稲城市で事業が行われている多摩3・4・12号読売ランド線の進捗状況を見てきました。
東京都施行区間では東京都都市づくり公社が発注する下水道管工事が行われていたほか、土地区画整理組合施行区間では旧ランド坂部分の盛土が進み、道路の切替えにむけ暫定道路整備が始まっていました。
2024年1月9日追記
2024年1月29日6時に旧ヘアピンカーブ部分が仮道路に切替えらる予定です。
事業概要
多摩3・4・12号読売ランド線は稲城市で事業中の都市計画道路です。
京王相模原線交点付近~「グランドパーク京王よみうりランド」付近までは東京都が、それ以南は南山東部土地区画整理組合が施行しています。
東京都施行区間についても、稲城市に施行を委託しています。
基本データ
東京都施行区間の概要 | |
施行者 | 東京都(稲城市に委託) |
延長 | 550m |
幅員 | 16~18m |
事業期間 | 2016年2月26日~2026年3月31日 |
2021年3月16日現在 |
事業者サイト
南山東部土地区画整理組合施行区間の概要 | |
南山東部土地区画整理事業のページをご覧ください。 |
最近の発注状況
工事 | ||
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発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その1) | 南進開発株式会社 |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事 | 南進開発株式会社 |
2022年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事その2 | 南進開発株式会社 |
2022年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その2) | 南進開発株式会社 |
2023年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事その3 | 南進開発株式会社 |
2023年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その4) | 南進開発株式会社 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その5) | 南進開発株式会社 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その6) | 南進開発株式会社 |
委託 | ||
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発注年度 | 委託名称 | 受注者 |
※これ以前はすべてを情報収集していません | ||
2020年度 | 多3・4・12号読売ランド線下水道(汚水)詳細設計委託 | 地水開発株式会社 |
2020年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路擁壁詳細修正設計等委託 | 株式会社スタッド |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路擁壁設計委託 | 株式会社スタッド |
2022年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線道路予備設計及び路線測量等委託 | 株式会社大輝 |
2023年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線用地測量委託 | 株式会社大輝 |
2023年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線電線共同溝予備設計委託 | 日本設計株式会社 多摩営業所 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その6) | 株式会社建設技術コンサルタント 八王子営業所 |
最近のトピック
2021年9月6日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、9月27日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
令和3年9月27日(月) 午前 6:00に読売ランド線が切替ります。 -スカイテラス南山
2024年1月9日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、2024年1月29日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
土地区画整理組合施行区間
よみうりランド坂上の交差点から北に向いて撮影したものです。旧ランド坂部分の盛土が進み、既に完成レベル付近まで盛土が完了しています。丁張があるように、既に暫定道路整備に向けた工事が始まっているようです。
このランド坂部分では、2021年9月の道路切替え以降、旧道路は通行止めになり盛土工事が続けられてきました。もう当時の痕跡はほとんどなくなっています。
都市計画道路としては、上図のように正面奥の既成部分と繋がるようですが、土地区画整理組合のサイトによると、いったん暫定道路を西側に整備するようです。
この区間については、両側が読売の土地であること、土地区画整理事業地内でも読売が土地を所有していること、よみうりランド丘の湯が2024年1月に閉店予定であることなどから、遅れなどなく早期に完成しそうですね。
旧ヘアピンカーブ部分は、すり鉢状に盛土がされずに残されています。
道路切替え後にこの部分の盛土に着手すると思われます。将来的にはここも土の中です。
南山東部土地区画整理事業地内のランド線沿道では、「TOKYO GIANTS TOWN」が2025年のオープンに向けて工事が行われています。
稲城駅方面とを結ぶ多摩3・4・16号稲城南多摩線は将来道路レベル付近まで掘削が進んでいます。
東京都施行区間
東京都が稲城市に委託する形で整備が行われている東京都施行区間では、順次工事が進められています。
稲城市議会録によると、今年度は路床盛土、ランド坂公園向かい側の道路擁壁築造及び根方谷戸側築造工事等を行う予定とのことです。
この付近は、前回工事「多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その4)」により車道が東側(写真右側)に切回しが行われ、旧車道部分では下水道工事が新たに行われています。
工事は東京都都市づくり公社に委託して行われ、公社が発注しています。工事件名は、「稲城市公共下水道南山東部地区汚水及び雨水整備工事(公5-1)」と見られ、2024年2月28日までの予定で南進開発株式会社が施工しています。
これまでこの路線では複数の道路改良工事及び汚水管整備工事が行われていますが、いずれも同一業者が落札している状況です(一般競争入札または指名競争入札)。
少し古い情報ですが、2022年12月2日の市議会答弁では用地取得率89%とのことです。
脚注
撮影日:2023年10月29日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
(5)から稲城方面に抜ける道ができると(切り通しにするのかボックスカルバートを使うのかは分かりませんが)この地域の交通や暮らしに結構な影響がありそうに思っています。直線距離では近いのに、現状、ものすごく遠回りしないとアプローチできない場所が直結されますので。
ところで個人的趣味の話ですが、この部分の稲城側は、かつて仮面ライダーとかのロケ地として大活躍した「三栄土木」の跡地です(三栄土木で調べると、そっち系の記事がいろいろ出てくると思います)。当時の面影はこの工事が終わる頃には完全に無くなってしまいそうですが、それも時代の流れ。仕方のないことではあるんだろうなと思いつつ、少し寂しい気持ちにもなります。
稲城方面については土工により、平面で繋がる予定で、途中にあった山はほとんど切り崩されています。切り崩された土砂がランド坂の盛土に利用されています。
なお、南山地区の整備進捗に伴い、稲城駅前広場と京王よみうりランド駅南口広場の改良が計画されています。
なお、かつて南山にあったそれらの遺構は、ずいぶんと前に既に消滅しています。