大月市及び甲州市の国道20号甲州街道20で行われている「新笹子トンネル改修」の進捗状況を見てきました。
現在の新笹子隧道の隣に新しいトンネル「新笹子トンネル(仮称)」を整備するもので、既に大月側から掘削が進んでいます。
トンネル内の工事なのでその様子を見ることはできませんが、外から見える範囲での状況をお伝えいたします。昨年とあまり変わっていないようにも見えます。

事業概要
一般国道20号甲州街道新笹子隧道では、隣接してトンネルを建設する事業が行われています。
現在のトンネルは1958年に供用開始されたトンネルで、かつては有料道路でした。トンネル断面が小さく大きなトラックが通行できず、歩道も設置されていないなどの問題を抱えており、より断面の大きいトンネルを建設する計画です。
工事 | ||
---|---|---|
発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
※これ以前は情報収集していません | ||
2022年度 | R4国道20号新笹子トンネル改修外改良工事 | 長田組土木株式会社 |
2022年度 | R4国道20号新笹子トンネルその1工事 | R4国道20号新笹子トンネルその1工事 大林・大本特定建設工事共同企業体 |
2023年度 | R5国道20号新笹子トンネル関連改良工事 | 株式会社飯塚工業 |
2024年度 | R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その2)工事 | 天野工業株式会社 |
2024年度 | R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その3)工事 | 株式会社飯塚工業 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
一部写真はドライブレコーダー(動画)からの切り抜きです。
大月側
現在施工中の工事は、「R4国道20号新笹子トンネルその1工事」で、R4国道20号新笹子トンネルその1工事 大林・大本特定建設工事共同企業体が施工しています。
昨年と比べると、現道が谷側に切回されました。
これにより、もともと狭い施工ヤードが幾分か広くなったようです。
昨年の時点ですでに組み立てられていましたが、坑口部分に「リフト設備」が組み立てられています。
この資料によると、狭い施工ヤードに対応するため設置をしたようです。
手元の設計書によると、上記工事の第3回変更で追加された設備のようです。
国の工事は結構大胆な変更がされることがあるので、実際のところどこまで掘るつもりなのだろうかと気になるところではあります。
ところで、一般財団法人先端建設技術センターが7月に行ったとされる現場見学会の資料で、残る区間について「随意契約」と書かれているような資料が掲載されています。解像度が悪く何と書いてあるのかよくわかりませんが、こう書いたには理由がありそうですし、随意契約するつもりなのでしょうか?
甲府側
1件目の工事は「R5国道20号新笹子トンネル関連改良工事」(施工=株式会社飯塚工業)、2件目の工事は「R6国道20号新笹子トンネル関連改良(その2)工事」(施工=天野工業株式会社)です。
ただ、当初設計の図面を見る感じ、2つの工事でダブっている工種があるようにも見えるので、設計変更がされていそうです。
8月7日時点では工事をしたような様子は見えず、用地が柵で囲ってあるほか、伐採予定と見られる樹木にピンク色のテープが貼ってある程度でした。
撮影日:2025年8月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
甲府河川国道(事)のHP見ても細かな完成予想図が記載されていないですね。
直轄国道のこの規模の新設工事だと大抵細かなことまで載ることが多いですが・・・。
八王子南バイパスですらあの程度の情報しか公開していないので、国が情報公開を積極的にやるとは到底思えません。新笹子トンネルの情報公開の程度は「普通」です。
以前、国道20号線笹子トンネルを自転車で走ったことがありますが、大型トラックにヒヤヒヤしながら、走り抜けました。せっかく新たなトンネルを作るなら歩道と自転車専用レーンが付設されたものを作って貰いたいものですが、そんな哲学が設計者にあるかどうか、ですね。
