稲城駅とよみうりランドを繋ぐ「多摩3・4・16号稲城南多摩線」(南山ヤオコー~ジャイアンツタウン間)開通!

稲城市で事業が行われている多摩都市計画事業南山東部土地区画整理事業地内の都市計画道路、多摩3・4・16号稲城南多摩線のうち、ヤオコー稲城南山店~東京ジャイアンツタウン間の約270mの区間が、2025年2月20日10時に交通開放されました

開通の様子

開通前

開通前はカラーコーンを撤去すればよい状態で準備されていました。

当日は開通記念式典が、沿道の造成地で行われていたようです(市HPの市長の公務日程にも記載あり)。ただし、関係者のみで行われたようで、様子を遠くから見ることすらできませんでした。

両側に白バイがスタンバイの上、ヤオコー側には開通と同時に走りたい車が10台程度並んでいました。開通3分前にカラーコーンが撤去されました。

白バイによる先導

10時ちょうどに両側から白バイの先導で開通しました。

ヤオコー側からは白バイのすぐあとに一般車両が続き、ジャイアンツタウン側からは白バイのあとに市長が乗ったクラウンが続きました。

市長のツイートから

開通した道路の様子

幅員18mの道路として開通

開通した道路

開通した道路は幅員18mとして整備され、うち9mが車道となっています。既に供用済みのヤオコー西側と同様の構造です。

ヤオコー西側とは異なり、車道には自転車レーンが設置されました。自転車レーンはジャイアンツタウン東側まで連続して設置されています。

歩道部

歩道には植樹帯または植樹桝が設置されています。また、点字ブロックが連続して設置されています。

電線共同溝が整備され、無電柱化されています。

両側に信号機を設置、中央には横断歩道

ヤオコー前の信号機

ヤオコー前の丁字路には信号機が設置され、開通とほぼ同時に稼働開始されました。

信号現示は通常の丁字路のパターンで、右折矢印は設置されていません(必要なさそう)。

稲城駅側には右折レーンが設置されたほか、南側は右折レーンと左折レーンが設置されました。

ジャイアンツタウン前

ジャイアンツタウン前の新設丁字路にも信号機が設置されました。こちらも普通の丁字路の現示で、右折矢印は設置されていません。ここは右折矢印そのうち必要かもなと思いました。

稲城駅側には右折レーンが設置されたほか、よみうりランド側には左折レーンが設置されています。左折レーンは100mほどの長さがあるロングなレーンになっています。

稲城よみうりランド坂トンネル側は右折レーンと左折レーンが設置されています。

横断歩道

開通区間の中間付近には信号機のない横断歩道が設置されています。

警察用ハンドホールが設置されているので、将来の信号機設置を見越した設計となっているようです。

バス路線開設か

バスベイを設置

中間付近に設置されたバスベイ

開通区間の中間付近にはバスベイが設置されました。バス停ポールも設置済みです。ポールはブルーシートで覆われていて、盤面は未設置のようでした。

セイムス前のバスベイ

既に供用されているセイムス稲城南山店前のバスベイには、「バス停」を示す区画線が新設されました。(他の区画線も塗りなおしされている)

こちらには20日時点ではバス停ポールは設置されていません。

2月20日時点では、上記2つのバス停を経由する路線バスは開設されておらず、バス路線開設についてもバス会社からの発表はありません。

稲城市議会答弁では、「京王相模原線以南の稲城駅から京王よみうりランド駅間の地域の路線バスの運行につきましては、路線バス事業者が稲城市地域公共交通会議などにおける要請に基づき、「TOKYO GIANTS TOWN」構想の新球場の開業や都市計画道路等の完成に併せ、既存路線の延伸や付け替えの検討を行っていると伺っております。」とし、明確な路線開設は明言はされていないものの、含みを持たせたものとなっています。

また、稲城市のコミュニティバス「iバス」についても現在、路線見直しの検討が進められています。

東京ジャイアンツタウンバス停新設

東京ジャイアンツタウンバス停

既に開通済みのジャイアンツタウンの東側にもバスベイが新設され、読01系統・稲城iバスDコース・Eコースに「東京ジャイアンツタウン」バス停が3月1日から開設される予定です。

このほか、隣の「よみうりランド丘の湯」バス停は、「よみうりランド天安」に改称される予定です。丘の湯の閉館に伴うものとみられます。

最寄り駅となる稲城駅交通広場は、南山東部土地区画整理事業の進捗を踏まえ交通広場の改修工事が実施中で、レイアウトの変更が予定されています。

2024年度は車道部の改修工事が行われ、すでに一部のバス停を移設しながら施工中です。

稲城市議会録によると、2025年度は歩道部の上屋やベンチの設置などの工事を行う計画です。

詳細はこちら

稲城駅南口駅前広場改良工事
稲城市

周辺道路にも変化

多摩7・5・7号線も整備進む

ジャイアンツタウン東側信号

ジャイアンツタウン東側にも信号機が新設されました。現在は横断用の信号機として運用されていて、終日自動で切り替わります。

多摩7・5・7号南山街路2号線

この信号機部分には多摩7・5・7号南山街路2号線が接続予定で、既に路盤部分が完成しています。

既に開通しているヤオコー~学校給食センターまでの道路に接続される予定です。

遠くの方にアスファルトフィニッシャが見えたような気がしたので、沿道の造成状況により、かなり近いうちに開放されるのではないかと予想しています。

ジャイアンツタウン側歩道も開放

ジャイアンツタウン前

今回の開通にあわせ、ジャイアンツタウン側歩道も開放されました。

トンネル方面

トンネル方面のジャイアンツタウン側歩道も開放されています。

土地区画整理事業による造成工事進む

造成された沿道

南山東部土地区画整理事業は2006年に組合設立認可を受けて造成工事が進められてきたもので、造成工事は終盤に差し掛かっています。

開通道路の沿道は造成が進められたほか、その他の地域でも造成が続いています。


多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業は稲城駅の南側で行われている土地区画整理事業です。

都市計画施設としては、多摩3・4・12号読売ランド線や、多摩4・4・3号奥畑谷戸公園などが整備されます。

この地域は高度成長期などに山砂の採取が行われ、崖地が存在し危険が生じていました。こうした有効利用が図れない土地の相続の問題や、スプロール化による無秩序な開発の懸念などから、地権者を主体とする土地区画整理事業が行われることになりました。

区画整理組合や宅地を販売する野村不動産などでは、この区域を「スカイテラス南山」として宣伝しています。

2025年1月26日追記
多摩3・4・16号稲城南多摩線は、2025年2月20日木曜日10時に交通開放される模様です。

 

事業名多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業
施行者南山東部土地区画整理組合
組合設立認可2006年4月12日
施行期間2006年4月12日~2029年3月31日
施行地区稲城市大字東長沼字九号並びに字七号、字八号及び字十号の各一部、同市大字百村字十四号及び字十五号の各一部並びに同市大字矢野口字上網、字大久保及び字谷戸の各一部
面積約87.46ha
合算減歩率68.62%
2024年3月21日現在

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3月1日ジャイアンツタウンスタジアム開業

開業前のジャイアンツタウン

TOKYO GIANTS TOWNのGIANTS TOWN STADIUMは、3月1日に開業予定です。2027年には水族館や飲食施設を含めた施設となる予定です。

TOKYO GIANTS TOWN | 東京ジャイアンツタウン 公式サイト
2025年3月1日にジャイアンツタウン スタジアムがオープン。2027年には水族館や飲食施設も完成予定です。

撮影日:2025年2月20日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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