環状第4号線(品川~白金台) 着手前の状況2018年11月

港区内の品川駅周辺で事業化予定の環状第4号線の着手前の状況を見てきました。

2019年7月29日追記
2019年7月29日付で、「高輪・港南区間」の事業が認可されました。

事業概要


環状第4号線港区港南三丁目から江東区新砂三丁目に至る、延長約29,880mの都市計画道路です(支線含まず)。このうち、上記区間で道路を新設する事業が行われています。

品川駅周辺は、近隣で計画されている市街地再開発と並行して事業が行われ、JR線等を高架により横断します。

第一京浜への接続部(側道)は車道中央から分岐する形となります。

幅員は場所によってことなりますが30~33.5mで、車道は4車線(+側道2車線)、両側に歩道等が設けられる予定です。

高輪・港南区間

高輪・港南区間は2019年7月29日に事業認可されました。施行者は東京都で、延長は1,270m、幅員は25.6メートル~33.5メートルです。高輪区間は第一市街地整備事務所が、港南区間は第一建設事務所が担当します。

基本データ

高輪・港南区間
施行者東京都
延長約1,270m
幅員25.6~33.5m
事業施行期間2019年7月29日~2033年3月31日
2020年7月29日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2020年度街路築造工事のうち街路樹移植準備工事(2一-環4港南)株式会社テラヤマ
2021年度事業PR看板設置工事(3一-環4港南)株式会社アルファ―企業
2021年度街路築造工事のうち街路樹移植等工事(3一-環4港南)株式会社西部緑化
2021年度補償代行工事(3一-環4港南)雪印種苗株式会社
2022年度補償代行工事(4一-環4港南)不調
2022年度補償代行工事その2(4一-環4港南)株式会社マリテックス
2023年度街路築造工事のうち側道整備工事(5一-環4港南)徳倉建設株式会社
2023年度構造物撤去工事(5高輪-1)大成建設株式会社
2023年度歩行者デッキ下部工事に伴うアンカーフレーム製作工事(5一-環4港南)矢田工業株式会社
2023年度街路築造工事のうち排水管設置工事(5一-環4港南)清水建設株式会社
2023年度街路築造工事のうち排水管設置工事その2(5一-環4港南)不調
2023年度歩行者デッキ下部工事(5一-環4港南)中央新幹線品川駅新設(北工区)工事共同企業体
2024年度環状第4号線橋梁下部工事(6一-環4港南)株式会社ノバック
2024年度歩道橋撤去工事(6一-環4高輪)昭和工業株式会社
2024年度環4高輪街路築造及び迂回路工事(6高輪-2)有限会社東松建設
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2023年度環状第4号線歩道橋施設詳細補足設計(その3)(5一-環4高輪)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2023年度環状第4号線橋梁詳細補足設計(その2)(5一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2023年度地質調査(その2)(5一-環4高輪)株式会社日本インシーク
2023年度現況補足測量(5一-環4高輪)株式会社東邦地形社
2023年度環状第4号線橋梁詳細補足設計(その3)(5一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2023年度環状4号線工事に伴う総合設計再許可対応業務(5道ー環4)株式会社NTTファシリティーズ
2023年度路床土調査(5高輪-2)不調
2023年度環状第4号線道路詳細補足設計(その2)(5一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度環状第4号線道路構造物詳細設計(その3)(6一-環4高輪)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度路床土調査(6高輪-1)大建基礎株式会社
2024年度環状第4号線昇降施設詳細補足設計(6一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度環状第4号線道路予備修正設計(6一-環4高輪)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度令和6年度 環状第4号線(高輪地区)街区確定等測量(その2) 株式会社東邦地形社
2024年度電線共同溝予備及びその他設計(6高輪-2)日本エンジニアリング株式会社
2024年度道路詳細修正及びその他設計(6高輪-3)成和コンサルタント株式会社
2024年度環状4号線軟弱地盤対策詳細修正設計(6一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度環状第4号線橋梁詳細補足設計(その4)(6一-環4港南)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
この表の注意事項
データ収集期間:工事2020年度~(第一市街地整備事務所管轄分は2023年度~)、委託2023年度~(それ以前は収集していません)
※市街地再開発事業やリニア中央新幹線等に関係する工事は記載していません。
最終更新日:2025年2月28日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

白金台区間

白金台区間は2020年12月14日に事業認可されました。施行者は東京都です。

白金台区間幅員25mの4車線となります。

 

基本データ

白金台区間
施行者東京都
延長800m
幅員25m
事業施行期間2020年12月14日~2033年3月31日
2020年12月14日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2023年度低木植替及び支障根撤去工事(5一建・白金台)中田造園株式会社
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2023年度環状第4号線道路構造物予備設計(5一-環4白金台)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
2024年度環状第4号線道路予備補足設計(6一-環4白金台)大日本ダイヤコンサルタント株式会社
この表の注意事項
データ収集期間:工事すべて、委託2023年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2025年2月28日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
この枠の中は事業着手後には書き換わることがあります。

これまでの簡単な流れ

事業着手に向けたこれまでの簡単な流れをここにまとめます。

環状第4号線第一京浜を起点とする都市計画道路で、港南方面については都市計画決定されていませんでした。

第一京浜15から白金台交差点までの区間は、2016年(平成28年)3月に公表された『東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)』にて優先整備路線に選定されました。

