国分寺市で事業が行われている国分寺3・4・6号小金井国分寺線ののうち、西武国分寺線との立体交差予定区間の進捗状況を見てきました。
2013年に事業認可を得て東京都が事業を行っているもので、アンダーパスにより西武国分寺線と立体交差する計画です。
2017年8月30日以来の訪問です。ただし、記事化していないだけでこの間何度か通っています。
事業概要
国分寺3・4・6号小金井国分寺線は国分寺市本多五丁目から国分寺市日吉町三丁目に至る全長2,880mの都市計画道路です。
このうち、東恋ヶ窪および西恋ヶ窪地内において事業が行われています。
2013年4月16日に事業認可を得て東京都が事業を行っています。事業延長は約470mで、計画幅員は16m~26mです。西武国分寺線とは立体交差します。
この道路は1966年に国分寺市が事業に着手したものを、2013年に東京都が引継ぎ、現在は東京都が事業を行っているものです。
市議会録によると、過去の経緯から、用地折衝は国分寺市が行っています。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約470m |
幅員 | 16~26m |
事業施行期間 | 2013年4月16日~2025年3月31日 |
2020年5月12日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
府中街道と交わる西恋ヶ窪一丁目交差点から先が事業区間となります。
この交差点より数十メートルの区間は完成しています。
市議会録を調べたところ、もともとこの路線は既に開通している区間も含めて1966年に国分寺市施行で事業認可を得て事業を行っていました。その結果、西武国分寺線と西武多摩湖線の立体交差部分以外は完成し、熊野神社通りとして開放されています。
鉄道との立体交差部分については費用等の関係から数十年にわたって着工されず来ていましたが、2013年2月18日に国分寺市と東京都の間で「国分寺都市計画道路3・4・6号線の整備に関する覚書」を締結しました。
その内容は、国分寺3・4・6号は国分寺市ではなく東京都が施行することとし、現在東京都が管理している本多五丁目交差点付近~(連雀通り)~恋ヶ窪交差点~(市役所通り)~日吉町交差点は国分寺3・4・6号が完成した段階で国分寺市に移管するというものです。また、用地折衝等は国分寺市が行うというものです。
というわけで、1966年の事業開始から約半世紀たった2013年に国分寺市から東京都に施行者が変わり、事業が再スタートした感じで、現在の認可期間の2013年より前に用地の確保が進んでいたのを知っている方も多いかもしれません。
市議会録によれば、2020年に用地の取得は完了しています。
国分寺市議会の9月議会で、議員が熊野神社前交差点~西恋ヶ窪一丁目交差点間の暫定開放について問うたのに対し、市が「早期に効果を得るということにはとても有効」と答弁しています。
いまのところこの間の工事は行われていませんが、もしかすると今後何か動きがあるかもしれませんね。クランクの解消にもなるのでぜひやってほしいかなと思います。
西武国分寺線に向かって上り坂となっています。かつてはオーバーパスで鉄道と立体交差する計画でしたが、のちに現在のアンダーパスによる交差方法に変更されています。
右側が現在の道路で歩道は区画線で仕切られているのみとなっていますが、取得した用地を使って暫定通路が整備されています。
この先で西武国分寺線と立体交差する計画です。
奥の足場が組まれた建物は一部が事業用地となり既に用地取得はできているようですが、地権者により建物の取り壊しが行われていました。
鉄道の東側も歩行者用の暫定通路が整備されています。
取得した用地には国分寺市の看板が取り付けられています。
前回掲載の2017年夏ごろには建設中だった左側の大型マンションも完成しています。
国分寺駅北口広場は今月完成予定で、今後ともこの路線の重要性が増しそうですし、早期の完成を望みます。
撮影日:2020年11月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
取り上げていただきありがとうございました。
用地買収完了といっても国分寺線とのアンダーパスは未着工なのでまだだいぶかかりますね。
このあたりの西武国分寺線は府中街道、新府中街道、五日市街道など主要道路との交差が続くので鉄道側を高架化してしまった方が良かったのに、とつくづく思います。
南北方向に走っているので日照権の問題も小さいですし。
新府中のアンダーパスが完成済みなので今さらどうしようもないですけどね。
東京都の連続立体交差事業は2004年の『踏切対策基本方針』の「検討対象区間」に基づいて整備されているんですが、西武国分寺線・多摩湖線ともにその対象区間には含まれていないんですよね。
2004年の段階で新五日市街道線の整備めどがたっていたら対象区間に含まれていたのではないかと思います。
都心方面の路線が順次立体化する中で、多摩地域完結・単線というあたりで優先度はかなり低くなってしまっているような気もします。
今回、多摩湖線の交差部分も一緒に見てきたんですが(掲載は見送ります)、あそこ買収済みの面積が狭くて、あのスペースで立体化できるのかちょっと疑問になりました。
いつも楽しく拝見させていただいてます。ありがとうございます。
上記③熊野神社さんの石垣擁壁を、立体交差事業に伴い令和4年3月から工事するようです。
踏切が狭くて怖いので早く開通してほしいですね。
http://kokubunjikumano.blog.fc2.com/blog-entry-708.html?sp
情報ありがとうございます。
熊野神社は既に用地取得されていたように思っていたのですが、文章を読む限りだとさらに拡大して神社の土地を取得するつもりなんですかね。
気にしてみます。
熊野神社向かい、高圧電線の鉄塔の下の仮土留がコンクリ擁壁に変わりました。線路抜けた先の解体工事も進んでいるようですので、熊野神社の石垣の工事と合わせて、そろそろ動き出しでしょうか。
神社にかかっていた用地部分の工事がなんとなくおわったみたいです。
アンダーパスの工事がいつ始まるか楽しみです。
熊野神社の擁壁工事が終わったところで、北多摩北部建設事務所から工事説明会の案内が出ました。
来年度あたりから道路本体の工事が始まるのかもしれません。
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000061127.pdf
それを踏まえて先日見てきたので、説明会資料が公表されたあとにそれを踏まえて掲載する予定です。
とりあえず、クランクしないで通過出来るようにならないものでしょうか…
道はあるのに…と、何年も前から思っていました。立体よりとりあえず簡単では?と安易ですが、この記事を読んでからは通るたびに思ってしまう…
この辺りはスクールゾーンも多いので、余計に渋滞が多く、少し通れるだけで、府中街道の渋滞も解消されるだろうに…
国分寺市議会でもそのような話が出ているので、整備される可能性はありますが、一般論として、途中(この場合は踏切付近)が未整備な段階で、途中まで道路が整備されてしまうと、交通量が多くなってかえって危ないということもあるので、そのあたりはちゃんと見極めたうえで整備する必要があると思います。
ただ、この場所の場合は、神社までの整備を先行しても特段問題はなさそうな気がします。