2019年台風19号で被害を受けた「国道20号法雲寺橋」 新設橋梁の下部がほぼ完成

山梨県大月市の国道20号法雲寺橋の復旧状況を見てきました。

2022年2月17日追記

2022年4月3日15時に新設橋梁が交通開放されます。

法雲寺橋笹子川に架かる国道20号甲州街道20の橋梁です。1959年に竣工し、橋長は64m、8径間の橋でした。

2019年に発生した台風19号により、笹子川の水位が上がり、P6橋脚が沈下し、路面に段差が生じました。このことから2019年10月12日より通行止めとなっていましたが、P5~A2橋台間に長い橋桁を架けたことにより、2019年11月29日12時に通行止めは解除されています。

報道発表資料を参考に作成

その後、現橋梁の下流側に新しい橋を架けることにより復旧することとなり、工事が続けられています。

現橋梁の状況

上流側から見た現橋梁

現在の橋梁を上流側から見た様子です。P5~A2間に長い橋桁を架けることにより仮復旧しています。

この付近の国道20号はそれほど交通量は多くはありませんが、迂回路がほぼないため、重要な道路であることには違いありません。
通行止めになっていた間は、並行する中央自動車道大月IC勝沼IC間で、代替路無料措置が取られていました。

甲府側から大月方面を見た様子

仮復旧した区間は2車線で、前後の区間と同じになっています。

橋の前後には段差が生じています。橋の手前には速度を落とすよう、カラー舗装や看板が取り付けられています。

ただ、十分速度を落とさない車は、この段差部分でジャンプしていましたね。

歩道部分

仮復旧当初は歩道部分の復旧がなされておらず、上の写真の車道脇の狭い部分を歩かざるをえない状況となっていましたが、現在は歩道も仮復旧済みとなっていて、車道と分離されています。

大月側から甲府方面を見た様子

被害を受けなかった部分は、ほぼそのままの状態で供用中です。

新しい橋梁の状況

前述の通り、現橋梁の下流側で新しい橋梁の建設が進められています。

奥からA1橋台、P1橋脚、A2橋台の仮締切

既に橋台、橋脚(橋梁下部)はほぼ完成形に近い状態となっています。

この橋台・橋脚ほかの工事件名は、「R1国道20号法雲寺橋下部他工事」で、2021年8月31日までの予定で、株式会社飯塚工業が行っています。

入札情報サービスによると、既に、橋の上部工の入札も終わっており、川田建設株式会社が施工予定です(工事件名は「R2国道20号法雲寺橋上部工事」)。いまのところ看板類の掲示はなさそうでした。

橋の前後では、工事件名「R2国道20号法雲寺橋改良舗装その他工事」として、奥山建設株式会社が、2021年3月31日までの予定で施工しています。

入札情報サービスによると、この工事は2021年3月16日開札で一般競争入札が行われましたが、競争参加者がありませんでした。今後も参加者の見込みがない可能性が高いことから、随意契約に移行し、参加意思のあった4社のうちの最低見積者と随意契約を行っています。
工事内容は取付部の改良・舗装等のようです。

大月側取付部

来年あたりにも完成して切替えがありそうですね。

撮影日:2021年7月25日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(3040)

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