自転車歩行者道が整備される計画です。
私の地元(とはいっても、ここを通ることは殆どありませんが)ですが、多くの車が中央自動車道を通るので、工事による影響を受けるのは地元住民の車両や荷物の積み下ろし場所が高速道路から離れているトラックくらいです(実際、通行量はそれほど多くありません)。
この新トンネル、甲府側からも掘削すればいいのでしょうけれど、新たに初鹿野洞門を造って一体化した上に、甲府側に抜けてすぐに道の駅があるので、スペースがないですね。
リンクを貼ってある国土交通省・甲府河川国道事務所のページでは、この先、甲府方面ではトンネル(洞門)を迂回してバイパスを造ります(箱根駅伝でおなじみの函嶺洞門みたいなパターン)。
なお山梨県では、この御坂山塊を貫く国道137号線の新御坂トンネルにおいても老朽化が著しく、前後には急なカーブが続くことから、別の場所に新たトンネル(全長約4600m)を掘削する計画です(笹子トンネルの開通は1958年12月8日、御坂トンネルの開通は1967年4月7日)。
24時間交通量は1万数千台あり、決して少ないわけではないと思います。
また、甲府側の方がスペースはあると思います。勾配がキツいのでヤードとしては少し使いにくそうですが。
御坂から都留宝にトンネルが欲しい
横レス失礼します。
宝の、初狩へ抜ける交差点と御坂の、私が触れている新御坂トンネルの河口湖側坑口予定地(現在は自動車整備工場がある)を直線距離で結んでも「8.5km」あります。これは、中央自動車道の恵那山トンネル(上り線が8650m、下り線が8490m)に匹敵します。
到底採算は合わないでしょうし、長さが5000mを超えますので、石油タンクローリーみたいな危険物積載車両は通行禁止になります。
それよりも、国道139号線の都留市田野倉付近から国道20号線の大月バイパス(大月IC入口)付近を結ぶトンネル(中央自動車道の花咲トンネルに並行する格好)を掘削した方がまだ便利で採算が見込めるのではないかと思います。
本文では改修と書かれていますが、
現道の新笹子トンネルはどのようになるのでしょうか?
1・片側2車線(往復4車線)化
2・改修が終わったら新しいトンネルは使用不可にする
3・現道の新笹子トンネルを潰して、新たに掘ったトンネルを国道20号線として使用
4・その他
5・そもそも一般車の通行用ではない
解りましたらお教え下さい
国の資料によると、現道のトンネルは退避坑(非常用のトンネル)として活用される計画です。すなわち通常時は通ることはできなくなります。
はじめまして、こんばんは。
今から35年前、高校生の時に神奈川県から原付で初めて新笹子トンネルを通りました。
初鹿野(現甲斐大和)から大菩薩方面へ登ったペンションで住み込みのアルバイトするために…
まあ、怖かった!僕は原付で法定速度30キロ、そりゃ多少はオーバーしてましたが、それ以上に車は速い!死ぬかと思いましたよ(笑)
あれから毎年、勝沼へ行く時に通りますが、いつも帰り道(甲斐大和から)しか通らないので新しいトンネル工事は知りませんでした。
今週末勝沼へ行くので、大月側から見てみたいと思います。
何回か車で通っていても、いまだ歩行者や自転車とすれ違ったことはありませんが、まっすぐなはずのトンネルがところどころ軸がずれているように感じ、狭いせいもあってか壁側に吸い込まれていくような錯覚を感じることがあって、走っていて気持ちがいいトンネルではないです。ずっと緊張感ですね。
旧道の笹子隧道を通行する手もありますが、出るなんて話もありますし、オバケならまだしも熊は出るらしいですから、それもそれで通りたくはない道ですね。
再びコメント失礼します。
先日、14日に新笹子トンネル往復しました。おっしゃる通り歩行者や自転車には遭遇しませんでした。
僕は車でトンネルを通行していて、ある程度の距離走ると何故かバックしているような感覚になり、手汗が出てきて走るのが辛くなります。
新笹子トンネル、3キロくらいなら何とかなりますが、関越道の関越トンネルはキツいです。
この現象を理解できている人は僕が自動車免許取ってから現時点で一人のみ。
なんか元の話から逸れてしまいましたね?
失礼しました。