前回の続き
仙台駅からは常磐線 原ノ町行き普通電車に乗車です。やってきた電車は4両編成E721系電車。初めて乗る形式です。
仙台駅ではすべての座席が埋まる程度で発車し、徐々に乗客を降ろしながら終点原ノ町駅では1両に2,3人程度となっていました。
途中、津波被害により復旧した区間ではロングレールの使用などにより、乗り心地がいい線区となっていました。
常磐線
仙台駅(15:20)
[250M 普通 原ノ町行き]
原ノ町駅(16:40)
終点、原ノ町駅に到着。ここにて浪江行き電車に乗り換えです。
原ノ町駅の構内は意外にも大きかったです。今でも使っているのでしょうか。そのほか、ホームに喫煙所がありました。首都圏の駅では軒並み全面禁煙となっていますので、少し変な感じがしました。
折返し浪江行き電車が到着。
原ノ町駅から浪江駅までは20分ほど。仙台方面と直通運転していれば便利なんですが、自宅の2007年の時刻表を見るとこのころにも既に原ノ町駅で運転が分離されていたらしく、震災復旧後もなおこの駅で運転が分離されているようです。
常磐線
原ノ町駅(16:55)
[134M 普通 浪江行き]
浪江駅(17:14)時刻表上の時刻
そうこうしていると、浪江駅まで残り約2分のところで緊急停車。なんだなんだ!?と思っていると「イノシシと衝突したため緊急停車しました。」と。野生動物との衝突はたまにありますが・・・長時間停車してしまうと、浪江駅で乗り換える代行バスに乗れなくなってしまいます。時刻表には「列車との接続は行っておりません。」と書いてありますから、これは大変です。
結局、運転士がイノシシの除去を行って運転を再開。20分ほど遅れて浪江駅に到着です。
代行バスの発車予定時刻は17:30。これは絶望的だ!なんて思いながらカメラ片手に一応浪江駅を撮影して駅の外へ。
浪江駅は3番線しか使っていないらしく、簡易通路で駅舎側と結ばれていました。
いたぁぁぁ!代行バス
待ってくれていました。ありがたいありがたい。
代行バスに乗り込む前に駅舎を撮影。もう一度来たいですね。
原発事故の影響で運転を見合わせている浪江駅~富岡駅間は代行バスによる運行が行われています。主に国道6号線を経由し、途中一切停車しません。というかできません。
代行バスは5分遅れで発車。乗客は7人……だった気がします。
常磐線代行バス
浪江駅(17:30)時刻表上の時刻
[富岡駅行き]
富岡駅(18:00)時刻表上の時刻
代行バスは添乗員乗務で、高速バス仕様の車両を使用していました。車内の撮影は禁止されているそうですが、車外の撮影はマナーを守ったうえで許されているようです。
浪江駅を発車しほどなくして帰還困難区域に突入。多くを語る必要はないと思いますが、いままでとは全く違った景色が広がっていました。
帰還困難区域を抜け、25分ほどで富岡駅前に到着。18時ちょうどです。
富岡駅は春にも来ていましたので、ちょっと懐かしさを感じながら、この日はここで終了。
この日は駅前の富岡ホテルで1泊。春に富岡に来ていた時に「次来たときはここに絶対泊まろう」と決めていた場所です。綺麗で親切ないいホテルでした。おすすめです。また泊まりたいですね。その時には今より復興が進んでいることを祈ります。
撮影日:2018年8月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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