立川通りを跨ぐ「立鉄中付第2号線」橋梁工事等が不調続き 進捗状況2024.2

立川市で事業中の立鉄中付第2号線の進捗状況を見てきました。

都市高速鉄道(JR中央線の高架化)の付属街路で、残る立川通りを跨ぐ区間で事業が行われているものです。

事業概要

立鉄中付属2号線は、立川市の立川駅から東側に伸びる都市計画道路(都市高速鉄道付属街路)です。このうち、立川通りを跨ぐ約152mの区間で、道路を新設する事業が行われています。

なお正式名称は「立川都市計画道路事業都市高速鉄道東日本旅客鉄道中央本線付属街路第2号線」です。

基本データ

施行者立川市
延長約152m
幅員8m
事業期間2016年3月17日~2025年3月31日
2021年3月17日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
2018年度立鉄中付第2号線擁壁築造工事(2018年5月7日告示)不調
2018年度立鉄中付第2号線擁壁築造工事(2018年6月11日告示)不調
2018年度立鉄中付第2号線擁壁築造工事(2018年11月12日告示)不調
2019年度立鉄中付第2号線整備工事三恵建設株式会社
2020年度立鉄中付第2号線擁壁築造工事(2020年5月25日告示)不調
2020年度立鉄中付第2号線擁壁築造工事(2020年10月19日告示)不調
2023年度立鉄中付第2号線橋りょう架設及び道路築造工事(2023年4月17日告示)中止
2023年度立鉄中付第2号線橋りょう架設及び道路築造工事(2013年5月8日告示)不調
2023年度立鉄中付第2号線橋りょう架設工事(2024年1月22日告示)中止
2023年度道路築造及び橋りょう付属物設置等工事(2024年1月22日告示)中止
2023年度立鉄中付第2号線橋りょう架設工事(2024年2月5日告示)中止
2023年度道路築造及び橋りょう付属物設置等工事(2024年2月5日告示)中止
2023年度立鉄中付第2号線橋りょう架設工事(2024年2月19日告示)不調
2023年度道路築造及び橋りょう付属物設置等工事(2024年2月19日告示)中止
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません。
2022年度以降は発注なし
この表の注意事項
データ収集期間:工事2018年度~、委託2022年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2024年11月18日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①事業区間東(地図

写真のBバリから先が事業区間です。

この先立川通りの東側までの区間は、2019年度に街築工・舗装工を行う整備工事が行われ完成していますが、これまでのところ交通開放されていません。

②立川通り(地図

JR中央線をアンダーパスしている立川通りとは立体交差する計画で、アンダーパス拡張時に橋台は準備済みです。

なお、写真②の右側が立川駅側ですが、ここにはアンダーパスと右側地平面を繋ぐ斜路(歩行者スロープ)があり、道路築造のため支障となります。

市議会録によると、当初は、斜路を通行止めにすることによる影響を最小限にするため、斜路の撤去・新設を先行して行う計画でした。しかし、2018年度に3回、2020年度に2回の計5回入札を行っても不調となり、この方法を見直すこととし、地元自治会等との調整後、斜路を撤去し橋梁架設を先行することとなりました。

2023年度、橋梁架設と道路築造を一括して行う「立鉄中付第2号線橋りょう架設及び道路築造工事」の入札が2回行われましたが、いずれも中止・不調となっています。

このことから、橋梁架設と道路築造を分離発注することとし、現在入札が行われています。工事件名は「立鉄中付第2号線橋りょう架設工事」と「立鉄中付第2号線道路築造及び橋りょう付属物設置等工事」です。分離発注に伴い、2023年12月議会で事業費の増額と繰越明許費の補正が行われています。

※一般的に、工事を分離することにより、1件あたりの直接工事費が下がることで諸経費率が高くなり、全体的な工事費が増加します。また、近年は年数パーセント単位で労務費・材料費が上昇していることから、発注が遅くなればなるほど工事費が増加します。
※分離発注は、例えば橋梁に強いけど道路築造は得意ではない会社、橋梁はできないけど道路築造は得意な会社などが参入しやすくなるメリットもあります。また、すべての工事を一括で発注すると、落札した大手業者がその関連企業や繋がりのある企業ばかりに下請けを出すことがあるため、中小企業等の受注機会を増やすことを目的に、工種の異なる工事は分離発注、または工事の規模に応じて分割発注を原則とする自治体もあります。
(官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律)

③駐車場の奥に斜路(地図

近年は技術者不足が叫ばれているところですが、ここみたいな比較的小規模な橋梁で、かつ下は大通り、横は鉄道という面倒臭い現場は、規模の割に労力ばかりかかって儲けにならないんでしょうね。

入札中の工事は、入札情報を見る限り工期が同じなのですが、広くはない施工ヤードでバッティングしないのか、ちょっと気になります。大丈夫だから発注しているんだと思いますが。

撮影日:2024年2月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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