東八道路・放射第5号 開通1か月後のようす

2019年6月8日に開通した東八道路・放射第5号線開通約1ヶ月後の様子を見て来ました。行ったのは7月16日(平日)、天候は雨の日です。

今回は中の橋交差点方面は見ていません。

事業概要

この事業は歩道の整備などを除き概ね完了しています。

放射第5号線千代田区麹町一丁目~杉並区久我山三丁目に至る全長15,130mの都市計画道路です。また、三鷹3・2・2号東京八王子線三鷹市牟礼~三鷹市大沢に至る全長6,570mの都市計画道路です。

このうち、上図に示す三鷹市杉並区の境界付近で道路の新設と改良を伴う事業が行われてきました。施行者はいずれも東京都です。

三鷹3・2・2号東京八王子線区間

この区間では2000年度(平成12年度)から久我山区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。結果、沿道環境に配慮するとともに、既定の都市計画幅員30m(一部除く)で建設されることになりました。

2002年11月28日に事業説明会を行い、2004年5月24日に事業認可されました。その後用地取得を進め、2014年度(平成26年度)より本格的に街路築造工事に着手しました。

2019年6月8日15時に交通開放されました。

施行者東京都
延長約0.7km
幅員30~36m
事業施行期間2004年5月24日~?
交通開放2019年6月8日15時
2020年5月8日現在

久我山区間


この区間では2000年度から三鷹3・2・2号線区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。

環境配慮書の中では道路構造について3つの案が出され、結果、計画幅員を50m→60mに拡幅し、玉川上水など沿道環境の保全を図るものとなりました。

この区間の特徴はなんといっても、上下線の間に玉川上水が保全されたことです。

道路は平面構造4車線です。

施行者東京都
延長約1.3km
幅員60m
事業施行期間2005年12月20日~2022年3月31日
交通開放2019年6月8日15時
2021年2月8日現在

高井戸西区間

この区間は中央自動車道と合わせて建設されました。道路は1975年に完成。しかし、沿道住民や小学校PTAなどの反対にあい、約9年ほど開通できず、1984年5月30日に2車線(片側1車線)の暫定形で交通開放されました。

2車線の形態は30年近く続きましたが、2014年8月28日に4車線化する事業に着手しました。

車線化に合わせて、これまで中央道高架の両脇にあった本線を高架下に移動。高架両脇は歩道や副道として再整備される予定です。

車線化は一足早く、2018年11月25日22時に行われました。

施行者東京都
延長約975m
幅員50m
事業施行期間2014年8月28日~?
4車線化2018年11月25日22時
2020年5月8日現在

高井戸東

この部分は首都高速4号新宿線高井戸出入口(都心方面)などがある区間で、2018年度より工事に着手しました。

4車線化や合流部分の改良などが行われました。

施行者東京都
延長約0.6km
工事期間2018年度~
2020年5月8日現在

 


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

本線は順調

兵庫橋付近

私が見た感じでは、6月8日に開通した道路は快適に流れていました。

SNSを見ると信号の流れが悪いという意見が一部あるようですが、通常範囲内であると思います。(高井戸公園前は少し流れが悪いようですが)

歩道整備工事を開始

看板

久我山区間」では歩道整備工事が行われています。工期は2019年4月上旬から2020年1月上旬までで、マルト建設株式会社が施工します。

歩道

工事の内容は、現在アスファルトの仮舗装である歩道をインターロッキングブロック舗装に替えるものです。東京都道の道路では、開通時の歩道の舗装は仮になっていて、開通後に本舗装とすることが多くあります。

中央分離帯の締め切りも完成

開通直前に締め切られた三鷹市道部分については、中央分離帯が完成し、完全に締め切られていました。

下本宿通りは交通量が激減

東八道路開通まで抜け道として利用されていた下本宿通りの交通量は激減していました。実際に台数を測ったわけではありませんが、確実に減少しています。

下本宿通りについては、『せたがや道づくりプラン』において、「引き続き局地的な歩道整備など適切な安全対策を講じ、歩行者の安全性向上に取り組みます」とされています。

下本宿通り以外にも、國學院久我山高校北側の道路についても抜け道をする車が減少したように感じました。

烏山通りの交差点

東八道路の開通に伴い、下本宿通り烏山通りが交わる丁字路の信号機は廃止されました。

開通直後は少々交通が乱れていましたが、交通量減少によって特に問題はないようでした。

烏山通りも交通量が減った気がするんですよね・・・

ちなみに、都道が開通したあとは、1か月後、(6か月後)の状況について公表されることが恒例となっています。1か月後の状況については、開通2~3か月後に報道発表されることが多いので、実際どのくらい効果があったのか公表が待ち遠しいものです。

2019年9月20日追記

9月19日に「開通1か月後の状況」が報道発表されました。

それによると、下本宿通りは12時間交通量8402台減、率にして77%減。
甲州街道南烏山四丁目では12時間交通量1263台減、率で5%減と効果が表れているようです。

特に下本宿通りの減少が顕著です。

※報道発表リンクは5年程度でリンク切れとなります。

撮影日:2019年7月16日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました