昭島市で事業が行われている昭島3・4・1号昭島中央線(1期区間)の進捗状況を見てきました。
JR八高線の東側では、新たに道路築造工事が始まっています。
事業概要
昭島3・4・1号昭島中央線は昭島市東町三丁目から昭島市緑町五丁目に至る延長4,980mの都市計画道路です。このうち、上記で示した区間で事業が行われています。
事業延長は約1,010mで、幅員は16mです。JR八高線とは立体交差し、その部分の幅員は約34mです。施行者は昭島市です。
事業区間は昭和通りを境に1期区間と2期区間に分けられます。
1期区間は大師通りから市道昭島21号昭和通りに至る全長約724mで、1994年9月7日に事業認可されました。このうち、栗の沢北交差点~市役所北交差点の約263mについては1997年4月に供用が開始されています。
2期区間は市道昭島21号昭和通りから都道162号諏訪松中通りに至る全長約550mで、2007年5月25日に事業認可(東京都告示第307号)されました。その後整備が進み、2020年3月30日14時に交通開放されました。既に事業は完了しています。
施行者 | 昭島市 | |
延長 | 1期区間 | 約724m |
2期区間 | 約550m | |
幅員 | 16m(代表) | |
事業施行区間 | 1期区間 | 1994年9月7日~2031年3月31日 |
2期区間 | 2007年5月25日~2020年3月31日 | |
交通開放 | 栗の沢北交差点~市役所北交差点間 | 1997年4月 |
昭和通り~諏訪松中通り間 | 2020年3月30日14時 | |
2022年6月30日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
この先が事業区間であり、今回工事が始まっていた区間です。
大師通り~昭和通り間が1期区間として1994年9月7日に事業認可、昭和通り~諏訪松中通り間が2期区間として2007年5月25日に事業認可を受けています。
このうち、1期区間の市役所北側は市役所の移転に合わせ1997年に開通しており、2期区間は2020年3月に全線で開通しています。残すはJR八高線との交差部付近のみとなっています。
現在行われている工事は「都市計画道路3・4・1号道路整備工事」で、2022年2月17日までの予定で株式会社カトービルドシステムが施工しています。
入札情報サービスによると、2021年7月27日に開札がされましたが予定価格を超過しており、再度入札を行ったものの、再度超過していたことから、不落随契により業者が決まったものです。
工事看板によると、工事延長は123.1mで、電線共同溝工、車道舗装工、歩道舗装工、道路照明工などを予定しているようです。詳細な工事範囲は書かれていませんが、昭和通り~写真②付近までのようで、JR八高線付近は施工しないようです。
2021年11月13日現在、既に街渠などの整備が進んでいます。整備接続後の道路が生活道路なのですが、整備後の部分開通はあるのでしょうか。
この部分には現場事務所などが設置されています。
JR八高線付近は工事範囲に含まれていません。将来的にはアンダーパスにより立体交差する計画です。
このアンダーパスについては、市議会で2027年度末の交通開放を目指すと答弁がされています。また、2020年10月には、立体交差部の詳細設計をJR東日本に委託したとのことです。
なお、この交差部直近には梨木踏切という踏切道があり、立体交差完成後には廃止の計画で進められてきました。しかし、立体交差後は横断のための移動距離が増える等の理由により、廃止に反対する声も根強く、昭島市としても、踏切存続の立場で協議・要請するとしています。
都市整備部長
昭島市 令和 2年 12月 定例会(第4回) 12月02日-03号 より抜粋
初めに、都市計画道路3・4・1号整備事業における梨木踏切存続についてであります。
JR八高線、梨木踏切の取扱いにつきましては、都市計画道路3・4・1号の整備に伴うJR東日本との計画協議の中で、除却として条件明示されておりました。しかしながら、地域住民の皆様の踏切存続に対する御要望は大変強いものと認識しておりますので、それを踏まえてJR東日本と協議を重ねているところでございます。また併せて、市議会のお力添えをいただきながらの要請や市単独の要請など、様々な機会を捉えて最大限の配慮を求めているところでございます。
現在の状況といたしましては、第2期事業区間を本年3月に暫定供用を開始し、開通を待ち望んでいたのでありがたいとの御意見や、全線開通の際、警視庁により設置が予定されている信号機に対する早期の設置要望など、様々な御意見をいただいております。
また、第1期事業区間につきましては令和9年度末の全線開通を目指しており、本年10月には立体交差部の詳細設計をJR東日本に委託したところであります。それに至る協議の中で、梨木踏切の取扱いについては、積み重ねた要請、協議の中で継続協議とすることになっております。
急速に高齢化社会が進む中で、踏切事故を減らす取り組みとして、国や東京都をはじめ、JR東日本など、全国の鉄道事業者が立体横断施設を整備する際には、近接の踏切は除却とする基本方針として掲げておりますが、市の姿勢といたしましては、事業の目標年度完成を目指しながら、踏切存続の立場で今後も協議、要請してまいりたいと考えております。
まぁ、このくらい立体交差箇所と近接した踏切道を廃止しなかった例って、あまり思い浮かばないんですけども。
撮影日:2021年11月13日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0990)
コメント
いつも取材お疲れ様です。
記事中に書かれている通り生活道路として利用されていた昭和通り西側の市道から10m位が11日に開通した模様です。11月末に仮舗装がされアパート向かいの一軒家が車庫の出入りに利用できるようになっていました。この時二階建てアパートと五階建てアパートの間の道路にある通行止め表示が1月30日までから1月10日に変更されていました。12月23日には北側歩道の舗装、点字ブロック、柵が完成していました。1月12日に北側歩道と車道共に通行が可能となっているのを確認しました。しかし歩道車道共に工事前の道路部分のみの開通でまだ昭和通りまで行けません。歩道は植栽がされておらず植栽部を黄色い柵で囲っています。また南側歩道は未施行のままです。車道は一軒家の前にガードで囲っている部分があり幅が半分くらいになっています。昭和通り側では歩道はきれいに接続仕上げがされていましたが車道は手がつけられてなく段差が残ったままです。
以上長くなってしまいすみません。
詳しくありがとうございます。
南側歩道についてですが、現地の看板では施工予定に含まれていません(赤色で着色されていない)。今回の工事では施工しないものと思われます。
同様に、車道も基層までの施工となっていますので、表層は次回工事以降になりそうです。(場所によっては施工内容が異なっているかもしれません。
※補足:舗装は何層かにわかれていて、一番上を「表層」、その下を「基層」と言います。さらにその下には「路盤」、「路床」があり、今回は表層5cmを除いた部分を施工予定と看板に書かれています。
もとあった道路部分や沿道アクセスのみに道路を開放しているのは、もともとの交通を確保するためではありますが、全面的な開放は完成後もろもろの手続きが終わった後が一般的です。
本日歩道のみ昭和通りから先日開通した区間までが通行可になっているのを確認しました。昭和通り接続部分が歩道のみ仕上げされ横断歩道があったのもこのためだったのですね。先週はまだ未開通でしたので今週の開通だと思われます。
情報ありがとうございます。