調布3・4・28号品川道天神前線 旧甲州街道~甲州街道間ほぼ完成 進捗状況2023.3

調布市で事業が行われている調布3・4・28号品川道天神前線の進捗状況を見てきました。

旧甲州街道甲州街道間では、これまで行われてきた工事が完了し、この間の道路整備がほぼ完成しました。

事業概要

調布3・4・28号品川道天神前線調布市布田四丁目から調布市布田二丁目に至る延長約750mの都市計画道路です。このうち全線で事業を行っています。

事業認可は2012年4月20日で、施行者は調布市です。幅員は16m~20.5mです。

旧甲州街道~京王線までの区間は2017年3月31日に完成しました。ただし、前後の区間ができていないため、北行き暫定一方通行になっています。

施行者調布市
延長約750m
幅員16~20.5m
事業施行認可期間2012年4月20日~2027年3月31日
2021年1月4日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

旧甲州街道~甲州街道間

①道路整備がほぼ完了した区間を甲州街道〔調布ヶ丘交差点〕から見た様子(地図

これまで整備工事が続けられてきた調布3・4・28号品川道天神前線です。旧甲州街道甲州街道間は、整備前にも幅員4m程度の道路があったため、拡幅したような格好になっています。

調布ヶ丘交差点付近を除く街築工は、「令4調3・4・28号線(旧甲州街道~甲州街道)道路築造工事」で行われ、林建設株式会社が施工しました。調布ヶ丘交差点付近の舗装工事は、「令4調3・4・28号線道路築造工事(その2)」で行われ、同じく林建設株式会社が施工しました。

②甲州街道八王子方面(地図

甲州街道調布ヶ丘交差点の八王子側(上り車線)には右折レーンがなかったため、舗装工事(切削オーバーレイ)とともに右折レーンの設置が行われました。

朝夕は右折禁止だったものも解除され、右折信号が設置されています。

③調布ヶ丘交差点付近から見た様子(地図

道路は幅員16mで、両側に幅員3.5mの歩道を設けた標準的な構造となっています。

3月19日時点では、電柱はそのままの位置に立っています。電線共同溝が整備されているので、そのうち占用企業者が引込みを行うものと思われます。

また、3月19日の時点では、道路標識などがカバーをされており、正式な供用開始にはなっていないのかもしれません。

④二段階横断施設(地図

中間の交差点には、二段階横断施設が設置されました。調布市では初の設置だと思われます。

これは、中央に交通島を設けることで、歩行者は片方の交通に集中し横断でき、横断部が互い違いになっていることで自然と体の向きを車が来る方向に向けられるという構造になっています。

都内でも既に数箇所設置されているものですが、幅員16mの道路への設置は都内ではここが初なのではないかと思います。

横断部

歩行者側から見るとこのような形になっています。

このような二段階横断施設は、都内では今後増えていくものと見られます。(完成イメージが公表されているいくつかの都市計画道路でこれが書かれています)

⑤歩道(地図

歩道の舗装は透水性遮熱平板舗装で、植栽には低木にオオムラサキツツジが、中木にサルスベリ?が採用されていました。(中木は幹巻きがされていてよくわからない)サルスベリは調布市の花です。

車道の舗装は排水性舗装で改質H型(交差点付近は密粒度改質Ⅱ型)が採用されています。

⑥旧甲州街道から見た様子(地図

旧甲州街道付近は、置きガードレールによって車道幅が狭められています。今後の工事以降の整備となりそうですが、品川通りまでの全通までこのままでしょうか?

旧甲州街道の交差点は、数年前に横断用の信号機が設置されました。今回整備された品川道天神前線方向には車両用信号機は設置されていません。歩行者も多い場所で、若干ヒヤヒヤした状況が見られました。早期の信号機設置がよさそうです。

京王線~旧甲州街道間

⑦旧甲州街道から南向き(地図

京王線~旧甲州街道間は、北向き一方通行のままで特に変化がありません。

品川通り~京王線間

⑧京王線交差部分から見た様子(地図

引き続き用地の取得が進められています。

次の写真⑨の間には墓地が一部掛かっています。

⑨の地点(地図

次の写真⑩との間には、約1軒ほど未取得の土地が見られました。

⑩品川通りから見た様子(地図

この区間では、今年度電線共同溝の詳細設計が委託されたほか、下水道管の実施設計も発注されていました。

そろそろ工事に入っても良さそうです。

撮影日:2023年3月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)

コメント

  1. 匿名 より:

    二段階横断は幅がとられるので、自転車走行帯がなくなってしまいますね。走行帯がなくなることで歩道を走る自転車や、自動車と自転車のニアミスなども増えそうですが、どちらの方が安全で快適なのか、というところですかね。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      この道路には自転車通行帯は存在しません。
      車道に書かれている自転車のマークは自転車ナビマークと言って、車道の通行すべき場所と方向を表しているだけで、交通規制上は何も意味をしません。

      仮に自転車通行帯が存在する道路に二段階横断施設を設置する場合は、『安全で円滑な自転車利用環境創出ガイドライン』に示される自転車通行空間の幅を考慮し、二段階横断施設及び自転車通行空間の幅と整備形態を検討する必要があると思います。

  2. 平山苑住民 より:

    いつも楽しく拝見しております。
    前回記事で旧甲州街道交差点での右折レーン云々をコメントしましたが、丸6の写真を拝見した限りではいずれ実現するのだなと思いました(走行当日はそこまで考えていませんでした……)
    丸7から丸9あたりまで現道が北進一方通行だったかと思いますので、今は新道が完成するまでは南側は一方通行を維持し、北側もそれに併せてあえて道路幅を狭めてる感じですかね。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      その通りです。
      旧甲州街道~京王線間は、道路用地を京王線の連続立体交差事業の作業用地としても使っていたため先行的に整備されましたが、その先の道路ができていない中で完成形で開放すると、交通量が増大し生活道路に流れ込む可能性があるため、現状一方通行で暫定開放しています。
      品川通りまで完成したときには右折レーンも含めた完成形での開放となるはずです。

  3. 平山苑住人 より:

    昨日⑧辺りを通りました。
    調布丸善ビル脇に重機を入れて土盛り?を行っていました。
    看板が出ていなかったのでなんの工事かは解らなかったです。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      現場を見ていないため断定はできませんが、現在は下水道管設置工事と電線共同溝設置工事が行われているはずで、どちらも地面を掘る工事ですので、発生土を仮置きしている可能性がありますね。
      ただ公共工事だと絶対看板を出すはずです。

      ガスや水道を入れている可能性もありますが、これもだいたい看板は出ています。

  4. 平山苑住民 より:

    昨日⑧⑨辺りを通りました。
    ⑨に看板があり

    「下水道管及びマンホールの新設・撤去」
    期日:令和6年7月30日
    発注者:調布市(環境部 下水道課)
    施工者:共伸建設(株)

    とありました。
    用地内には大小下水管が並んでおり、工事が進んでいく印象でした。

    前回コメントした調布丸善ビル脇⑧の盛り土のようなものはご指摘の通り発生土の仮置きと見受けられました(瓦礫のようなものもちらほら見えましたので…)

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