稲城駅南側の大規模造成 南山東部土地区画整理事業[2015/4]

稲城駅の南側で行われている大規模造成「南山東部土地区画整理事業」で新たな動きがあったので載せます。


多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業は稲城駅の南側で行われている土地区画整理事業です。

都市計画施設としては、多摩3・4・12号読売ランド線や、多摩4・4・3号奥畑谷戸公園などが整備されます。

この地域は高度成長期などに山砂の採取が行われ、崖地が存在し危険が生じていました。こうした有効利用が図れない土地の相続の問題や、スプロール化による無秩序な開発の懸念などから、地権者を主体とする土地区画整理事業が行われることになりました。

区画整理組合や宅地を販売する野村不動産では、この区域を「スカイテラス南山」として宣伝しています。

事業名多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業
施行者南山東部土地区画整理組合
組合設立認可2006年4月12日
施行期間2006年4月12日~2025年3月31日
施行地区稲城市大字東長沼字九号並びに字七号、字八号及び字十号の各一部、同市大字百村字十四号及び字十五号の各一部並びに同市大字矢野口字上網、字大久保及び字谷戸の各一部
面積約87.46ha
合算減歩率68.27%
2022年4月11日現在
2015年4月時点の設計図(現在は少々変更が生じています)

今回、大きな動きがあったのは、敷地内にこの春新たに「稲城市立南山小学校」が開校することです。

立ち入れた範囲

今回立ち入れた区域を青の網掛けにしました。画像中央下側の広い場所が稲城市立南山小学校です。とりあえず小学校までの道を整備しましたといった感じでしょうか。

それでは、稲城駅側から入ってみましょう。

南山東部地区への入口(ケーキ屋前)

ケーキ屋の行き止まりだった場所からさきに、通行が可能になっています。
まだ入り口部分は全面的に開通していません。1車線分がまだのようです。

前回11月に来た時はまだ工事中で立ち入ることができませんでしたが、やっとメインストリートが開通です。

入ると急な坂道で左カーブとなります。
区画内は南側にかけて上り坂となっています。多摩丘陵の一角で、平らな土地がほとんどありません。

この道路は多摩3・4・16号稲城南多摩線で、2車線で両側に歩道が整備されています。歩道には点状ブロックが整備されていて、電線類は地中化されています。

写真の右側はまだ開発されていませんが、奥畑谷戸公園です。この公園も都市計画で決定された多摩都市計画公園第4・4・3号奥畑谷戸公園で、大規模なものになる予定です。計画図を見たところでは、南山小学校付近までず~っと公園でつながるようです。

ちょっと進みました。
右側は公園になるとはさっき書きましたが、この土を最終的にどこかへ持っていくのですね。

訪れた日は交差なのかPM2.5なのかよくわかりませんが、空がかすんでいました。

プラウドシティ南山

道路の左側にはプラウドシティ南山というマンションが建設されています。下の階から外壁をつけているようでした。一時期、駅前で頻繁にこのマンションの広告を配っていましたが、最近は見かけませんね。

また50メートルほど進むと、道路が左右に引っこんでいる場所がありました。おそらくバス停ができるバスベイでしょう。バス停の近くは工事関係者がいたので離れて撮影しました。

バスベイにはまだバス停は設置されていません。ただ、点字ブロックは整備済みで、目の不自由な方にはちょっと戸惑ってしまうのではないかなぁと感じました。今回確認できたバス停はここだけでしたが、道路が開通した時にはバス路線ができるのはほぼ確実と言っていいでしょう。いくら駅に近いとはいえ(10分ほど)、この急な土地にバスがないと厳しいものがありますよね。

バス停を過ぎたところから後ろを振り返ります。
だいぶ坂を上ってきました。 写真奥の電話ボックスは新設されるみたいです。まだ電話機はついていません。この時代に電話ボックスとは珍しい感じもします。

再び奥を見ますと、道路はここまでになっています。右側に折れます。
この道路はこの先もまっすぐつながる予定ですが、見てもわかるようにまだ土の壁があって絶賛工事中です。

道路にはゼブラ帯があるように、将来は右折レーンとかができるんじゃないでしょうか。
横断歩道は今はありませんが、設置できるように歩道の段差がなくなっていました。
交通量が多くなったら信号機もできるんじゃないかなって私は想像しています。

交差点を右に曲がって、再び交差点を眺めます。
将来の姿を想像してみると面白いかもしれません。

前面にはまだ白い囲いがしてあって、その先は造成中ですが、家かマンションか、商店か・・・なにができるのでしょうか。

再び戻ります。
今度はまた左へ曲がります。

この道自体はこのまままっすぐ区画整理の西の先までつながる予定ですが、まだ工事中です。
道はいまのところ強制的に左へ曲がります。左へ曲がると南山小学校が見えてきます。

まだ、見えてきませんでした。
小学校までの道は北側のみ歩道があります。右側は今は絶壁のようになっていますが、ここも奥畑谷戸公園になる予定です。まだ、整備は進んでいません。というより、本当に小学校までの道を先に作ってしまった感じで、周りに何もないです。

南山小学校

やっと見えてきました。
一番最初に感じたのは、「うわぁきれいだ」ということです。駅からずっと進んできましたが、全行程で上り坂でした。
これは小学生から上り坂ばっかりと文句が出そう。(私も小学生のころ勾配が激しくて文句言っていた)

稲城市立南山小学校です。
黄色を基調とした外壁ですね。この学校名を決める際、一般公募が行われたようで、472件の応募から最も多かった106件の南山小学校に決定したみたいです(稲城市HPより)。この辺りはむかしから南山と呼ばれていたので、順当な名前だったのではないでしょうか。
ほかの応募には、「南山東」「みなみやま」「稲城南山」など、地名をもとにした学校名があるほか、「梨の里」「梨の花」といった稲城市の特産品を前に出した応募もあったようです。なかには、「なしのすけ」という稲城市のゆるキャラや、「青空」「元気」などもあります。「丘の上」という候補もあって、(たしかに丘の上だ)と納得してしまいました。

まだ学校は静かです。学校が始まってから写真を撮ってたら変人ですね。
先生と思われる人が出入りしていました。

右へ。
この先も道路ができる予定です。

突き当り、東門前で終了。
突き当りに見える塔は日本山妙法院というお寺です。お寺の先はよみうりゴルフクラブになります。
この道路は将来的に、お寺の南側(ゴルフ場の北側)まで通じる予定だそうです。

こちらは小学校の東門
小学校には学童保育クラブが併設されていて4月1日より運営されています。そのためか、グラウンドに子供が数人見えました。グラウンドの向こう側は公営墓地が建設されています。

以上、新たに入ることができた、駅から小学校までの写真でした。
プラウドシティ南山の北側の地区は入れる区域は変わってなかったので割愛します。

今回は入れるようになった地区はまだまだ一部です。
今後分譲が始まり、バス路線も運行されると町として完成していきそうです。

 
 

撮影日:2015年4月6日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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