補助第74号線(諏訪通り) 進捗状況2022.5

新宿区で事業が行われている補助第74号線の進捗状況を見てきました。

開通が近づいてきているかなぁといったところ。

事業概要

補助第74号線千代田区九段北二丁目から杉並区今川四丁目に至る延長14,680mの都市計画道路です。このうち、上記に示す区間で道路を広げる事業を行っています。

施行者は東京都で、事業認可は1993年4月14日です。

延長は約650m、幅員は28mで、JR山手線等とはアンダーパスにより立体交差します。ここにはもともと幅6m程度の狭い道路があり、その道路を拡幅する形です。

なお、本線部分は上記に示す通り複数の道路とも立体交差します。

施行者東京都
延長約650m
幅員28m
事業施行期間1993年4月14日~2025年3月31日
2021年2月8日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

①事業区間の東側(地図

事業区間の東側です。

これまで中央分離帯には置きガードレールが置かれていましたが、縁石等によってガードレールが完成しています。

車道が狭くなったことにより、路駐がなくなっていましたね。

②区営アパート北側(地図

アンダーパスへ分岐する地点も中央分離帯が設置されましたが、置きガードレールによって車道が塞がれています。

③アンダーパスへの入口(地図

アンダーパス内部は依然として舗装などはされていません。

この部分の擁壁等が築造されたのは、航空写真などを見ると2003年頃と思われます。

アンダーパス内部を含む工事としては、2022年1月17日に「街路築造工事のうち道路照明設備設置工事(3三-補74)」の入札が行われ、 株式会社エス・アイ・ティが落札しています。現場を見る限りでは、現場は未着工のようです。

また、アンダーパスの前に設置される警報設備を設置する、「街路築造工事のうちトンネル警報設備設置工事(3三-補74)」の入札が2022年2月21日に行われ、株式会社ワーク・メイツが落札しています。これも現場未着手のようです。

④アンダーパス上部(地図

アンダーパスの上部の、中央分離帯部分では、電気室の新築工事が行われています。

工事件名は、「街路築造工事のうち電気室新築工事(3三-補74)その3」で、2022年9月1日までの予定で、株式会社エスアールプランニングが施工しています。

2度の入札不調後の入札によって業者が決まっています。

なお、アンダーパスにポンプ設置等を設置する「街路築造工事のうち排水設備設置工事(4三-補74)」の入札が2022年6月6日に行われ、新明和工業株式会社が落札しています。まだ現場は未着手です。なお、この工事は2021年度にも入札が行われましたが不調となっています。

⑤大久保スポーツプラザ入口交差点(地図

大久保スポーツプラザ入口交差点の鉄道側の分離帯部分は、2022年3月23日までの予定で行われていた「街路築造工事(31三-補74)」によって完成していました。

この先の鉄道アンダーパス部分は、現在も側道部のみ開放されています。

⑥交通開放された労働基準監督署横の道路(地図

アンダーパスの西側、新宿労働基準監督署横の道路が交通開放され、車両の通り抜けができるようになっていました。

2021年3月訪問時には車両は通り抜けられなかったため、この間の開放と思われますが、詳しい時期は不明です。

アンダーパスの工事が始まる前は、この部分は通り抜けができ、2007年~2009年頃に盤下げ工事等に伴い通行止めになったため、通行再開と言った方が正しいかもしれません。

諏訪通りの本線アンダーパスがあるため、早稲田方面行き車線との出入りはできません。

⑦労働基準監督署前の横断歩道橋から見た様子(地図

2022年3月23日までの予定で行われていた「街路築造工事(31三-補74)」により、本線の擁壁が完成していました。この先の事業区間西端付近まで、本線アンダーパスの構造は完成しています。

右側の早稲田方面車線の舗装は薄層カラー舗装も含めて完成していますが、左側の小滝橋方面の舗装は以前のままで古い区画線も残ったままとなっています。

⑧早稲田方面車道(地図

アンダーパスの西側は急な坂道になっています。

電線共同溝が整備されていますが、今のところ電線類は引き込まれていないようで、電柱も残されたままになっています。

電柱が車道にあるため、その手前には置きガードレールが置かれています。

⑨アンダーパスの西側(地図)

