二子玉川の多摩川堤防改修工事進む

世田谷区二子玉川地先で行われている、多摩川堤防改修工事が進んでいました。

この場所では、2019年の台風19号(令和元年東日本台風)により溢水いっすいし、周辺では被害を受けました。

この付近は堤防のない区間となっており、台風以前より堤防の整備について議論がされていました。台風の被害をうけ、多摩川では「多摩川緊急治水対策プロジェクト」が実施されており、二子玉川のこの部分においても、堤防の整備が推進されることとなっています。

二子玉川付近では、2020年度より、東急田園都市線以西の堤防改修工事に着手しています。

 

整備された堤防

現在行われている工事は、「R1多摩川左岸二子玉川築堤基盤整備工事」で、株式会社本間組が施工しています。当初、2021年3月下旬までの予定でしたが、7月下旬まで工期が延伸されています。

2019年11月撮影

これまで、この区間には堤防が無く、大型土嚢によって応急的に嵩上げしているような状況でした。

今回の工事により、写真のような堤防が完成しました。堤防の高さは計画高水位(H.W.L = AP+14.922m)と同じとなっています。
通常堤防は、計画高水位より余裕を見た高さで造られます。この部分についても、将来的(2024年度)にはこれよりも高く、幅の広い堤防を建設する予定とのことです。

なお、工事中は、歩行者通路が一時的に迂回するなどし、兵庫橋が通れなくなりましたが、2021年6月11日15時より再び兵庫橋を通行できるようになっています。

堤内地側

堤防の内側から見ると、目線の高さくらいまで堤防が造られたのがよくわかります。

2019年11月撮影

2019年は、道路からすぐ下がっていくような構造でした。

今後は、東急田園都市線の真下部分や、コヤマドライビングスクール方面にも堤防を整備する計画です。

撮影日:2019年11月7日、2021年7月3日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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