横浜市旭区で事業が行われている横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)と、横浜国際港都建設計画道路3・6・5号保土ケ谷二俣川線(本宿地区)の進捗状況を見てきました。
両路線ともに未開通区間の全線で工事が行われており、これら工事が終われば交通開放となりそうです。2024年10月2日横浜市会決算第一・決算第二特別委員会連合審査会において、「2025年12月までに開通できるよう引き続き精力的に工事を進める」と市長答弁がされています。
事業概要
横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線は横浜市都筑区池辺町から横浜市泉区上飯田町に至る都市計画道路です。
このうち、下記の区間では道路を新設する事業を行っています。
3月2日追記
二俣川駅付近~さちが丘方面の約990mの区間は、2023年3月28日14時30分に交通開放されます。
本宿・二俣川地区
上記の区間では、本宿・二俣川地区として事業が行われています。
施行者は横浜市です。事業延長は約1,270mで、幅員18~28.5mの道路となる計画です。
なお、看板には「平成15年1月7日に事業認可された」と記載がありますが、神奈川県公報では「1988年5月20日に認可」された告示がされています。
施行者 | 横浜市 |
延長 | 約1,270m |
幅員 | 18~28.5m |
事業施行期間 | 1988年5月20日~2026年3月31日 |
2023年3月20日現在 |
さちが丘地区
上記の区間では、さちが丘地区として事業が行われています。
施行者は横浜市で、都市計画法の事業認可は2005年6月3日です。事業延長は約360mで、幅員18mの道路となる計画です。
施行者 | 横浜市 |
延長 | 約1,270m |
幅員 | 18~28.5m |
事業施行期間 | 2005年6月3日~2025年3月31日 |
2021年4月2日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
現在行われている工事
現在行われている工事は以下の通りです。撮影日は10月13日です。工期は撮影当日のものです。
「都市計画道路鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)街路整備工事(その37)」は、2024年10月31日までの予定で、千代田建設株式会社が施工しています。
主に保土ヶ谷バイパス16西側の街路築造と、保土ヶ谷バイパス16東西の舗装を施工する模様です。
「都市計画道路鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)街路整備工事(その39)」は、2024年12月27日までの予定で、株式会社テクノジャパンが施工しています。
主に二俣川駅東側の街路築造を行う模様です。
「都市計画道路鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)街路整備工事(その40)」は、2025年3月14日までの予定で、土支田建設株式会社が施工しています。
主に二俣川駅周辺の街路築造のほか、鴨居上飯田線の全線の区画線施工などを行う模様です。
この工事が終わると鴨居上飯田線は開通できそうな雰囲気です。
「都市計画道路保土ケ谷二俣川線(本宿地区)街路整備工事(その6)」は、2025年2月28日までの予定で、株式会社テクノジャパンが施工しています 。
保土ケ谷二俣川線側の街路整備や舗装工事を行う模様です。
当日は現場で看板を確認できませんでしたが、「都市計画道路保土ケ谷二俣川線(本宿地区)街路整備工事(その7)」を京浜電設株式会社が施工している模様です。主に保土ケ谷二俣川線の道路照明設置や側溝改修を行う模様です。
鴨居上飯田線側の進捗状況
正面のカーブまでが2023年3月28日に交通開放された区間です。その先が現在工事中であるほか、既開通区間でも未整備だった箇所を中心に工事が行われています。
2023年開通時の記事はこちら
この部分では、この写真右側の高低差のある部分に階段を整備する工事のほか、未開通の右側歩道の整備が行われています。
正面の直角カーブは、道路開通後は丁字路になります。カーブ手前の置きガードレール部分は歩道が整備されると車道が広がり、右折レーンが整備される予定です。
一道と交差する部分では大型ボックスカルバートが整備されているほか、周辺でも街路築造工事が進んでいます。
大型ボックスカルバートの東側には、二段階横断施設と見られる交通島が整備されていました。
東京都内ではちょこちょこ設置事例が増えてきた二段階横断施設ですが、神奈川県では初めて見た気がします。(知らないだけだと思うけど)
二段階横断施設の記事(清瀬市の事例)
保土ヶ谷バイパス16の西側でも街路の築造が進められています。
既に街渠の整備や道路照明の設置、路盤の整備がされており、ここからは早そうです。
保土ヶ谷バイパス16の東側はおおむね街路の築造は完了していますが、工事完了から年月が経っていて、舗装の劣化が目立つ箇所があります。
この付近の舗装工事も行う模様です。
この付近は生活道路として利用されている車道部分のほか、歩道部はすでに供用済みです。
部分的に車道は基層での施工となっている箇所があり、表層部の施工を行うようです。
なお、この都市計画道路は電線共同溝は整備されておらず、無電柱化はしないようです。
この交差点には信号機が設置されるようですが、現時点では工事は行われていません。県公安委員会発注工事となると思われます。
この付近は道路の整備は終わっているものの、車道は表層開放がされているほか、置きガードレールで区切られている状況です。
この付近の舗装工事なども行い、開通できる状態にするようです。
保土ケ谷二俣川線の進捗状況
この付近は道路の整備は終わっていますが、車道は基層開放されていて、区画線等も設置されていません。その6工事で開通できる状態まで舗装等の工事を行う模様です。
東海道新幹線北側~保土ヶ谷バイパス交差部付近が未整備区間で、写真のようにBバリで囲って整備を進めている状況です。
現道と重複する箇所も同様に工事が行われています。
現道拡幅区間も整備を行うようですが、現時点では現場はほとんど手を付けられていませんでした。
「その7工事」では、これより南側の側溝改修等も行うようです。
2025年中の開通との市長答弁もあり、工事の状況を見てもそれまでの開通はされそうです。
撮影日:2024年10月13日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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