国道20号新笹子トンネル 進捗状況2025.8

大月市及び甲州市国道20号甲州街道20で行われている「新笹子トンネル改修」の進捗状況を見てきました。

現在の新笹子隧道の隣に新しいトンネル「新笹子トンネル(仮称)」を整備するもので、既に大月側から掘削が進んでいます。

トンネル内の工事なのでその様子を見ることはできませんが、外から見える範囲での状況をお伝えいたします。昨年とあまり変わっていないようにも見えます。

事業概要

一般国道20号甲州街道新笹子隧道では、隣接してトンネルを建設する事業が行われています。

現在のトンネルは1958年に供用開始されたトンネルで、かつては有料道路でした。トンネル断面が小さく大きなトラックが通行できず、歩道も設置されていないなどの問題を抱えており、より断面の大きいトンネルを建設する計画です。

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2022年度R4国道20号新笹子トンネル改修外改良工事長田組土木株式会社
2022年度R4国道20号新笹子トンネルその1工事R4国道20号新笹子トンネルその1工事 大林・大本特定建設工事共同企業体
2023年度R5国道20号新笹子トンネル関連改良工事株式会社飯塚工業
2024年度R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その2)工事天野工業株式会社
2024年度R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その3)工事株式会社飯塚工業

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

一部写真はドライブレコーダー(動画)からの切り抜きです。

大月側

大月側から見た様子

トンネルは大月側から掘削が進められています。

昨年、2024年から掘削が始まっています。現在どの程度まで掘り進めたのか、案内がなく、ネットにも情報がないためよくわかりません。

現在施工中の工事は、「R4国道20号新笹子トンネルその1工事」で、R4国道20号新笹子トンネルその1工事 大林・大本特定建設工事共同企業体が施工しています。

切回された現道

昨年と比べると、現道が谷側に切回されました

これにより、もともと狭い施工ヤードが幾分か広くなったようです。

リフト設備

昨年の時点ですでに組み立てられていましたが、坑口部分に「リフト設備」が組み立てられています。

この資料によると、狭い施工ヤードに対応するため設置をしたようです。

手元の設計書によると、上記工事の第3回変更で追加された設備のようです。

坑口

当初設計では、トンネル延長3,344mのうち、2,292mを掘削する設計となっていましたが、第3回変更で1,385mに短縮する変更がされています。

国の工事は結構大胆な変更がされることがあるので、実際のところどこまで掘るつもりなのだろうかと気になるところではあります。

ところで、一般財団法人先端建設技術センター7月に行ったとされる現場見学会の資料で、残る区間について「随意契約」と書かれているような資料が掲載されています。解像度が悪く何と書いてあるのかよくわかりませんが、こう書いたには理由がありそうですし、随意契約するつもりなのでしょうか?

甲府側

甲府側では、道の駅甲斐大和前にトンネルが出てくる計画です。

既にこちら側坑口付近の工事の入札が行われています。

1件目の工事は「R5国道20号新笹子トンネル関連改良工事」(施工=株式会社飯塚工業)、2件目の工事は「R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その2)工事」(施工=天野工業株式会社)です。
ただ、当初設計の図面を見る感じ、2つの工事でダブっている工種があるようにも見えるので、設計変更がされていそうです。

8月7日時点では工事をしたような様子は見えず、用地が柵で囲ってあるほか、伐採予定と見られる樹木にピンク色のテープが貼ってある程度でした。

撮影日:2025年8月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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