③寺田地区
寺田地区付近では上記図で示したような工事が行われていました。
掘削工事?
寺田地区では引き続き切土工事が行われているように見えますが、看板類が少なく、何の工事をしているのか謎でした。
ゆりのき台側にはこの写真の看板が設置されていました。
建退共の張り紙によると、「R3国道20号八王子南BP寺田高架橋下部その4工事」による工事のようですが、当初設計図にはそのような工事が含まれていないため、どのような工事をしているのか謎です。
「R4国道20号BP改良他工事」の看板も設置されていました。看板によると、工事期間は2023年5月31日までの予定で、世紀東急工業株式会社が施工しています。
毎年「国道20号BP改良他工事」として発注されているもので、毎回、世紀東急工業株式会社が落札しています。
八王子南バイパスと日野バイパス(延伸)のこまごまとした工事をまとめているような工事です。
大船寺田高架橋
八王子南バイパスの本線は、市道横山32号線、めじろ台グリーンヒル通り、都道506号などを高架により連続的に立体交差する計画となっています。
今回、前回訪問時と比べると、P15橋脚(大口径深礎杭のみ)・P6橋脚(途中まで)・P7~P11橋脚が完成していたほか、P14橋脚(基礎)・P5橋脚・P6橋脚(続き)・A1橋台~P2橋脚が新たに着工していました。
P15橋脚・P14橋脚
写真手前側の柵で囲まれた丸い部分では、P14橋脚の大口径深礎杭工事が行われています。
工事件名は「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その7工事」で、2023年7月下旬までの予定で株式会社植木組東京支店が施工しています。
写真②の奥では、P15橋脚の大口径深礎杭工事が行われていましたが、看板類が見つからなかったため完了しているものと思われます。
P13、P12橋脚
めじろ台グリーンヒル通りの東側では、P12橋脚とP13橋脚大口径深礎杭2本を建設する工事が行われています。
写真正面道路の両脇のBバリで囲まれた場所がP13橋脚の大口径深礎杭工事箇所、奥の足場で囲まれた場所がP12橋脚施工箇所です。
工事件名は「R3国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その4工事」で、2023年5月31日までの予定で、国土開発工業株式会社が施工しています。当初より工期が伸びています。
こんな感じの施工です。
P11~P5橋脚
めじろ台グリーンヒル通りと八王子みなみ野シティ西交差点間で行われていた橋脚工事のうち、P11~P7橋脚は完成していました。P6橋脚は途中まで施工し、工事は完了しています。
現在、P6橋脚はその続きを施工しています。
工事件名は、「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その9工事」で、2023年10月中旬までの予定で、小雀建設株式会社が施工しています。
P5橋脚の施工と、前回工事で途中だったP6橋脚の続きを施工しているものです。なお、前回のP6橋脚工事も小雀建設が施工していました。
P2橋脚、P1橋脚、A1橋台
ロピアがある八王子みなみ野シティ西交差点付近では、P2橋脚、P1橋脚、A1橋台の施工に伴い、道路の切回しが行われました。車道部分が北側に移設されており、信号機等も移設されています。
工事件名は、「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その6工事」で、2023年8月31日までの予定で、東鉄工業株式会社が施工しています。
工事前は、ロピア(アクロスプラザ)前に延長約150mの副道が存在していましたが、切回しに伴い延長約70mに短縮されています。
これに伴い、工事前はロピアの2つある駐車場出入口両方が副道に面していたものが、片方が本線に面するようになり、駐車場出入りに伴う交通の滞留が若干発生するようになっていました。
駐車場出入口部分の車道中央にはポストコーンが設置され、右折入庫・右折出庫ができなくなっています。
車道切回しに戸惑っているのか、漫然と運転しているのか、線形が悪いのかわかりませんが、怪しいブレーキの踏み方をしている車がちょいちょい見られました。
橋脚・橋台設置箇所は、まだ場内整備を行っているような段階で、掘削もほぼ行われていません。
大船川の付替え
八王子みなみ野シティ西交差点付近で行われている大船川の付替え工事は引き続き行われています。
工事件名は、「R3国道20号八王子南BP大船地区改良工事」で、2023年6月30日までの予定で、木本建興株式会社が施工しています。
道路を横断する部分のうち、これまでは北側を施工していましたが、車道の切替えに伴い現在は南側を施工しています。
この付替え工事が終わらないと次の橋脚工事も現場着手できないように見えます。
撮影日:2023年4月16日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0520)
コメント
今回は特に読み応えの有る大レポートを掲載願いありがとうございます。
さすがに国直轄工事は自治体の事業とは予算と計画の推進力が違い、施工業者の顔ぶれも異なることをあらためて感じました。
一方、区部からときどき八王子方面へ行くだけ者には東八道路の全面開通(国立ー府中間1.2km)が待ち遠しく、浅川橋梁など日野ー八王子間を後に高尾山ICー八王子(R16)間の交通需要の大きさがわからずにおります。
八王子市街中心部と市南西部・高尾山IC間の交通需要が大きいのか、それとも高尾山ICで車を逃すことで八王子JCTの交通量削減が期待されるのでしょうか‥?
国の資料では交通需要が大きく八王子駅周辺の交通緩和などをうたっていますが、正直そこまででもなくない?みたいな感じは個人的にはします。
ただ東北方面に新4号国道、成田方面に北千葉道路、高崎方面に上尾道路などの高規格な一般国道が整備中であることを考えると、甲州方面にもそういう道路があってもいいのかなという気はします。
東京~八王子間のこの道路は古くから計画されていますが、八王子市内の区間は圏央道の都市計画決定と同時に都市計画変更されていることを踏まえると、本来であれば圏央道開通と同時に完成し圏央道へのアクセス路という性格もあったのだと思います。この時期は圏央道付近の開発に力が入れられていた時期でもあり、八王子西インターの北西部幹線道路(左入美山線)や新滝山街道も都市計画決定・変更されています。
詳しいご説明を頂き大変ありがとうございました。