小出5:36発を攻略せよ 只見線426Dの旅

今年も青春18きっぷの季節がやってきました。

ここ数年旅行系のブログ記事化を見送っていましたが、今回の旅は割と好評のようなので記事化しようと思います。猛暑続きで道路を見に行く気力が起きず、ブログ更新が滞ってしまっているのでいい機会です。

さて、今回の目的地は只見線です。

実は2019年2月にも只見線を乗り通す旅に来ています。そのときは青春18きっぷではなく週末パスだったかな。ただ、当時は会津川口駅~只見駅間が、2011年の新潟・福島豪雨の影響で代行バスによる輸送がされており、鉄路での乗り通しはかないませんでした。

2022年10月1日に、その区間の鉄路も復旧したとのことで、今回の18きっぷシーズンを利用して完乗を果たそうというわけです。

SNSなんかを見ていると、只見線が意外と混んでいるという情報が入ってきました。できれば空いている列車を楽しみたいところです。

只見線を1本で乗り通せる列車は3往復
昼の1往復はどう考えても混んでいそうです。
夜の1往復は暗くて景色を楽しめそうにありません。
朝の列車は夏なら日が昇る時間ですし景色は楽しめそうです。

となると、乗るべき列車は朝の列車

会津若松6:08→小出10:41は、2019年のときほぼ同じ時間の列車に乗っています。会津若松駅周辺は宿泊施設が多く、比較的乗りやすい列車でもあります。そのときは会津若松時点で20名ほど。18きっぷシーズンともなると、その混雑もさらに増していそうです。

では、小出5:36→会津若松10:32は・・・これが非常に乗りにくい列車なのです。
①ホテル前泊
小出駅前には数軒のホテルと旅館があるため、これに宿泊して乗れなくはないです。
②接続列車が皆無
小出駅5:36より前に到着する列車がありません。すなわち、別の駅前に宿泊し、列車で小出駅に来てこの列車に乗ることができないのです。

で、いい方法を思いつきました。高速バスです。

小出駅から南東へ直線で約2.5kmのところに小出インターという、関越自動車道のインターチェンジがあります。ここに高速バスのバス停も併設されています。

高速バスはバスタ新宿や池袋から出ており、運行頻度も比較的高いです。

これやるしかないでしょ・・・

ってことで、仕事終わりにバスタ新宿へ。

長岡・新潟線
バスタ新宿(23:00)
[15便 佐渡汽船ターミナル行き]
小出(3:11)

高速バスは乗降がないバス停は通過するため、早着することが当たり前で、かつ途中起こしてくれないので、2時半頃に越後湯沢あたりで目が覚めてから寝られませんでした。

小出、3:00ちょうど着。自分以外誰も降りず。

真っ暗。人も車も気配がほぼゼロ。

インター目の前のセブンイレブン。

ここまでセブンイレブンが開いててよかったと思えたことはあったでしょうか。

国道だけど真っ暗

この右側に墓地があるみたいですが、歩いているときは気付かないくらい真っ暗です。

米どころ魚沼ということだけあって、水路の音がところどころして、でも水路は見えず、ぼーっとしてると落ちるかもなという不安もありました。

あと、自分が不審者側になってるな……という。

4,50分ほど国道沿いに歩くと突如現れる眩い商店街。

へんなとこ迷い込んだか!?と逆に不安になりましたが、この辺は小出の中心地らしく、近くには魚沼市役所もあります。

4時ちょうど、小出駅着

駅構内の照明はついていて、駅舎出入口も施錠されていませんでした。

乗る電車まで1時間半ほど。ここで時間をつぶします。

4:30頃に運転士が宿泊所から出てきて、ホームに停まっている気動車を起動。点検やらを始めていました。5:00頃、その列車は大白川方面へ回送で発車。大白川始発小出行きになるようです。

その後、別の運転士も来て、左側の列車を起動。これが今回乗る426Dになります。

2019年に来た時はキハ40が現役でしたが、現在はキハ110とキハE120に世代交代。車内も現代風です。

只見線
小出駅(5:36)
[426D 普通 会津若松行き]
会津若松駅(10:32)

小出駅を出た時点で乗客は5名ほど。いずれも単身の旅行者のようでした。ホテル前泊したのでしょうか?

