南多摩尾根幹線 南豊ヶ丘フィールド前と鶴牧六丁目で街築工開始 進捗状況2024.7

稲城市、川崎市麻生区及び多摩市4車線化事業が行われている多摩3・1・6号南多摩尾根幹線ですが、南豊ヶ丘フィールド前と多摩鶴牧六丁目交差点付近で街築工が始まりました。

稲城~鶴牧間で、車道舗装工事を伴う街築工が行われるのはこれが初めてです。

事業概要

多摩3・1・6号南多摩尾根幹線のうち、上記で示した多摩東公園交差点多摩市総合福祉センター前交差点間では2020年に事業認可を取り、東京都が都市計画道路事業を行っています。

この区間については、掘割式による都市計画となっていましたが、2015年に策定された『南多摩尾根幹線の整備方針』に基づき、平面4車線構造への都市計画変更を行うことになりました。2017年9月14日に計画段階環境影響評価手続きを開始し、都市計画変更の手続きと環境影響評価の手続きを進め、2019年3月6日に都市計画変更が完了しました。

都市計画道路事業の認可は2020年2月20日、施行者は東京都、事業延長は5,500mで、幅員は43~58mです。

施行者東京都
延長約5,500m
幅員43~58m
事業施行期間2020年2月20日~2026年3月31日
事業費130億円
2020年10月1日現在

※南多摩尾根幹線全線についてはこちら


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写真等

南多摩尾根幹線では、これまで数箇所で準備工事と橋梁工事が行われてきました。これまでの工事は土砂の掘削などがメインで、道路の形態で整備する工事はまだ始まっていませんでした。

今回始まった工事は、南豊ヶ丘フィールド前付近と、鶴牧六丁目付近の2箇所で、いずれも排水施設(側溝)の整備や、車道舗装(基層まで)を含む街築工となります。この区間での街築工は初と見られます。

工事件名は「道路改修工事(5南東‐南野の5)及び道路改修工事に伴う擁壁設置工事(5南東-百村)」で、2025年10月16日までの予定で、多摩重起建設株式会社が施工しています。

尾根幹線の2箇所の工事と、鶴川街道(百村)の工事を抱き合わせた工事になっています。

南豊ヶ丘フィールド前

工事箇所は恵泉女学園大学前交差点南豊ヶ丘フィールド前交差点間の一部で、ちょうど南野スカイブリッジが跨いでいる付近です。

この区間では、2021年度の中央分離帯部分の土砂を掘削するなどの準備工事が行われていた箇所で、2022年頭に準備工事完了後は次の工事は特に行われてきませんでした。

東京都情報公開ポータルなどによると、今回工事を行うのは、現在の上下線に挟まれた広大な中央分離帯部分で、この部分に将来の車道部分の築造を行います。現在の車道部分は将来的には歩道などのスペースとなる計画です。

工事は側溝縁石などといった街築工のほか、車道の舗装工を行う計画ですが、車道舗装は基層までの施工となり、表層部分5cmは施工しない模様です。

また、この工事箇所の前後の区間は整備されず、現道とのすりつけもされない模様で、今工事完了後も供用はされないものと思われます

南野スカイブリッジから稲城方面

既に工事箇所の両脇等に仮囲いがされていたほか、2022年度工事で整備したセンター部分の排水路の撤去が進められていました。

東京都の通常の道路整備では、排水管(必要な場合のみ)→電線共同溝→街築工・舗装工・安全施設工のような順番で施工されることが多いですが、今回は現在のところ電線共同溝などの整備は未実施です。
ただし、この区間は尾根幹線にのみ接する沿道施設が皆無で、現状も架空送電線がほぼ皆無であることから、電線共同溝の整備予定があるかは不明です。

南野スカイブリッジから相模原方面

南多摩尾根幹線のこれまでの工事は、施工順序が少々謎で、わりとまばらに整備が進んでいる印象があります。

多摩鶴牧六丁目交差点付近

車内設置ビデオカメラから

アクアブルー多摩などが立地する多摩鶴牧六丁目交差点多摩市総合福祉センター前交差点間でも同様の街築工が始まっています。(暑くて外に出る気がしなかったのでドラレコで失礼します)

この部分では、2022年度~23年度にかけて土砂等を撤去する準備工事が行われた区間です。
こちらも前後の区間とのすりつけなどは行われない模様で、工事完了後も開放はされないと見られます。

コメント

  1. 匿名 より:

    最近投稿が不定期なって大丈夫ですか?2日1回の投稿じゃなかったので。

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