川崎市で事業が行われている川崎3・4・9号尻手黒川線(Ⅳ期)で、トンネル工事の見学会が開催されたので見て来ました。
見学会は昨年10月にも開催されていたところですが、再度の開催となりました。

事業概要

川崎3・4・9号尻手黒川線のうち、上図に示した区間では4期区間として事業が行われています。
延長は約680m、幅員16mの2車線で、一部区間にトンネルを含む構造となります。

基本データ
| 施行者 | 川崎市 |
| 延長 | 約680m |
| 幅員 | 16m(一部を除く) |
| 事業施行期間 | 2009年11月24日~2029年3月31日 |
| 2025年3月28日現在 | |
最近の発注状況
| 工事 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 工事名称 | 受注者 | 当初契約額(税抜) |
| ※これ以前は情報収集していません | |||
| 2021年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(切廻し道路)工事 | 株式会社重田組 | 177,360,000円 |
| 2021年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(擁壁)工事 | 織戸・追川共同企業体 | 177,360,000円 |
| 2021年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(擁壁その2)工事 | 株式会社織戸組 | 124,870,000円 |
| 2022年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(擁壁その3)工事 | 月野・高津共同企業体 | 177,600,000円 |
| 2022年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(水路撤去等)工事 | 不調 | - |
| 2023年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(水路撤去等)工事 | 株式会社佐藤工務店 | 52,700,000円 |
| 2023年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(トンネル)工事 | 西松・森本共同企業体 | 2,530,000,000円 |
| 2023年度 | 麻生区内市道尻手黒川線道路防護(法枠)工事 | 株式会社佐野建設 | 24,750,000円 |
| 2025年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造工事 | 重田・重田造園共同企業体 | 396,600,000円 |
| 委託 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 委託名称 | 受注者 | 当初契約額(税抜) |
| ※これ以前は情報収集していません | |||
| 2021年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線(トンネル部)道路詳細設計委託 | 大日本コンサルタント株式会社 横浜営業所 | 61,164,000円 |
| 2021年度 | 麻生区内市道尻手黒川線道路防護(設計)委託 | 株式会社カナコン | |
| 2022年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線環境(水位・水質)調査委託 | 株式会社カワコン | 3,590,000円 |
| 2022年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線雨水浸透阻害対策等詳細設計委託 | 株式会社アジア共同設計コンサルタント | 11,232,000円 |
| 2023年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線(トンネル部)家屋事前調査委託 | 株式会社アイマーク | 17,570,000円 |
| 2023年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線家屋事後調査(その2)委託 | 株式会社ライズ | 3,550,000円 |
| 2024年度 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線高低差処理等詳細設計委託 | 株式会社間瀬コンサルタント 川崎営業所 | 11,784,000円 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)
トンネル工事の様子

津久井道と交わる片平2丁目交差点から先が事業区間です。
交差点からも少し見えますが、この先の柿生緑地をトンネルで抜ける計画で、現在そのトンネル工事が行われています。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 麻生区内都市計画道路尻手黒川線道路築造(トンネル)工事 |
| 施工者 | 西松・森本共同企業体 |
| 工事期間 | 2027年4月30日まで |
| 工事概要 | ⑴ 山岳トンネル ⑵ 開削トンネル ⑶ 土留め ⑷ 仮橋 ⑸ 自立式鋼管杭擁壁 ⑹ 自立式鋼管杭擁壁 |
トンネル工事は、西松・森本共同企業体が施工しています。
当初工期は2026年3月31日までの予定でしたが、2026年12月までの変更を経て、現在は2027年4月30日まで延伸されました。これまでにトンネル延長などの設計変更がされています。(第2回設計変更については前回記事を参照)
その後、2025年11月市議会まちづくり委員会に報告された資料によると、想定より多い湧水量や脆弱な地盤に対応するための対策工事等のため、再度設計変更(第3回)が行われた模様です。
工事は山岳トンネル、開削トンネルともに並行して進められています。

今回のトンネル見学会は、一般社団法人3x3FOOTBALL連盟による3×3サッカー体験イベントも同時開催され、トンネル内部でイベントが開催されました。
サッカーイベント以外は予約不要で、トンネル見学も自由にできました。前回記事でも書きましたが、このように出入り自由なイベントはかなり珍しいです。

山岳トンネルの延長は、設計変更後の延長で約189.5mです。
前回10月の見学会の際は現地市職員の話によると約130m(報道発表では100m)の掘削が進んでいたところですが、現在は残り数メートルまで来ていて、市の報道発表によると1月21日に貫通する予定です。

こちらがトンネル掘削の先端、切羽です。あと数メートル掘削すると、向こう側の開削トンネルまで貫通する予定です。
掘削中の全線にわたって吹付けコンクリート・鋼アーチ支保工建込みなどが行われている状態です。トンネル表面がゴツゴツしているのがわかります。
今後はトンネルの底の工事であるインバート工や、覆工コンクリートの施工などを行い、トンネルとして完成していく予定です。
なお、今回の工事では、トンネル内の舗装工事などは含まれておらず、別途発注される予定です。
開削トンネルの様子
今回のイベント範囲ではありませんが、西側(黒川側)の様子も見て来ました。

西側は大型ボックスカルバートによる開削トンネルとなる計画です。
一度山を切り開き、コンクリートのトンネルを建設し、埋め戻す工法で、現在は仮設構台を設置してその工事が進められています。
開削トンネルの工事も、前出の西松・森本共同企業体による施工です。

なかなか工事全体を見渡せる場所がありませんが、開削トンネルの配筋が進み、既に天井部分のコンクリート打設をしているような場所も見られました。
写真の場所は、天井部分のコンクリート型枠の設置をしている感じでしょうか。
現道拡幅区間の様子
黒川寄りは現道を拡幅する区間です。この区間でも新しい工事が着手していました。

この区間は、2021年度に同事業初の工事に着手して以降、山側の法面・擁壁工事や、水路撤去工事などが既に行われたほか、各種占用企業者の切替え工事も行われていて、何度か道路の切替えが行われています。
今回着手した工事で、拡幅後の道路形態まで整備される計画です。
事業着手前は幅員8m程度で、片側には歩道が無い(河川管理用通路と共用箇所あり)など、非常に狭い道路でした。
これまでの工事で若干広がっていますが、これから始まる工事で幅員16mに倍増し、両側に幅員3.5mの歩道が整備される予定です。
また、電線共同溝も整備され、無電柱化される計画です。

今回の工事では、写真③付近の現道分岐点付近は施工されない予定です。
市議会資料や議会答弁によると、分岐点及びトンネル内の道路築造工事は2027年度に発注され、道路完成は2028年度末を目標としているとのことです。
撮影日:2026年1月18日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。







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