多摩川の府中市と稲城市の間にある大丸用水堰では、今年度も改築工事が行われています。
今年度は帯工のほか、大丸用水堰の撤去が行われています。
写真等
2019年の台風19号(令和元年東日本台風)による豪雨で、多摩川では各地で危険な状態となり、特に武蔵小杉などの被害はテレビでも多く報道されました。大丸用水堰付近でも、右岸側では計画高水位を約1.35m超過するなど、非常に危険な状態となりました。
その後まとめられた『多摩川緊急対策プロジェクト』の中で、大丸用水堰の改築が位置付けられ、2021年度からその工事が行われています。
河川区域内の工事は渇水期(秋~春)のみに限定されます。工事は大規模なため、複数年に分けて施工されています。
前シーズンまでに、右岸側低水護岸、帯工(右岸側)、大丸用水のプレキャストボックス工などの工事が完了済みで、今年度は上記赤網掛けで示した工事が行われている(いた)模様です。
4月27日時点で行われていた工事は、「R4多摩川大丸床止設置他工事」で、2025年3月31日までの予定で、西松建設株式会社が施工しています。
なお、左岸側(府中市側)では、「R4多摩川左岸南町低水護岸工事」が巴山建設株式会社により、「R4多摩川左岸是政六丁目低水護岸工事」が馬淵建設株式会社により既に行われた模様です。(もたもたしてたら工事中に見に来れませんでしたすみません)
今年度の工事も、低水護岸工事を除いて右岸側(稲城市側)の工事がメインとなっています。
この区間の稲城市側は河川管理通路がもともとなく、近くに見に行くことができません。
高水敷も写真のようにバリケードがされていて、様子がわかりにくくなっています。ドローンを飛ばせればわかりやすいのですが規制が厳しいですし、JR武蔵野線から見ようにも旅客列車がほぼ皆無なため、なかなかわかりにくいです。
京浜河川事務所のウェブサイトで工事の状況を詳しく解説されています。
今シーズンの工事で、大丸用水堰の撤去と床止設置が始められていて、右岸側を仮締切したうえで、工事が行われている模様です。
クレーンが何台か配置され、ブロックを並べているようでした。
右岸側の多摩市立交通公園前付近で、根固め用に使用するコンクリートブロックの製作が引き続き行われています。
今シーズンは左岸側(府中市側)でも製作されていました。
大丸用水を新たに取水する帯工は、今シーズンは左岸側の施工が行われたようですが、この日の時点では完了していたようです。
右岸側の施工済み高水敷では何やら作業をしている様子に見えました。
多摩川各所で行われている「多摩川緊急治水対策プロジェクト」は、当初2024年度までの予定でしたが、1年延伸し2025年度までとなりました。
撮影日:2024年4月27日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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