絶景を眺めながら・・・

只見駅到着。ここから未乗車区間です。

只見駅で乗ってきたのは数名のみ。

2011年の豪雨で被害を受けた鉄橋などを通過していきます。

会津川口駅。

この先の区間では、早朝の大雨の影響で最大40分程度遅延。

会津若松駅到着は11:08頃でした。

磐越西線
会津若松駅(12:20)
[1230M 普通 郡山行き]
郡山駅(13:36)

あれ・・・時空がゆがんでるな

というのも、大雨の影響でこちらも遅延。

東北本線
郡山駅(12:50)
[2136M 普通 新白河行き]
新白河駅(13:30)

実際は80分近い遅れ。

新白河駅で接続するはずの列車も当然接続するはずがなく、新白河では1時間以上待つ必要がありました。そんなことはできないので新幹線でワープ。新幹線も1時間近く待ったんですが。

東北新幹線
新白河駅(15:50)
[278B なすの278号 東京行き]
宇都宮駅(16:21)

宇都宮では試運転中のLRTを鑑賞。

宇都宮線(上野東京ライン)
宇都宮駅(17:15)
[1635E 普通 熱海行き]
赤羽駅(18:48)

赤羽から先は割愛。

てな感じで帰宅。0泊2日の日帰り只見線旅でした。

426D空いてます。が、この方法はお勧めしません。特に冬は凍えると思います。

撮影日:2023年8月1日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 大田 裕子 より:

    只見線❕以前 冬 雪の中 ひた走る姿の美しさに一目惚れ 必ず 乗り通す旅に出たいと… で まずは 今年の晩夏~初秋にと考えています
    大変参考になりました 
    小出始発 前泊で実現したい
    そして 次は雪景の旅に!
    夢の実現に向け 実行です

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      以前は冬の只見線を楽しみましたが、四季を通じて景色を楽しませてくれる路線ですね。
      昨冬は雪崩を警戒して早々に運休することが多かったような印象なので、天気の見極めが難しそうですが、早秋そして冬の只見線を楽しんでください。

  2. ジョニー より:

    18きっぷの旅、いいですねぇ。 おいらは地元の茨城に戻ったので18きっぷだけではなく春夏冬の期間限定週末に使える「ときわ路パス」もあるので、とりあえず県内の全路線に乗って、全駅下車をやってみたいです。 常磐線・水戸線・大洗鹿島線は乗り通したことはあるけど、大洗鹿島線は35年以上前だし、水戸線も25年以上前。 単線が多いから、ひまつぶしをどうするかが問題だけどw

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      全線乗り通しは頑張れば数日でできそうですが、全駅下車は大変そうですね。列車本数が少ない箇所をどうするかが難しそうです。
      先日は関東鉄道常総線の乗り通しをしてきました。茨城県から栃木県の丘陵部の景色が開発前の多摩ニュータウンの景色とどこか似ているような気がして好きなんですよね。

  3. 通りがかりさん より:

    只見線。
    私は、小出発16時台の会津若松行きに乗った事あります。
    確か11月でしたが、大白川あたりまでは十分車窓を楽しめましたし、
    後半は夜汽車の雰囲気も味わえて中々でした。
    ガラガラなのもよかったです。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      真夏であれば会津川口くらいまでは明るそうですね。
      夜の只見線も、逆にどんな景色なのか興味が湧いてきました。

  4. 平山苑住民 より:

    少し前に六角精児さんの旅番組でも只見線に乗ってましたね。
    最近は車移動ばかりで便利ではあるのですが、こういう情報を見かけるとやっぱり鉄道旅っていいなあと思います。
    次の旅行系記事も楽しみにしております。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      先日、普通列車(快速含む)だけで東京~大阪を1日で往復したのですが、ただ載っていただけなので掲載するか悩んでいます。

      • 平山苑住民 より:

        それ絶対面白いヤツですよね!(自分もかつては乗り鉄だったので)
        掲載を期待しております!

  5. 伊藤 より:

    会津若松13時5分、でのり通しました。素晴らしい景色と天気でした。今は、日本一の路線です。感動します。ぜひ、行ってください。

  6. ダイジロウ より:

    夜行バス利用…なるほど、この手があったかぁ…と思いました(笑)夜行バスだと明け方、早朝に着くので時間が有効につかえますよね!
    復旧後の只見線はまだ乗れてないので大変参考になりました。

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