2017年(平成29年)2月17日には、都市計画変更を前提として、東京と環境影響評価条例に基づき、計画段階環境影響評価手続きを開始ししました。

この中で、特例環境配慮書を取りまとめ、高輪台交差点白金台交差点の区間について、幅員25m(A案)と30m(B案)の2案を作成し、意見を募集しました。

2017年(平成29年)9月19日には、特例環境配慮書の意見に対する見解書を公表しました。

2018年3月29日には、高輪台交差点白金台交差点の2案について、A案の幅員25mに決定しました。

都市計画変更では下記のように変更される予定です。補助16号線の変更は環状第4号線の延伸に伴うもの。

特筆すべきなのは、環状第4号線の起点を変更し、延長することです。現在の第一京浜から海岸通り(港区港南三丁目)まで延長することになります。

この記事を書いた11月24日時点ではまだ都市計画変更されていませんが、20日に都市計画審議会が開催されました。今後の手続きで変更される予定です。

都市計画の案の理由書

理由書をすると道路を作るわけがわかるかな。

品川駅周辺で予定されている再開発が大きな要因でしょう。

写真等

撮影位置はこの通りです。

関係あるかわからないけど

プリンスホテル横(高輪議員宿舎跡地)で埋蔵文化財発掘調査をしていました。

①第一京浜から交差予定箇所を見る

歩道橋がある付近を横切る計画です。右側(白金台方面)には側道が設置されます。

②第一京浜から白金台方面

このあたりですね。建築制限が掛かっていて、周辺と比べると低層の建物が密集しているのがわかります。

正面の看板建築がいい味を出していました。

③第一京浜から湾岸方面

こちら側には現時点で都市計画道路の決定はなされていないため、堅牢な建物が存在します。品川駅からも近く、地価も高そうな場所です。

④グランドプリンスホテル高輪の東側

右側が第一京浜方面で、左手にはグランドプリンスホテル高輪があります。道路はこのあたりを横切る計画です。

写真ではわかりにくいですが、この辺りは急斜面になっています。昔の海岸線が第一京浜のあたりだったからですね。

⑤立体交差の橋梁が始めるであろう箇所

この先辺りから立体交差の橋梁になるものと思われます(もう少し西側かも)

傾斜地を利用して、橋梁へはフラットに繋がるみたいですね。

⑥グランドプリンスホテル高輪の駐車場

ホテル前の駐車場を横切る予定です。ホテルの建物自体には計画線はかかっていないようです。

ホテルも再開発の動きがあるとかないとか。品川近辺はリニア開通や山手線新駅などで色々な動きがありますね。

⑦グランドプリンスホテル高輪から湾岸方面

結構広い駐車場ですね。

⑧二本榎通り

左側が湾岸方面で、右側が白金台方面です。

左の敷地には高輪議員宿舎跡地があり、東京都が用地を取得しています。用地の中央を環状第4号線が突き抜けますが、道路の両側南北の土地について、東京都が共同化ビルの検討を行っています。道路建設に伴う権利者の生活再建も関わっているんですね。

⑨高輪台交差点

高輪台交差点桜田通り1と交わります。

写真正面の部分を突き抜けていく計画です。こちらも低層の建物になっていることがわかります。

⑩高輪台交差点から湾岸方面

こちらも低層の建物になっているのがわかります。都心部は建築制限が掛かっている場所がすぐにわかってしまって変な感じがします。

⑪高輪台~白金台間の住宅地

高輪台交差点白金台交差点間は戸建て住宅が立ち並ぶ地域となっています。

途中には白金児童遊園(通称猿町公園)=1951年開設があり、道路が公園の一部を通る計画です。このことに対して港区議会に「東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園と港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」が出されています。

譲渡しないなんてことは無理かと思われますが、港区内の公園(ここのは児童遊園)はどこもかしこも人でいっぱいのイメージがありますね。ちょっと足りてないんじゃないかなぁとも。

⑫白金台の住宅街

このあたりを突き抜けることになります。さすが白金台という景色ですね。

⑬多少の起伏がある

意外にも起伏のある土地でした。白金台方面に向かって上っています。

⑬三田用水路跡

計画地の一部に三田用水路跡が存在します(Googleマップ)。

特例環境配慮書に係る見解書の要約では、

計画道路内に残存する「三田用水」に関連する遺産などについては、工事に先立ち、港区の教育委員会と協議の上、取扱いを検討していきます

と、しています。移設とかになるんですかね。

⑭白金台三丁目遊び場

階段を上った先には白金台三丁目遊び場があります。遊び場敷地内を含めて道路ができることになります。

ちなみにこの遊び場に待機児童対策として保育室をつくる計画があります。道路ができるまでの暫定的なものとなりますが、それについても反対があるらしく、難しいものです。

⑮白金台三丁目付近

写真左側から右奥に向けて計画されています。

⑯白金台交差点の裏側

この先を抜けると白金台交差点となります。

⑰白金台交差点から完成済みの外苑西通り(外苑方面)

この先も環状第4号線が続いていて外苑西通りと名付けられています。

この先は新宿区富久町付近まで開通していて、その先は余丁町、河田町、若松町、夏目坂、豊島区高田と新設・拡幅が事業中です。

⑱事業区間の終点側「白金台交差点」

現状白金台交差点は丁字路で、開通後は四差路となります。

道路ができる方にはツルハドラックプラチナ ドン・キホーテ白金台店があります。ドンキの方は東急ストア跡に2015年にオープンしたみたいですね。白金だけにプラチナ…とな。

⑱白金台交差点

こちらも建築制限が掛かっているのがよくわかりますね。

撮影日:2018年11月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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