南武線に残る古い架線柱

山手線で柱が倒れたとニュースになっていますが、掘り起こし画像で南武線の古い架線柱を取り上げます。

南武線の谷保駅付近にある架線柱です。
最近では、コンクリート柱や鋼管が主流となっていて、山手線で倒れたのも鋼管を組み合わせたタイプでしたが、ここにある架線柱は鉄材を組んだ形になっています。

柱と柱を繋ぎ、架線を支持する横に延びるものも、鉄材1本という何とも弱々しいタイプです。

架線柱には識別番号が貼ってあり、そこからいつのものなのか判別できます。
この架線柱は1934年のもの。南武線のこの付近が開通したのは1929年らしいので、実に開通から5年後のものです。
上の31.406は距離で南武線の起点(川崎)から31キロ406メートルであることを示していますね。

戦前の架線柱がこのように堂々と活躍を続けているのです。

この付近の前後の架線柱では立て替えが進んでいるので、この架線柱もあと少しかもしれません。

聞いた情報では、つい最近まで東京駅に明治時代の架線柱が残っていたり、小田急にも開業当初の柱が残っていたりするらしく、案外身近なところに古い架線柱が残っていたりするのかもしれません。

撮影日:2015年4月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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