アンダーパスへ分岐する地点の交差点等の改修工事も行われ、ほぼ整備が完了しているように見えます。

左の側道分岐部には、高さ制限を示す空頭防護が設置されました。これまでも制限高3.2mを示す大きな看板が設置されていたほか、JR線直前にも空頭防護が設置されていましたが、気付かず進入してアンダーパス手前から延々とバックするトラックを前回訪問時に目撃していました。

この空頭防護の設置は「街路築造工事のうち空頭防護設置工事(3三-補74)」により行われ、当時現場で「街路築造工事(31三-補74)」を施工していた西武建設株式会社と特命随意契約を行っています。

入札情報サービスに掲載された匿名理由には、

補助第74号線高田馬場地区(山手線西武新宿線立体)は現在、街路築造工事を施工中であり、令和3年3月末の北側側道の交通切替に引き続き、本線開通に向け本線U型擁壁工事を実施している。
 当該事業は平成5年度に事業認可取得後、約27年が経過している長期未完成路線であり、地元住民や新宿区から早期本線開通および事業完了を強く求められているため、迅速な施工が必要となっている。
 北側側道車道部においては車両高さ制限が設けられることから、誤進入対策を講じる必要があるが、工事発注前に交通管理者と設計協議を実施した時点では、高さ制限の道路標識や注意喚起看板の設置により対策する予定であった。しかし、現在施工中の街路築造工事の契約後、数回車両誤進入が発生し、改めて交通管理者と協議した結果、交通安全上、空頭防護施設の速やかな設置が必要になった。また、令和3年度3月末に交通切替を実施したことで、この設置の必要性がより一層高まっている。
 このように、迅速な施工が求められる中で、
 ① 上記業者は当該区間において、現道の交通を確保しながら本線擁壁工事や街きょの設置、車道・歩道舗装など、様々な工事を実施している。このため、現地の状況や交通状況、施工の困難性について十分熟知しており、効率的な施工が可能である。
 ② 当該箇所は高田馬場駅に近く交通量が多いため、交通規制による車両や歩行者等に対する影響が大きく、作業帯や搬入路を確保できる範囲が限られている。この様な状況の中、当該空頭防護施設の設置箇所と本線U型擁壁設置のための重機械等の搬入経路を重複せざるを得ないため、安全管理等の計画や施工を一体的に行うことが不可欠である。

 以上のことから、本工事の施工を迅速かつ安全に実施することができる唯一の業者であるため、上記業者に特命随意契約を行う。

とあり、あの状況が発生していたのですね。

⑩小滝橋方面(地図

小滝橋方面の交差点改良も行われました。本線アンダーパスに至るレーンは置きガードレールが置かれています。

この交差点には、これまで歩行者用信号機に電球式の信号機が設置されていましたが、2022年初頭にLED式に置き換えられました。大井ふ頭のある1カ所の信号機を除けば、都内の公道では最後の電球式信号でした。なお、電球式だった当時の信号機は委任信号で、公安委員会が管理しているものではありませんでしたが、置き換えにより公安委員会が管理する信号機になっています。(※大井ふ頭のその信号は、臨港道路でふ頭関係者以外の進入が禁止された場所にあるため、公道と言えるのかは謎。道路法の道路ではない。)

年間発注予定によると、既に発注済のものを除くと、この道路では、
・街路築造工事のうち受配電設備設置工事(4三-補74)
・街路築造工事及び交差点改良工事(4三-補74)
・街路築造工事のうち道路標識設置工事(4三-補74)
・街路築造工事、電線共同溝設置工事及び点検通路設置工事(4三-補74)

の発注が予定されています。
交差点改良工事については既に公表されていて、7月に開札される予定です。入札情報サービスによると、小滝橋交差点の改良も含んでいるようです。

あと1年か2年程度で交通開放されそうですね。

撮影日:2022年5月28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0170)

コメント

  1. 寝ぼけ熊 より:

