東大和市及び武蔵村山市で事業が行われている立川3・2・4号新青梅街道線(第1工区)の進捗状況を見てきました。新青梅街道を幅員30mに拡幅するものです。
2022年10月に多摩モノレール(上北台駅~箱根ケ崎駅間)延伸に係る都市計画素案が公表され、現在、都市計画決定に向けた手続きが行われているほか、環境影響評価手続も進められています。
北多摩北部建設事務所の事業概要によると、2023年度から工事第一課のなかに道路モノレール環境対策担当、道路モノレール調整担当、道路モノレール測量担当が置かれた模様です。2022年度までは、2021年4月1日に設置された道路モノレール設計担当のみでした。また、2022年4月1日からは用地課が用地第一課と用地第二課に増え、人員が増強されています(事業概要にはモノレール推進のためとある)。
これまでは、あくまで新青梅街道を拡幅する名目でしたが、ここのところモノレール担当発注の工事が出始めています。
事業概要
立川3・2・4号新青梅街道線は東大和市清水四丁目から西多摩郡瑞穂町大字殿ヶ谷に至る延長8,440mの都市計画道路です。このうち、上記で示した区間で第1工区として拡幅事業を行っています。
事業認可は2011年12月1日、施行者は東京都で、上立野東交差点から西へ約1,100mの区間で、現況18mの道路を30mに拡幅します。※事業に先立ち、2005年(平成17年)3月11日に渋滞解消の観点から、都市計画道路の幅員を18mから30mに広げる都市計画変更を行った
将来的に、多摩モノレールを箱根ケ崎方面に延伸する際、拡幅後の中央帯に建設することが想定されています。
多摩モノレール(上北台~箱根ヶ崎間)延伸
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,100m |
幅員 | 30m |
事業施行期間 | 2011年12月1日~2030年3月31日 |
2024年3月27日時点 |
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写真等
撮影位置はこの通りです。
引き続き道路予定地の一部は自転車駐車場として利用されています。
用地取得も続けられていて、東京都のサイトによると、2023年4月1日時点の第1工区の用地取得率は54%で、1年前から10ポイント増加しました。
この他の工区についても年10ポイント近く増加しています。
この交差点の角の低木などが植わっていた箇所で、用地の整備工事が行われていました。
工事件名は「事業用地整備に伴う支障物撤去及び整地工事(5北北-立川3・2・4)」で、2024年5月中旬までの予定で、有限会社空園が施工しています。
工事発注の担当が「道路モノレール測量担当」になっています。
東京都の取得用地の整備は単価契約などで整備していることが多いような気がするのですが、ここは総価契約で整備しているようでした。
味の民芸東大和店は2023年6月30日をもって閉店し、道路予定地を確保の上、跡地にはローソンが出店していました。
右側の東大和警察署の全面駐車場部分も道路予定地ですが、現在は特に変わりはないようです。
今年度の年間発注予定には、警察署の裏側にある職員寮の改修工事が何件か掲載されています。単なる改修なのか、道路予定地確保を見込んだ改修なのかはよくわかりません。
この付近に多摩モノレールの駅ができる予定です。
この左側には、村山特別支援学校の建替えのため、仮校舎として移転しています。
丸亀製麺武蔵村山店西側の農地の一部も、先述の工事で用地整備が行われていました。
丸亀製麺も道路予定地に建物が被っていますが、特に変わりはありませんでした。
第1工区はここまでで、この先は第2工区として別途事業が行われています。
東京都の2024年度年間発注予定(4月1日公表)によると、【所】【週休2日工事】事業用地管理工事に伴う道路照明移設工事(6北北-立川3・2・4(第1工区))が掲載されています。
撮影日:2024年4月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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