稲城市で事業が行われている多摩3・4・12号読売ランド線の進捗状況を見てきました。
都道124号稲城読売ランド前停車場線124のうち、京王よみうりランド駅付近~よみうりランド丘の湯付近までの区間を拡幅・付け替えするものです。
北側の区間が東京都が道路事業により、南側の区間は南山東部土地区画整理組合によって土地区画整理事業によって整備が行われています。東京都は稲城市に施行を委託しています。
事業概要
多摩3・4・12号読売ランド線は稲城市で事業中の都市計画道路です。
京王相模原線交点付近~「グランドパーク京王よみうりランド」付近までは東京都が、それ以南は南山東部土地区画整理組合が施行しています。
東京都施行区間についても、稲城市に施行を委託しています。
東京都施行区間の概要 | |
施行者 | 東京都(稲城市に委託) |
延長 | 550m |
幅員 | 16~18m |
事業期間 | 2016年2月26日~2026年3月31日 |
2021年3月16日現在 |
南山東部土地区画整理組合施行区間の概要 | |
南山東部土地区画整理事業のページをご覧ください。 |
2021年9月6日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、9月27日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
令和3年9月27日(月) 午前 6:00に読売ランド線が切替ります。 -スカイテラス南山
2024年1月9日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、2024年1月29日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
東京都施行区間
この先が事業区間の北端となります。
このあたりは事業開始からいまのところ特に変化はありません。
この先の区間は昨年以来用地に進みがありました。
左側の土地には大きな木が密集していて、なかには保存樹木なんかもあった気がしたんですが、それらも伐採されています。
この付近の右側には、稲城大橋から繋がる多摩7・4・5号東長沼矢野口線が接続する予定で、現在は土地区画整理事業により整備が進められています。
この付近も用地取得が進められています。
右側は南山東部土地区画整理事業の施行地域です。
今年に入ってから「多3・4・12号読売ランド線道路改良工事(その1)」の工事入札が行われています。12月に開札されているはずですが、記事を書いた12月19日現在入札情報サービスに掲載されていないので、どうなったかはわかりません。
工事内容もわかりませんが、発注金額的にそれほど大きな工事ではなさそうです。この路線で最初の工事となるはずです。
この先も一部を除いて用地の取得が進んでいます。
左側の土地は昨年11月の時点で更地になっていて、その後も特に変化はありません。
東京都施行区間(稲城市に委託)はこの先で終わり、この先は南山東部土地区画整理組合による施行区間となります。
この先は写真⑥に示すトンネルに向かい、現在の道路はいずれ廃止される計画です。
昨年11月時点と比べると、トンネル前の樹木が伐採され、土砂も掘削が進み、トンネルがよく見えるようになってきました。
南山東部土地区画整理組合施行区間
南山東部土地区画整理事業地内のトンネルは2019年2月15日に貫通式が行われ、現在も周辺整備が進んでいるようです。
土地区画整理事業による造成工事も進んでいます。
南山東部土地区画整理事業についてはこちら
南山東部土地区画整理事業は区域の西側では工事が進んで、既に宅地の販売も進んでいます。稲城市議会録によると、進捗は2019年度末現在の宅地の使用収益開始面積ベースで約30.2%となっていることです。
現在は東側の造成工事が進行中です。
稲城市議会では、2020年第3回定例会でこの付近の道路計画について質問と答弁があり、それは以下の通りです。
多7・4・5号東長沼矢野口線につきましては、現在、全体延長717メートルのうち150メートルの区間が概成しております。今後も引き続き工事を進め、令和3年度末には読売ランド線へ接続し、全線が利用できるように工事を進めているところでございます。多3・4・12号読売ランド線につきましては、令和2年度末には、トンネル内部や掘割擁壁区間を含め、新道路築造工事が概成すると組合より伺っております。また併せて現在の読売ランド線への暫定接続工事を行い、令和3年度内にはトンネルを利用した新しい読売ランド線への交通切替えを行う予定となっております。多3・4・16号稲城南多摩線につきましては、全体延長786メートルのうち460メートルの区間が平成27年4月より交通開放しており、令和4年度内の全線交通開放を目指し、整備を進めていると組合より伺っております。
稲城市議会 令和2年第3回定例会(第17号) 本文 2020-09-04
これをまとめたものが下図の通りで、来年度以降、大きく変化がありそうです。
市議会答弁でもありますが、現在の都道124号稲城読売ランド前停車場線はヘアピンカーブ部分が大きく谷(谷戸)になっていて、将来的に土地区画整理事業によって盛土される計画です。
この部分は現在の道路を供用しながらの盛土は不可能であり、暫定切回し道路を造って、交通を切り替えながら造成を行う計画です。
少しずつですが盛土が進んでいます。
場所が変わってありがた山から見た景色です。
盛土造成工事が進み、道路の位置がわかるようになってきました。左奥がよみうりランド丘の湯の方面です。
右側の平らな場所にはTOKYO GIANTS TOWN(仮称)が建設される予定です。
右奥のコンクリート擁壁(左右に繋がっているもの)はトンネルから出てきた部分です。
右奥がヤオコー稲城南山店方面で、ちょうど正面あたりが丁字路(厳密には十字路)になるところです。
土地区画整理事業の進捗は別に記事にしようと思います。
土地区画整理組合のサイトによると、このあたりに暫定切回し道路が接続する予定ですが、今のところこちら側から見える範囲では工事が行われていません。
私が定点観測しているスポットですが、左側斜面の樹木もなくなり、下の方も盛土が少しずつ進むなど、来るたびに変化がある場所です。
参考→昨年
撮影日:2020年12月1日(記載があるものは11月1日) 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
ヘアピンのアウト側の切り回しですか、12月26日現在で造成が進んでいるのを確認しました。伐採も進んでいました。
情報ありがとうございます。
今日、ランド坂を通ったら画像10の暫定切回し道路部分まで未舗装ですが道が繋がっていました。奥の方には街灯のような物も見えました。
熱海の土石流のニュース見てると、このランド坂及び周辺の開発も山を切り開き造成して大丈夫なのかと通りながら思いましたね。
先日の市議会で開通時期についての言及がありましたので、7月15日ごろに更新予定です。
9月に交通の切替えが行われる予定です。
盛土に関しては技術的な指針にのっとり行われているはずです。(私から必ずしも安全とは言い切れませんが。)
むしろ造成することによって崖地や急斜面が解消され、排水施設が整備されることにより、土砂災害の危険性が低減することも言えます。
どちらがいいのかはわかりません。