    いつも山手線から未完成のアンダーバスを見ては、何らかの事情で完成を放棄した工事かと思っていました。
    記事を読ませて頂き概要がわかりました。毎回ありがとうございます。
    それにしても1件ずつ片付ければ投資効果を早く出せるのに着手から運用までに大変な時間をかけて事業を行いますね。

    • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

      一般的に鉄道が絡むと長くなりがち(終電後しか工事ができない等)で、かつここは高田馬場という市街地+アンダーパスで長引く要素が多いですね。
      ただちょっと放置していた期間があるような気もしますね。何なんですかね。

      • 寝ぼけ熊 より:

        鉄道ですか!
        そう言えば当方関心事の八王子 宇津木石川線、東八道路 府中3・2・2の2もJRへの委託工事だけ早かったですね。
        自治体にとって国ですら手を焼く現代版「鴨の流れと山法師」JR相手は何より早く終えてしまいたい工事なのかも知れません。

  2. 環状6.5号線 より:

    此処は子供の頃からずっと工事している印象でしたが、やっと完成が見えてきた感じですね。工事区間東側~明治通りに掛けて出来た中央分離帯も真新しくて綺麗ですね。

    此処が完成すれば、高田馬場駅前を通らずに早稲田・明治通り~落合・中野方面に行けるから相当な時短&高田馬場駅付近の渋滞も緩和されそう。交通量はそこそこ多くなりそうで、工事区間西側のパーキングメーターも撤去される流れでしょうか。

    可能であれば小滝橋~新井も早く拡幅(新井~大和陸橋で計画されている自転車道は不要)してくれたら、時短や防災面で更に大きく貢献することとなりそうですね。

    • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

      そうですね。
      小滝橋の交差点改良もそれを見込んだ工事なのか、気になっているところではあります。

  3. 山賀 康弘(89) より:

     街の中の土木の工事は本当に大変と思います。記事を読んで現地を思い出しましたが、数年前工事に気づいてから時々見に出かけて行ったことがありましたが進んでいるのかいないのか判断しかねることが多かったです。
     そんなことで足が遠のいていました。
     今回の記事を読み色々なことが分かりました。
     有り難うございました。
     物心がついた頃から工事が大好きで一人で工事現場をよく見に行っていました。
     群馬県前橋から渋川方面に向かう国道17号は戦時中コンクリート舗装で下り方面進められていました。
     コンクリートを打ち込んだ後は藁むしろかけ散水養生をしていて、黄色い水が溜まっているのを見たことがありました。
     利根川の大渡橋が吊り橋からコンクリート橋に架け変えられるときの工事も藁むしろ養生で黄色い水が溜まっていました。
     黄色い水には藁からの酸性成分が含まれていていて好ましくないことをその道へ進んでから学びましたが……工事の風景は今でも目に焼き付いています。

    • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

      藁むしろで養生とは、今だとやっているところあるんでしょうか。私は見たことないので、そんなことあったんだとちょっと調べてしまいましたが、画像は見つからず、なかなか貴重な体験かもしれませんね。

      コンクリートって流し込んで固めれば完成だと思っている人がたぶん大多数だと思いますが、結構考慮することが多くて、我が子を育てるように作るんだと私も習ったことを覚えています。

  4. 動物のかめちゃん より:

    この諏訪通りの工事が長引いた理由ですが、JR下を掘る工事の時、当時の新工法で鉄道運行しながら工事が出きると謳ってましたが、実際工事を始めたら陥没事故を発生させて仕舞い、その事により長期の休止期間を経て、終電後の限られた時間しか作業が出来なくなり工期が長引いて仕舞った訳です。

    この山手線陥没事故さえ無ければ、早々に完成してました

  5. 寝ぼけ熊 より:

    折角の新設道路なのにアンダーパスの制限高さが3.2mとかなり低いようですが、動かしにくい既存の地中埋設物でも有るのでしょうか?

    • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

      地中埋設物は知りませんが、沿道が市街化しすぎていて沿道との擦り付けや勾配を考慮するとこれくらいまでしか下げられないものと思われます。

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