多摩川「大丸用水堰」撤去・改築概ね完了 2019年台風を受けた多摩川緊急対策プロジェクト

多摩川府中市稲城市の間にある大丸用水堰では、2019年の台風19号を受けた『多摩川緊急対策プロジェクト』により、2021年度から堰の改築工事が行われていましたが、これらが概ね完了していました。

大丸用水堰は、稲城市を流れる大丸用水の水を分水するために設けられているものでしたが、2019年に発生した台風19号(令和元年東日本台風)による豪雨では計画高水位を約1.35m超過するなど危険な状態となり、堰の撤去工事が行われています。

大丸用水は、大丸用水堰のさらに上流に帯工を設置して分水することとし、大丸用水堰は床止に改築されています。既に分水部分は工事済みで大丸用水は帯工から分水されています。2023年度は大丸用水堰の右岸側(稲城市側)の改築工事が実施され、2024年度は残る左岸側(府中市側)の改築工事が行われています。

現在行われている工事は「R4多摩川大丸床止設置他工事」で、工期を延伸し2025年6月20日までの予定で、西松建設株式会社が施工しています。

右岸側(稲城市側)から見た様子

2025年5月11日現在、床止工事はほとんど完了したようでした。今年度は写真奥側(府中市側)を施工しました。

府中市側はバーベキュー中の人が多く、Bバリもしてあって河川内に入ってほしくないような状況だったので、稲城市側から撮影しました。バリケードは緩いので入り放題でしたけどね。

工事前の堰

工事前はこのような堰で、当然ですが堰の上流側は深く水が溜まっていました。

5月初旬のまとまった雨で既に土砂が堆積したようで、真新しいコンクリートの上に堆砂しています。仮締切で使用していた土砂も一部流されたように見えます。

堰時代にあった「ハーフコーン型魚道」は床止になった現在も再設置されています。ここが初めて設置された場所だったそうですね。

現在は床止の下流側(左岸)で低水護岸工事などが行われています。この工事もまもなくすると完了しそうです。

工事開始から掲載を続けてきた大丸用水堰改築シリーズは、大きな動きがなければ今回が最終回とします。

撮影日:2025年5月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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