場合には、自転車は車道を走行できなくなることから、これまでの自転車の走行性が損なわれるなどとして、一部の自転車愛好家などから「相互通行の自転車道」を整備することに反対する意見等が出されていました。
この道路は「自転車歩行者道の構造的分離」という手法がとられたことから、自転車はこれまで通り車道を走れるはずです(要確認のこと)。
個人的には原付が30km/hなのに自転車がそれ以上で走り抜いていくのはおかしいと思うんだよね。
舗装は交差点付近などの自転車と歩行者が共通する部分のみインターロッキングブロック舗装となっており、そのほかはアスファルト舗装となっています。
この付近の自転車走行部分は幅員が3.5m程度あるなど、かなり広くなっています。
稲城方面車線の自転車走行部分は、8月24日現在開放されていません。
南多摩尾根幹線(唐木田)の4車線化工事はこれで一応は終了となるものと思われます。
撮影日:2020年8月24日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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