今回の場所は日野市の西側。旭ヶ丘地区と西平山地区にあります。
平山通りから伸びてくる2車線の広い道路が崖の上で丁字路となっています。
その先行く手を開けるように、建物は両側に建っています。
丁字路の先にあるのは崖です。日野台地を形作る河岸段丘の1つでしょう。
周辺の崖にも住宅が立っていますが、上の丁字路から直線的に伸ばしたこの地には綺麗に建物がありません。
さて、しばらく南下すると、住宅地の中にこのような広い土地があります。
道路と道路の間に砂利の土地があります。普段は乗用車が駐車されているようです。
ここの住宅地は「豊田団地」というようです。
もうお気づきでしょう。ここには都市計画道路があります。
日野3・4・25号西平山線といい、1961年に当初決定されました。
一方、豊田団地の建設は航空写真などによって判別すると、1961年~65年の間のようです。
大規模な住宅地を建設する際、そこに都市計画決定された都市施設がある場合、土地を確保して住宅地等を建設することがあります。この豊田団地も建設されたときに既に都市計画道路がありましたので、その土地を開けて建設したのでしょう。
崖地の部分は、1963年9月19日より行われ完成している平山台土地区画整理事業によって用地が確保されたようです。
この道路、2016年に策定された「東京における都市計画道路の整備方針(第4次事業化計画)」の中で優先整備路線に選定されていますので、近い将来道路の建設が始まるかもしれません。
撮影日:2019年5月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも楽しく拝見しております。
先ほどコメントした記事から当記事に飛んできました。
「住宅地の空白」のところは数十年通っておりまして、上に鉄塔も無いし何か計画でもあるのかと思っていましたがそういう計画が進んでいたのですね。
日野3・4・24号旭が丘南北線と併せて開通してくれると交通も分散されて嬉しい限りなのですが…
計画はあるのですが、いまのところほぼ進んでいないのが現状です。
優先整備路線に選定されてはいるものの、現在の日野市の財政状況を見る限り、近年中の着手は不可能だと思います。
日野バイパス(延伸)Ⅱ期の事業進捗や、西平山地域の土地区画整理事業の進捗も関わってくるので、そちらの事業が進展すれば、建設の機運も高まってきそうです。