2021年3月20日正午に交通開放された世田谷区の補助第128号線(桜)の様子を見てきました。
当日見に行けなくもなかったのですが眠気に勝てず、3月23日に見に行くことになりました。開通当日の様子ではありません、あしからず。
事業区間及び今回交通開放区間はこの通りです。ただし、南側の世田谷通りの前後は完成しています。
事業概要
補助第128号線は世田谷区新町二丁目から杉並区阿佐谷北五丁目に至る延長約9,020mの都市計画道路です。このうち世田谷区弦巻五丁目ら世田谷区宮坂一丁目に至る延長約895mの区間では、道路を新設・拡幅する事業を行っています。
施行者は東京都で、都市計画法の事業認可は1991年6月28日です。幅員は15~28m(トンネル部分以外は20m)で、2車線となる計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約895m |
幅員 | 15~28m |
車線数 | 2 |
事業施行期間 | 1991年6月28日~2027年3月31日 |
2021年2月8日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
開通区間の様子
世田谷通りから北側です。
この先の写真②までの区間は2011年に交通開放されましたが、車道をガードレールで狭めた暫定形となっていました。(①~②間の一部に未取得用地あり)
今回の開放によりガードレールは撤去され、区画線も引き直されています。
この先が今回交通開放区間です。
一般部の幅員は20mで、車道は2車線です。歩道幅は片側4.5mが確保されています。世田谷区のこの近辺ではこれほどゆとりのある道路はあまりないため、かなりすっきりとして見えると思います。
電線類は地中化されています。
植栽類は現在は設置されていません。東京都の道路整備では植栽類を翌年度以降に設置することが多いため、この道路のそのパターンだと思います。
現在は交通量はかなり少ない一方で、かなりスピードを出していく車もちらほら見られました。
この部分には信号のない横断歩道が設置されています。車道もカラー舗装となっています。
まぁ将来的に信号が設置されそうな予感がします。知らんけど。
この先の桜木中学校の部分では本線がトンネルとなっています。
トンネルの南側では沿道アクセスのための側道が設置されています。
トンネル手前には「冠水表示板」と書かれた電光掲示板が設置されていました。
前述の通り、区立桜木中学校の部分ではトンネルとなります。トンネルは「桜木トンネル」と名付けられたようです。
トンネル部分の車道については軽車両の進入が禁止となっていて、自転車は自転車歩行者道を通行する用案内看板が設置されていました。
トンネル南側のうち東側については、歩道から上に上がれる階段が設置されています(写真カーブミラー部分)。
トンネル北側には、トンネル上部に上がれる階段が左右に設置されています。この階段については、随分と前から通れるようになっていました。
このトンネルの構造物も10年程度前には完成していたので、少し汚くなっています。
トンネル内部はLED照明です。また、壁面の手が届く範囲については落書き防止塗装がされています。
トンネルより北側は未完成で、蛇行して急に狭くなっているので注意が必要です。
また写真手前の横断歩道のない交差点を横断する歩行者がそこそこ多かったので、こちらも十分注意が必要です。
未完成区間
この先の区間は用地買収が進められています。
東京都のサイトによると、2020年4月1日現在の事業区間全体の用地取得率は96%です。
この先の区間だけでいうと、私が見た限りでは面積ベースで6~8割くらいじゃないかなと思いました。
情報公開されている工事設計書によると、今回の開通にあわせた工事により、この部分の歩行者通行部分のカラー舗装が追加されたほか、写真右側の案内標識も新設されました。
この無名交差点が事業区間北端です。
下水道の工事を行っていましたが、単なる更新で道路とは関係ないように見えました。
この北側(後ろ側・経堂駅方面)については別途事業が行われています。後日掲載予定です。
撮影日:2021年3月23日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも楽しませていただいております。
ここはようやく開通ですね。
③の写真で右折レーンが用意されてるっぽいのは、上町駅で世田谷通りから分岐している道の延伸のためでしょうかね。
と思い調べてみたのですが、世田谷区の都市計画図には、その道の延伸計画は無いようなので気になりますね…
ありがとうございます。
ここには都市計画道路はないのですが、『せたがや道づくりプラン』における「主要生活道路」の計画があります。その準備もあるのかなとは思いますが、それだと交差箇所が1つ南側の交差点の予定ですので、将来その主要生活道路を造る際には交差点の改良がありそうです。
参考
・せたがや道づくりプラン
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/009/001/001/d00131811.html
・世田谷区道路網図(都市計画道路・主要生活道路)
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/009/001/001/d00152257.html
いつも楽しく拝見しています
ここは自分が付近の大学生の時からトンネル工事しておりました
トンネル完成後もなかなか道路が開通しなくやきもきしていましたが
ようやく全通して嬉しい限りです
開通後ここを車で通りましたが、感無量でしたねw
この区間も開通から2年が経ちましたが、今月に入ってから従来区道として管理されていた烏山川〜桜区間北端部の未完成(拡幅)区間が遂に都道に移管されたようで、電灯の管理票が世田谷区の仕様から都道仕様のものに変わっていました。
整理番号は”427″ではなく”128″となっているので、拡幅工事完了迄の仮の設備という扱い?のようです。
はじめまして。桜木トンネルを検索していてこちらを知りました。
実は2012年にタクシーで赤堤通りから世田谷通りに出る際にごく短いトンネルを通ることが
何度かあって印象に残っていました。最近になって別件で地図を調べた時に桜木トンネルを
発見してこれだったのかと思ったのですが、開通したのは2021年ということで分からなくなっています。
記事中には10年前に構造物は出来ていたとありましたが、部分的に通れるようになっていたということはあったのでしょうか?ご存知でしたら教えていただけると幸いす。
部分的に通れるようなことはなってないです。
近くの国士舘大学を突き抜ける道路に似たようなトンネルがあるのでそちらではないでしょうか。
早速の返信ありがとうございます。桜木トンネルではないと確定できただけでもありがたいのですが国士館の方まで教えていただいて助かりました。時折ふと思い出すことのある幻のトンネルなので調べてみます。ありがとうございました。