南多摩尾根幹線道路のうち4車線化工事が行われている唐木田工区で、3月中旬(?)に相模原方面車線が片側2車線化したので様子をお伝えします。

事業概要
この事業は概ね完了しています。
南多摩尾根幹線道路のうち、大妻女子大学付近~ぐりーんうぉーく多摩付近では道路の4車線化工事が行われていました。
南多摩尾根幹線道路、(都市計画道路名称:多摩3・1・6号南多摩尾根幹線)は多摩ニュータウン開発に合わせて暫定的に整備されました。広い幅員を持ちながら、一部の区間を除き暫定2車線で整備されていたことから、2015年2月に東京都が『南多摩尾根幹線の整備方針』を策定し、平面4車線で整備することとしました。
唐木田より東側については都市計画変更が必要であったことからその手続きを行っていますが、この唐木田地区については都市計画変更が必要ないことから2017年頃より工事が進められてきました。
南多摩尾根幹線
唐木田工区は上下線に高低差がありましたが、これは維持しながら4車線化を行いました。
大妻女子大学前の交差点は右折レーンの形態を変更したほか、一部箇所では道路の縦断勾配を緩やかにしています。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約960m |
幅員 | 43~56m |
道路区域編入 | 2007年2月16日 |
事業開始 | 2017年頃 |
相模原方面車線片側2車線化 | 2019年3月中旬頃? |
稲城方面車線片側2車線化 | 2019年4月下旬頃? |
2020年5月6日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

模式図で現在の様子を表しました。模式図なので距離や幅、角度などは適当です。
現在行われている工事
12月の時点で行われていた電線共同溝設置工事、信号工事は終了したようです。
写真等

撮影位置はこの通りです。
相模原方面(西行き)車線 → 稲城方面車線(東行き) の順に掲載します。
相模原方面車線
写真の通り、相模原方面車線が片側2車線化しました。いまのところ制限速度に変化はなく50km/hとなっています。
このほか信号機も更新され、黒色灯器が採用されています。最近東京都が設置する信号機はほとんど黒色となっています。
大妻女子大前の交差点西側にバス停車スペースが設置されました。バスベイのくぼみなどはありませんが若干広くなっているようです。
現在ここにはバス停はありませんが、唐木田大橋上の「大妻学院バス停」が移設されるんじゃないかなぁと予想しています(どうだろう?)

このようになっています。自転車歩行者道の改修工事は今後行われる予定です。
写真のバスベイは唐木田二丁目バス停のもので、くぼみのあるものとなっています。停車するバスは多摩市ミニバスのみなので、それほど本数は多くありません。
ファミマ前の交差点の整備もおおむね終わり、信号機が更新されています。
ちゃんと測っていませんが、尾根幹方向の青信号が伸びた気がします。(以前の渋滞は信号の長さが原因だったような気がするんだけどねぇ)
ここはもともと片側2車線でしたが、道路改修工事に伴い若干右側に移動しています。
案内標識も更新され、アルファベットが大きいものが採用されたほか、左折方向にも都道マークが追加されました。
稲城方面車線
この先、多摩市総合福祉センター前交差点まで片側2車線化していますが、その交差点で左側車線が左折レーンになるため、ほとんどの車が右側の車線を走っている状況です。(どこにも案内がないのにここを走るドライバーは訓練されています。)
多摩市総合福祉センター前交差点~多摩東交差点交差点の都市計画変更

多摩市総合福祉センター前交差点から稲城方面は1991年に立体交差する方式で都市計画変更を行っていました。一方で2001年の行政評価で抜本的な見直しとされ、着工されず暫定2車線での整備となっていました。
その後整備形態が検討され、2015年に南多摩尾根幹線の整備方針を策定し、4車線・平面構造で整備する方針を打ち出しました。このため、多摩市総合福祉センター前交差点から稲城方面は都市計画変更が再度必要となりました。
このうち多摩市総合福祉センター前交差点~多摩東公園交差点について2017年に都市計画の素案を公表し、環境影響評価とともに手続きが進められてきました。
その後2019年3月6日に多摩市総合福祉センター前交差点~多摩東公園交差点について都市計画変更されました。今後工事に着手して行くことになります。
残る多摩東公園交差点より稲城方面は今後手続きが行われるものと思われます。
撮影日:2019年3月25日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント