八王子南バイパス ロピア前で車線切替えして高架橋工事進む 進捗状況2023.4

八王子市で事業が行われている国道20号八王子南バイパスの進捗状況を見てきました。

館地区の八王子医療センター前の館第二トンネル(仮称)では、山梨方もう半分の工事が着手していたほか、大船地区のロピア前では車線の切回しを行い橋梁下部工事が行われていました。

事業概要

八王子南バイパス八王子市北野町から八王子市南浅川を結ぶ全長約9.6kmの道路です。都市計画道路名称は八王子3・3・2号東京八王子線

事業者は国で、国道として整備が計画されています。現在既に暫定的に整備されている部分は市道となっている部分もありますが、将来は国道となる見込みです。開通時期は「お答えできない」として現時点では未定・非公表のようです。
2021年4月27日付の記者発表により、八王子市大船町~館町間(ロピア付近より以西)について、今後5か年程度での開通と発表されました。

道路規格は第4種第1級で、本線部分は往復4車線設計速度は60km/hで計画されています。現在の国道20号のバイパスとして建設が進められています。

なお、現在のように高尾山インター方面に至るルートは、1997年2月24日の都市計画変更によって決定されました。
それまでは北野町から西へそのまま伸び、現在の椚田遺跡公園通りが八王子3・3・2号で町田街道とぶつかる予定でした。
この都市計画変更によって椚田遺跡公園通りの東側区間や八王子3・4・8号大塚小比企線などのルートも一部変更された他、同時に八王子1・3・1号首都圏中央連絡道路(圏央道)高尾山インター(当時は八王子南インターという仮称だった)~神奈川県境間も都市計画決定されました。

 

八王子南バイパスは大部分が他の幹線道路と立体交差する計画で建設されています。

施行者
延長約9.6km
幅員22~51.6m
事業化1997年度
部分開通町田街道~高尾山インター間
約2.6km
2010年7月31日15時
都道八王子城山線~市道めじろ台寺田線間
約300m
2015年3月27日14時
2020年5月7日現在

八王子南バイパスの東側では、別に日野バイパス(延伸)、日野バイパス(延伸)Ⅱ期の事業が行われています。日野バイパス(延伸)・Ⅱ期については下記をご覧ください。


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

記事の構成上、上記の通り分割して掲載します。(この記事独自の分割構成です)

片倉地区は今回は見ていないため割愛します。

本記事中の工事内容等は、入札公告や情報公開されている工事設計書に基づいたものです。ただし、大きく設計変更がされていることも多く、実際の施工内容とは異なっている可能性があります。4月16日時点の状況です。

写真等

①八王子医療センター付近

現場で確認したものであり、工事位置や内容は異なっている可能性があります。

八王子医療センター付近では、上記赤色で示したような工事が行われていました。

館高架橋(仮称)上部

完成した館高架橋(仮称)(地図

前回訪問時には施工中だった「R2国道20号八王子南BP館高架橋上部その6工事」は終了していました。

町田街道を横断する本線の高架橋で、A1橋台~P3橋脚間の上部桁を製作・架設しました。舗装などは未施工です。

八王子市立看護専門学校前の擁壁工事(高尾山側)

②八王子市立看護専門学校前(高尾山側)(地図

八王子市立看護専門学校前(八王子南バイパス北側)の法面工事のうち、高尾山側半分の擁壁を築造する工事は終了していました。

八王子市立看護専門学校前の擁壁工事(新宿側)

③八王子市立看護専門学校前(新宿側)(地図

八王子市立看護専門学校前のうち、新宿側の擁壁工事は引き続き行われていました。

工事件名は、「R2国道20号BP改良他工事」で、2023年5月31日までの予定で、世紀東急工業株式会社が施工しています。工期は更に伸びています。

擁壁本体の工事は概ね終了し、階段や法上の整備などを行っているようでした。

館第二トンネル(仮称)その2

④その2工事の範囲(地図

八王子南バイパスの本線は、八王子医療センター付近をトンネルで通過する計画で、館第二トンネル(仮称)として工事が進められています。

トンネルのうち新宿側半分の工事は既に行われていますが(後述)、今回、高尾山側半分の工事も始まっていました。

工事件名は、「R4国道20号八王子南BP館第二トンネルその2工事」で、2025年3月31日までの予定で戸田建設株式会社が施工しています。

トンネルは開削して施工する函渠で、現道の下に設置される計画です。

現道を切回しながら施工するものと思われますが、現時点で現場には看板が置いてあるのみで大きな工事は始まっていません。

⑥館第二トンネル(仮称)(鹿島建設施工箇所)(地図

写真の順番が前後します。

館第二トンネル(仮称)のうち、新宿側半分の工事は引き続き行われています。

工事件名は「R2国道20号八王子南BP館第二トンネル工事」で、工期は2024年3月29日までの予定で、鹿島建設株式会社が施工しています。

現道の両側に矢板が差し込まれ、地盤も少し下げられているようでした。作業工程にも書かれているように、中間杭工なども行われているようです。まだまだ仮設工ですかね。

雨水管渠工事

⑤管渠工事が行われている箇所(地図

医療センター交差点医療センター入口交差点間では、雨水管を推進工法で設置する工事が引き続き行われています。

推進なので地上からは大きな変化がありません。

工事件名は、「R4国道20号八王子南BP館地区改良その20工事」で、2023年5月26日までの予定で、株式会社新井組が施工しています。工期が若干伸びています。

この記事は2ページ目以降もあります。

コメント

  1. 寝ぼけ熊 より:

    今回は特に読み応えの有る大レポートを掲載願いありがとうございます。
    さすがに国直轄工事は自治体の事業とは予算と計画の推進力が違い、施工業者の顔ぶれも異なることをあらためて感じました。
    一方、区部からときどき八王子方面へ行くだけ者には東八道路の全面開通(国立ー府中間1.2km)が待ち遠しく、浅川橋梁など日野ー八王子間を後に高尾山ICー八王子(R16)間の交通需要の大きさがわからずにおります。
    八王子市街中心部と市南西部・高尾山IC間の交通需要が大きいのか、それとも高尾山ICで車を逃すことで八王子JCTの交通量削減が期待されるのでしょうか‥?

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      国の資料では交通需要が大きく八王子駅周辺の交通緩和などをうたっていますが、正直そこまででもなくない?みたいな感じは個人的にはします。
      ただ東北方面に新4号国道、成田方面に北千葉道路、高崎方面に上尾道路などの高規格な一般国道が整備中であることを考えると、甲州方面にもそういう道路があってもいいのかなという気はします。
      東京~八王子間のこの道路は古くから計画されていますが、八王子市内の区間は圏央道の都市計画決定と同時に都市計画変更されていることを踏まえると、本来であれば圏央道開通と同時に完成し圏央道へのアクセス路という性格もあったのだと思います。この時期は圏央道付近の開発に力が入れられていた時期でもあり、八王子西インターの北西部幹線道路(左入美山線)や新滝山街道も都市計画決定・変更されています。

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