川崎3・5・14野川柿生線(王禅寺工区) 進捗状況2023.6

川崎市麻生区で事業が行われている川崎3・5・14号野川柿生線(王禅寺工区)の進捗状況を見てきました。

事業概要


川崎3・5・14号野川柿生線は、川崎市宮前区野川本町3丁目から川崎市麻生区上麻生六丁目に至る延長約16,050mの都市計画道路です。

このうち、上記図で示した区間では、道路を拡幅する事業が行われています。

施行者は川崎市で、都市計画法の事業認可は1991年12月20日です。延長約468mで、幅員16mの道路として整備される予定です。

施行者川崎市
延長約468m
幅員16m
事業施行期間1991年12月20日~2025年3月31日
2023年6月17日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①王禅寺処理センター西側(地図

王禅寺処理センター交差点が事業区間の起点です。

事業に着手したのは1991年で、このころは尻手黒川道路がヨネッティより東側までしか完成しておらず、黒川方面は整備中だった頃です。

この付近は、2000年頃に拡幅整備が行われたようで、既に整備が完了しています。

この付近には、横浜市営地下鉄ブルーラインのあざみ野以西延伸時に駅を設置する計画となっていますが、いまのところ詳細は決定されていません。

②日吉交差点(地図

日吉交差点付近から南側が未完成の区間です。

道路は左カーブしており、拡幅後はカーブの内側に拡幅する形になる計画です。

カーブ内側の街渠部分と歩道部分は整備済みですが、20年くらい前から変わっていない気がします。

③日吉交差点南側(地図

この付近では水道工事が行われていました。占用位置を見る感じ、道路整備と関係ありそうな工事です。

今年3月には、この都市計画道路の事業期間を2年延伸する事業計画の変更が認可されています。まだまだかかるような場合だと5年単位くらいで延伸することが多いですが、2年という比較的短い延伸なので、本当に2年で完成させるつもりでいるのでしょうか?

なお、川崎市のサイトによると、用地取得率は100%です。また、2023年度の年間発注予定に「麻生区内都市計画道路野川柿生線道路築造工事」が掲載されており、第2四半期に入札予定となっています。

④日吉ノ辻交差点方面(地図

事業区間はこの先のカーブ付近までです。その先は事業は行われていないほか、「第2次川崎市道路整備プログラム」の整備推進路線にも選定されていません。

特に日吉ノ辻交差点付近は非常に狭く、両側に歩道がないにもかかわらず路線バスも走るという非常に危険な区間です。都市計画道路はヨネッティ~琴平神社方向に交差点をショートカットするようなカーブを描いた線形になっていますが、美しが丘方面への交通量も多いため、丁字路(現況をそのまま拡幅)への都市計画道路の線形の変更を行うべきだと思います。あと早期整備しないと人命に関わると思いますよ。

こんな感じで。

撮影日:2023年6月17日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 麻生人 より:

    「日吉ノ辻交差点」は娘が通学していた頃、よく車で通っていましたので、貴殿の案に全く持って賛成です

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      ブルーライン延伸時までには整備した方がいいかなと思いますね

      • tnemuro より:

        ブルーライン延伸の説明会の場で、日吉の辻を合わせて改良する考えはないかとの質疑が出ました。市側の回答は都市計画道路の整備による改善を見込んでいるという話でした。ですが、お書きになっているとおり、ここは美しが丘方面に抜ける主要なルートでもあるので、今の計画では不十分なように思われます。
        こう言ってはなんですが、現在の計画のカーブはあくまで「川崎市」の範囲での改良を考えた結果ではないかという気がします(官公庁が自分の自治体単位でしかモノを見れない悪いクセ?)。この辺りは小田急側(川崎)と田園都市線側(横浜)どちらにも足を運ぶという人が多いのですが、その両者を結ぶ重要なルートであるという視点が抜け落ちてしまったのかも。

  2. 匿名 より:

    川崎市の北部は特に工事がどこも遅いね。税金どこで使っているんだか。やる気がないんだか。ダラダラしているうちに担当者入れ替わって逃げ切り。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      個人的にも川崎市は臨海部に金を使いがちという印象を受けなくもないですが、この手の長期化している箇所の場合、単に予算が付かないか、地権者との交渉が難航、がだいたいの理由だったりします。ここの場合どうかわかりませんが。
      担当なんてものは数年で変わりますので、逃げ切るなんて考えは基本ないですし、組織で動いてますから、担当個人でどうこうできる問題でもないです。

      部局の管轄が違うので単純比較はできませんし、自治体による性質も異なりますが、川崎市の建設緑政局(道路と公園緑地、河川などを所管)の一般会計に占める予算構成比は3.4%、一方横浜市の道路局(道路を所管)は3.9%と、川崎市そもそも一般会計に対して道路に掛けているお金が少ないです。
      その予算編成を仕切っているのは選挙で決まった市長ですし、その予算の議決をしているのも選挙で決まった議員です。

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