天井川だった草津川を散策

旅は草津へ。群馬の草津ではなく、滋賀の草津です。

ここ草津と言えば何といっても天井川跡。地理オタクには見ておかなきゃならないスポットでしょう。

東海道線の草津駅で下車。ここから歩いて天井川を目指します。

10分ほどで天井川に到着です。

写真のこれは堤防です。

そもそも天井川とは「河床が周辺の平面地よりも高くなった川」のことです。川の名前ではありません。

上流からの土砂の堆積→堤防を高くする→上流からの土砂の堆積・・・を繰り返すことによって徐々に河床が高くなり形成されます。

ちなみに、昨年春には山梨県の印川という小さい川の天井川を見に行きました。

堤防に上がってみると、そこには水は無く、公園となっていました。

というのも天井川は危険であることから、2002年に新しい河川に付け替えられ、ここは廃川となりました。現役だったときに見に来たかったものです。

案内板によると水が流れていた当時はこのような景色でした。

ちなみに廃川の公園は「de愛ひろば」と名付けられているようです。多くの人が散歩をしたり、遊んだり良いスペースになっていました。

まだまだ整備がされていない区間もあり、川表の法面が現役だった当時の面影を残しています。工事中で立ち入れませんでしたが、そのうちさっきの公園みたいになるのでしょうか。

天井川と言えば、川の下を通る道路や鉄道も目が離せません。

こちらは草津川隧道といiい、道路は中山道の旧街道です。昔はここに草津宿があったようで、かつてはこのトンネルの先で東海道と中山道が合流していました。トンネルができたのは明治に入ってからのようです。

ここは川に水が流れなくなってもそのままトンネルとして残されています。綺麗に再整備されていますし、今後もこのままにするんでしょうね。面白いです。

旧草津川には東海道本線の鉄道トンネルもあり、帰りに見ようと決めていたのにすっかり忘れていて撮影できていません。

一方、現役の東海道1はというと、このようになっていました。

こちらは数年前までトンネルがあって、川の下をくぐっていたのですが、トンネルは無くなり歩行者用の橋が架けられている最中でした。

Googleマップのストリートビューで過去の写真を見ると、時系列でトンネルが無くなっていく様子が見られるので面白いですよ。

構造形式は「鋼フィーレンデール橋」というもので、日本ではあまり見ない構造です。

この東海道1からは川の断面を見られます。なかなかこういうのも無いんじゃないんですかね。本当に面白いです。また何年か後に来たいですね。

撮影日:2019年3月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました