道路・・・、たぶん今週走ったり、歩いたりしたことがない人はいないでしょう。それほど重要な施設です。
道路の構造の一般的な技術的基準として「道路構造令」という法令があり、設計速度や幅員などが定められています。最近では、道路の構造の技術的基準について道路構造令を参酌し、条例によって定めることとなりましたが、大きくは変わりません。
ただ、そういった基準には載らないような細々したところで、各県等で道路の「違い」が見られ、その「違い」を見つけるのが面白い・・・ってのが今日の記事です。
長くなりました。今回は、私がこれまでに見つけた「違い」の「一部」を集めてみました。
県や自治体単位などで「設計基準」や「標準構造図集」なんかがあったりして、本当はそういう根拠までちゃんと調べるのがいいんでしょうけど、大変なのでやめました。
筆者が東京に住んでいるので、東京目線で書いていますが、「東京が一番」だとか、そういう意味合いはありませんのでよろしくお願いします。。。
「止まれ」の形
あちこちで見られる道路標示の「止まれ」。これは警察が設置しているものです。
一応通達が出ていて、縦書きにすることや、漢字で「止まれ」とすること、白色とすることのほか、標準寸法も示されているようではあります。
東京都の「止まれ」がこれです。道路の幅によっては縮小されていることもあります。
都民にとっては見慣れた形です。
「ま」や「れ」の形が特徴的です。
特に「れ」は右上が丸く、ハネないのは珍しいです。
※小さな道路だったので多少縮小されている気がします。
「れ」の1画目の縦線がやや左に寄り、やや右肩下がりなのが特徴でしょうか。
福岡県、山口県、鳥取県、島根県、岡山県の「止まれ」は東京都同じサイズに見えます。
滋賀県は特徴的です。
線の重なる部分に切れ込みがあり、「れ」の2画目が1画目の縦線に接していません。
切れ込みは雨水等の対策であると聞いたことがありますが、これもそうなんでしょうか?
愛知県も特徴的。
「ま」の3画目の縦線がやや右寄りで、「れ」は愛知県独特の形です。
いろいろな種類の「止まれ」があったのが熊本県。
①の「れ」は、これ1文字だと認識できるか不安になります。
これまで撮りためたものを載せてみましたが、もしかすると県内でも場所によっては違う形のものが設置されているかもしれません。
横断歩道手前のひし形
「横断歩道又は自転車横断帯あり」を示す道路標示のひし形「◇」。
これも県によって多少の違いがあります。
これが東京都。
幅30cmの線で書かれています。切れ込みはありません。
山口県は幅20cm(15cm?)の線で書かれているのが特徴です。
経費の削減なんですかねぇ?
広島県はやや小ぶりで、切れ込みがあるのが特徴です。
切れ込みの位置も決まっているようです。
山梨県は切れ込みが4箇所あり、線も細めです。
滋賀県も切れ込みは4箇所ありますが、山梨県とは異なった位置にありました。線の太さは30cmで、東京都と同じです。
切れ込みの位置をわかりやすくまとめてみました。(過去にネットに載せたら「県内で違うものがある」と指摘があったので、もしかするとこれも県内で複数の形が設置されているかもしれません)
この記事には2ページ目以降もあります。↓↓
コメント
こんなに違いがあるとは,気がつきませんでした.
おもしろい着想ですね.
ありがとうございます.
もっとあるんですが、それはおいおいどこかのタイミングで載せることにします。
そういえば道路に書かれた二輪の文字はいつのまにか見かけなくなりましたね。
すっかり忘れてました。
ちょっとググってみたら、東京都内には2011年度末に526カ所あったものが2016年度末には0カ所になったそうですね。(写真のは消したのが残っていただけだと思います)
減らす方向のようですから、もしかすると、いずれ日本から全滅する標示かもしれません。
>横断用信号機のある道路の停止線
いつも迷うのですが稲城市立病院前の信号ですが、病院側から
川崎街道へ出る時はいつ出ても良いのでしょうか?
実際交通量が多いので信号が赤にならないと出られませんが・・・
なんで信号を設けてくれないのか不思議です。
あのようなところでは、従うべき信号がないことから、一般的にはいつ出ても構わないはずです。川崎街道が赤のときに出るのが無難ですけどね。
基本的に、駐車場などの道路ではない施設に対して警察が信号機を設置することはないのかなという気がします。
武蔵村山や日の出町イオンモールの駐車場出入口に信号機がありますが、あれはバス停ロータリーを含めた出入口部分が道路交通法が適用されているものと思われます。(道路の管理者が誰かはよくわかりません)
また、多摩境のコストコ出口の信号機は、出口の数メートルが町田市道として認定されていて、出口数メートルだけ公道ということになっているはずです。
ただ、国立市の青果市場出入口のように公道でもない場所で信号機が設置されている場所もありますから、どのような基準や制度で設置しているのかは気になるところです。
はじめて書き込みます。
> 右折レーンの停止線が、直進レーンより下がった位置にある停止線
多分ご存じだと思うのですが、国分寺市の、連雀通りと国分寺街道の交点である本多五丁目交差点の南東側のところがこれですね。
一方でこの交差点の北側は、右折レーンではなく、左折レーンになっていて、
どちらも原因はここがバスのルートだから、だと思っていますが。
> 二輪と四輪で位置が異なる停止線
こうでないところでも勝手にすり抜けて前に出る二輪の多いこと。。
どこかで、すり抜けなくすためにこの停止線を減らしていると読んだ気がしますが、
場所は失念しました。。
本多五丁目交差点は知りませんでした。
他県だとちょっと出歩けば普通に見つかる停止線ですが、都内だとよく探さないと無いほどレアです。
ただ、本田五丁目交差点はそこまで急角度な交差点でもなく、バスも普通に曲がれそうですが、どうして下げているんですかね。ちょっとそこは疑問です。
二輪の停止線ですが、「二輪 停止線」などで検索すると、その理由が書いてあるサイトがヒットすると思います。
一方通行の自転車を除くは他県では珍しいのですね
多摩ニュータウン通りの多摩センター駅入口交差点北側にあったものはさすがに混乱を招くためか、取り外されてしまったようです
(中央分離帯のすぐ右側を車に対して逆走していいのか?本当に?と思ったものです)
書き方が悪かったかもしれません。別の書き方をしている県もあったりするというお話で、決して珍しいわけではないと思います。
自転車を逆走させてはいけないような道路なのに「自転車は除く」となっているもの、ちょこちょこありますね。伏見通りや、東中神駅近くの左折路にもありました。
所轄の警察に電話すると速攻で直しに来ると思います。
いつも楽しく拝見させていただいております
良くここまで調べられましたね、関心させられます
武蔵村山の二輪車停止線ですが現在は廃止された政策でして
現状残っているように見える標示は開立舗装に残った抹消跡になります
現在は超高圧水消去工法で抹消しここまで残らないと思いますが
以前はライナッククスで表面切削していたので標示取りきれず
切削後、低反射黒ペンキを塗布して処理をしていました
次回の舗装打ち替え又は、切削オーバーレイで無くなるかと思います
管轄の署轄の武蔵村山署の交通規制課へ問い合わせると同じ回答をされるかと思われます
長文失礼いたしました
その業界の方ですかね。
あの写真は昨年撮影したものなので、もしかすると既に打換えられているかもしれません。そうでなくても、10年以上舗装工事されていないようなのと、路面状況から近いうちに打換えられて、あの表示も完全に無くなってしまいそうですね。
記事の内容とはあまり関係ないですが、たまに川越のゲーセンに行くときに見ますが、川越って一方通行の入口にも、停止線と止まれが書いてあるのを見ますがなぜでしょうかね?
詳しいことは知りませんが、自転車等、一方通行の対象外の車両のために停止線を書いている県があります。埼玉県も全部ではないですが、書いてある場所がありますね。
埼玉県でいうと、一方通行の出口の路面に進入禁止のマークが書かれていることが多いです。都内だとほぼないと思います。
初めまして!
運転手ですか?
私は運転手で、気になっていたので、同じ様な人がいて親近感を持ちました。
すごいですね!
全国行ってるんですね!
走っていて、何故同じじゃないのか?
知らないと恥ずかしいという思いから気になりだしました。
因みに、私は静岡県西部ですが、横断歩道の菱型のマークが進行方向で左側が短く右側が長く切れている菱型です。
県別の表だと逆になっています。
逆から写真を撮りました?
私が思うに県内の菱型は多分同じだと思うのですが、、?
ハッキリしたら私もスッキリします。
宜しくお願いします、有り難うございます。