②ゆりのき台付近
ゆりのき台付近では上記図で示したような工事が行われていました。
跨道橋下部・掘削工事
館地区東側の山では、掘削工事が行われているように見えましたが、看板類が見当たらなかったのでやっているのかは謎です。
やっているとしたら「R3国道20号八王子南BP館地区改良その19工事」なのかなと思います。
この部にあった赤道の代替道路となる跨道橋新設工事は、下部工が終わっているのか終わってないのか謎でした。
「その19」工事で、下側の杭やフーチングなどを施工しているはずです。
赤道付替え道路さらに付替え
館地区の掘削に伴い、この部分を横切っていた赤道の付替えとして設けられていたつづら折りの道は、この部分の工事開始に伴い廃止が宣言されていました。
現地掲示の張り紙によると、4月に付け替えられた通路が開通し、5月につづら折りの通路が廃止になるとのことです。
通路は足場のような高床の仮設通路が含まれ、ほぼ完成しているように見えました。
殿入高架橋上部工事
殿入高架橋(仮称)では、橋脚・橋台含めて下部工事が完了し、上部工事が行われていました。既に桁架設が行われている段階です。
工事は、下記の4つの工事が同時に行われています。
工事件名 | 施工者 | 工期 | 施工箇所 |
R3国道20号八王子南BP殿入高架橋上部その1工事 | 川田建設株式会社 | 2023年6月30日まで | 下り線側道 |
R3国道20号八王子南BP殿入高架橋上部その2工事 | 川田建設株式会社 | 2023年6月30日まで | 下り線本線 |
R3国道20号八王子南BP殿入高架橋上部その3工事 | ドーピー建設工業株式会社 | 2023年6月30日まで | 上り線本線 |
R3国道20号八王子南BP殿入高架橋上部その4工事 | 株式会社IHIインフラ建設 | 2023年6月30日まで | 上り線側道 |
いずれも似たような工事で、看板類も統合されていたほか、架設用重機も少なかったので、共通して施工しているんですかね。
桁は3径間連続プレビーム合成桁で、私が見たときにはまだ接合真っ最中でした。
この状態のプレビーム合成桁を見たのは初めてだったので、いいタイミングで来られたかも。
桁下にはもう1本付替え道路が設けられており、真上を施工中は付替え道路に切り替えて工事を行っているようです。
ゆりのき台地区上部
ゆりのき台の上部道路(側道)は特段変化はありません。
コメント
今回は特に読み応えの有る大レポートを掲載願いありがとうございます。
さすがに国直轄工事は自治体の事業とは予算と計画の推進力が違い、施工業者の顔ぶれも異なることをあらためて感じました。
一方、区部からときどき八王子方面へ行くだけ者には東八道路の全面開通(国立ー府中間1.2km)が待ち遠しく、浅川橋梁など日野ー八王子間を後に高尾山ICー八王子(R16)間の交通需要の大きさがわからずにおります。
八王子市街中心部と市南西部・高尾山IC間の交通需要が大きいのか、それとも高尾山ICで車を逃すことで八王子JCTの交通量削減が期待されるのでしょうか‥?
国の資料では交通需要が大きく八王子駅周辺の交通緩和などをうたっていますが、正直そこまででもなくない?みたいな感じは個人的にはします。
ただ東北方面に新4号国道、成田方面に北千葉道路、高崎方面に上尾道路などの高規格な一般国道が整備中であることを考えると、甲州方面にもそういう道路があってもいいのかなという気はします。
東京~八王子間のこの道路は古くから計画されていますが、八王子市内の区間は圏央道の都市計画決定と同時に都市計画変更されていることを踏まえると、本来であれば圏央道開通と同時に完成し圏央道へのアクセス路という性格もあったのだと思います。この時期は圏央道付近の開発に力が入れられていた時期でもあり、八王子西インターの北西部幹線道路(左入美山線)や新滝山街道も都市計画決定・変更されています。
詳しいご説明を頂き大変ありがとうございました。