川崎3・4・9号尻手黒川線(4期) 進捗状況2021.6

川崎市麻生区片平2丁目交差点付近で事業が行われている川崎3・4・9号尻手黒川線(4期)の進捗状況を見てきました。

現在途切れている柿生駅付近の尻手黒川道路をトンネルで繋ぐものです。

約2年ぶりの記事化です。この間何度もここは通っています。

事業概要

川崎3・4・9号尻手黒川線のうち、上図に示した区間では4期区間として事業が行われています。

延長は約680m、幅員16mの2車線で、一部区間にトンネルを含む構造となります。

施行者川崎市
延長約680m
幅員16m(一部を除く)
事業施行期間2009年11月24日~2025年3月31日
2020年9月17日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①片平2丁目交差点から見た様子(地図

津久井道と交わる片平2丁目交差点から見た様子です。ここから見た様子にここのところ変化はありません。かつては正面に中古車販売店のアップルがありました。

正面の山に隠れている黄色い建物の奥からトンネルになる計画です。トンネル上部は大部分が柿生緑地となっています。

黄色い建物も道路予定地のはずです。川崎市のサイトによると、2021年3月末現在の用地取得率は98%とのことです。

②将来のトンネル上部(地図

トンネル区間の東側は山岳工法で、西側は開削工法で建設される計画となっています。

写真②の位置は将来的に開削トンネルとなる場所で、こちら側は単管柵で囲われ用地の確保がされていました。

開削区間とはいえ、かなり起伏のある場所で、土留めなど大掛かりな工事が必要そうに見えました。

この都市計画道路について、2020年に地元片平町内会長ほか377名から川崎市議会に対し「都市計画道路「3・4・9号 尻手黒川線」に係るⅣ期事業区間の約680mの早期開通を求める請願」が提出されました。(請願はこちら

これに対する市議会まちづくり委員会での答弁で、

道路整備課長
(前略)平面図左側に黄色で旗揚げしている道路①区間につきましては、必要な用地の取得がおおむね完了したことから、現在、道路の詳細設計を行っているところでございまして、令和3年度に工事着手いたします。この区間につきましては、道路に隣接している民地部分の樹木を伐採し、山を削り、擁壁を築造した後、水道や下水道などのライフラインの整備を行い、道路を築造するものでございます。


片平2丁目交差点付近の道路②区間につきましては、令和4年度から擁壁を築造し、トンネル工事に必要となる施工ヤードの整備を行い、令和5年度からトンネル工事に着手する予定としております。トンネル工事が完了しましたら、道路②区間の道路を築造し、Ⅳ期工区の整備完了、供用開始の運びとなってまいります。

との説明がありました。

道路①区間・・・現道拡幅区間(写真③以西)
道路②区間・・・トンネル東側

なお、請願については全会一致で採択されています。

③トンネル西側(地図

左奥斜面にトンネルが掘られる計画です。

この日も柿生交差点を先頭にひどい渋滞が発生していました。

現道は片側にしか歩道がなく、その歩道もかなり狭いため、危険な状態です。

④現道拡幅区間(地図

川沿いに用地が確保されています。

右側斜面も道路予定地です。

先述の市議会録の通り、今年度発注予定に
麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(仮設道路)工事
>舗装工、排水構造物工、仮設工
「麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造工事
>伐採工、擁壁工、法面工
が記載されています。

⑤終点側から見た様子(地図

渋滞を回避するために片平川沿いの細い住宅街の道路を抜ける車も多く非常に危険なことから、早期の開通を望みます。

撮影日:2021年6月5日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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