相模原市緑区の橋本駅前で建設中のリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)で、「さがみはらリニアビジョン」が開催されたため参加してきました。
このイベントはJR東海および工事共同企業体が主催したもので、先着順の事前予約制で、事前発表だと1000人限定で入場できました。(報道発表)
写真撮影、SNSへのアップロードは全然構わないとのことでした。
夜のなのでブレ気味です。
神奈川県駅(仮称)は地下に建設される予定で、現在は県立相原高校の跡地に、一部を除き開削で工事が進められています。
地上から穴をあけた場所に地下駅を構築し、その後埋め戻すという、ざっくりいうとそういう手順です。
イベントのグループによって順路順序は違ったようですが、私たちのグループは開削によってできた駅予定地の大穴に設けられた構台に移動しました。穴の上に桟橋のように作業台が設けられており、穴の様子が一望できました。
駅部の大部分を占める旧県立相原高校校地内では、法面を用いりながら、土を斜めにカットして開削を進めています。法面にはモルタルを吹き付け崩れないよう対策はしてあるそうです。
地下鉄の駅などで、開削によって駅を構築することは一般的ですが、通常は作業スペースが限られたり土質が悪かったりするため、穴の両脇に土留めをして、その土留めに支保工をすることで崩れないようにすることが多いです。一方、この場所は旧高校という広大な土地で、かつ、関東ローム層などの土質がいい場所でもあるため、このように法面を用いた開削が可能であるとのことでした。
穴は更に深く掘り進める計画ですが、これより深い場所は土質が変わることなどから、仮土留め壁やアンカーを構築しながら工事を行うそうです。
なお、JR横浜線や国道246号線直下などは工法が異なります。
掘削によってできた法面に、プロジェクターを投影するイベントがありました。リニア中央新幹線の広告ですね。
ちなみに構台はこんな感じ。でけぇって感じ。普通に重機が持って来られそうです。
プロジェクター投影のあと場内を移動。「神奈川県駅(仮称)駅舎構造物中心」なる表示を見つけました。
今は工事施工の基準点にでもなっているのでしょうか。または将来の運賃計算上の基準になったりするんでしょうか。
クローラークレーンやクラムシェルなどのおなじみの重機も展示。
場内の橋本駅側では、掘った土砂が盛土されていました。
今後、駅舎を構築後に埋め戻す際に使う予定とのことで、場内に仮置きすることで、搬出するダンプトラックの台数を減らすなどの目的もあるとのことでした。
色々伺ったところ、場内の土砂を改良したりはせず、そのまま転圧して盛っているだけとのことです。それくらい土質に恵まれたいい土砂が出る現場だそうです。工事技術者の話によると「ここまでいい発生土の現場は今までない」とのことでした。
JR東海の資料によると、「盛土の構築が完了した後(最大8~10m)は、工事現場を見学できるようなスペースとして一般開放することや、行政及び地元と連携し、有効な活用方法を検討していくことを考えています」とのことで、いつでも見に来られるようなスペースができたらいいなと期待しています。
盛土から見た様子もなかなか素晴らしく・・・
昼間にじっくりと見てみたいですね。
最後は展示ブース。
橋本駅(神奈川県駅(仮称))周辺では、都市計画道路決定に向けた手続きも進んでいて、駅以外の都市開発の方も進み始めています。
順調にいけば2027年度と言いたいところですが、先行きが怪しい県もあり、今後ちゃんと完成するのかなと気になるところではあります。
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撮影日:2022年10月4日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0340)
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