稲城市で事業が行われている稲城南山東部土地区画整理事業の進捗状況を見てきました。
事業南東側、旧よみうりランド丘の湯北側付近では、多摩3・4・12号読売ランド線が本設ルートに切替えられました。切替は2024年12月12日頃?と見られます。
ヤオコー稲城南山店~ジャイアンツタウン間の多摩3・4・16号稲城南多摩線の整備も進められていて、年明け近いうちに開通するものとみられます。
事業概要
多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業は稲城駅の南側で行われている土地区画整理事業です。
都市計画施設としては、多摩3・4・12号読売ランド線や、多摩4・4・3号奥畑谷戸公園などが整備されます。
この地域は高度成長期などに山砂の採取が行われ、崖地が存在し危険が生じていました。こうした有効利用が図れない土地の相続の問題や、スプロール化による無秩序な開発の懸念などから、地権者を主体とする土地区画整理事業が行われることになりました。
区画整理組合や宅地を販売する野村不動産では、この区域を「スカイテラス南山」として宣伝しています。
事業名 | 多摩都市計画事業稲城南山東部土地区画整理事業 |
施行者 | 南山東部土地区画整理組合 |
組合設立認可 | 2006年4月12日 |
施行期間 | 2006年4月12日~2029年3月31日 |
施行地区 | 稲城市大字東長沼字九号並びに字七号、字八号及び字十号の各一部、同市大字百村字十四号及び字十五号の各一部並びに同市大字矢野口字上網、字大久保及び字谷戸の各一部 |
面積 | 約87.46ha |
合算減歩率 | 68.62% |
2024年3月21日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
旧よみうりランド丘の湯前 切替え
南山東部土地区画整理事業地内の都市計画道路、多摩3・4・12号読売ランド線のうち旧よみうりランド丘の湯から北側約200mの区間では、今年1月に切替えられた切回し道路から都市計画道路線形の本設ルートに切替えがされました。
切替えの正式な日時は不明ですが、12月12日頃と見られます(詳細情報お待ちしております。)
読売ランド線の切替えは、土地区画整理事業の造成の都合からか、段階的に行われてきました。
2021年9月には読売ランド線の大部分が開通しましたが、旧ランド坂ヘアピン部は仮設道路での供用となり、その後2024年1月には2回目の仮設道路への切替えとなりました。今回の切替えは3回目となります。
既に使わなくなった仮設道路は、既に撤去作業が行われていたほか、水道とガスの切替と見られる工事も行われ、片側交互通行となっていました。
素人目には2回目の切替え時に本設ルートにできたんじゃないかという気もするのですが、造成工事の都合なのか、圧密沈下を待っていたのか、事業計画変更スケジュールの都合なのか、何か事情があったのでしょう。
今回開通した区間には自転車レーンが設けられ、青色の舗装がされています。ただし、今回開通した200m区間のみで、ジャイアンツタウン方面には現時点では設置されていません。おそらく、既に供用済み道路区間にも設置するんじゃないかなという気はします。
歩道は両側に設けられていますが、この部分では西側(ジャイアンツタウン側)はよみうりランド坂下バス停付近まで供用されていません。
よみうりランド慶友病院方面に至る計画道路は当初計画では存在しませんでしたが、第9回事業計画変更(?)から新たに計画道路として追加されました。(丘の湯横のよみうりV通りは廃止されるのか?)
この部分の交差点予定地の巻込みも整備済みです。
ジャイアンツタウン横にバスベイ新設
2025年3月に開業予定のジャイアンツタウンスタジアム横には、バスベイが新たに設置されました。道路開通当初にはなかったものです。
現在、この道路には読01系統(京王よみうりランド駅~よみうりランド・寺尾台団地)と、稲城iバスDコース、Eコース(本数僅少の免許維持除く)が運行されていますが、よみうりランド坂下バス停~よみうりランドバス停まで約1.7km、運行時間にして6分~9分バス停が存在しません。
これはヘアピンカーブを通っていた当時からバス停が増えていないからでもあります。ジャイアンツタウン開業に合わせてバス停も新設されると見られます。
また、稲城市地域公共交通会議において、稲城iバスの「ⅰバス路線第Ⅲ期見直し」が現在検討中であるほか、稲城駅方面へのバス路線開設の声もあり、ヤオコー稲城南山店西側にもバスベイの準備があります。
ただ、昨今の乗務員不足でバス業界全体で本数減便が相次いでおり、思うような本数のバス路線新設がされるのかは不透明なのではないかと思います。
稲城南山地区では、お彼岸時期等限定で、2020年3月から京王バスが公営稲城府中メモリアルパーク~稲城駅~稲城長沼駅の「メ01系統」を運行していましたが、2024年3月彼岸シーズンで廃止されました。(代替マイクロバス運行あり)
ヤオコー~ジャイアンツタウン間「多摩3・4・16号稲城南多摩線」完成迫る
ヤオコー稲城南山店とジャイアンツタウン間を結ぶ多摩3・4・16号稲城南多摩線は、歩道舗装・植栽・照明・大型標識の設置が完了し、車道舗装と区画線を残す程度となっています。
車道にはフィニッシャが準備されており、数日で舗装工事をすると思われます。
現時点で開通時期の詳細なアナウンスがなく、議会答弁等では「2025年3月のジャイアンツタウンスタジアムの開業に合わせて開通」というような答弁がされています。見た感じだと1月くらいには開通できそうですけどね。
ヤオコー前の丁字路には、10月頃に信号機用と見られる支柱が設置されましたが、本数が足りておらず、さらなる設置が必要と見られます。また、この日はジャイアンツタウン側の丁字路予定地でも支柱の設置工事が行われていました。
入札情報によると、信号機設置工事は「交通信号施設 新設・改良(ゆとりシグナル化)・更新(制御機・集中式制御機・車両感知器・施設更新) 工事」とみられ、信号メーカーのコイト電工株式会社が受注しています。
工事仕様書によると「南山西」「南山北」「南山東」の3箇所で信号機新設工事が行われる模様です。ただしどれがどこの交差点なのかは不明。
ランド線切回し道路
多摩3・4・12号読売ランド線(都施行・稲城市受託)区間では、2024年10月初頭に切回し道路へ道路が切り回しされました。
ここを走るバス路線は工事時間中バス停が休止となり、よみうりV通りへの迂回運行を行いました。(10月2日~7日実施)
現時点で、稲城市施行の工事は行われていませんでしたが、引き続き道路整備が進められます。
多摩7・4・5号東長沼矢野口線
多摩7・4・5号東長沼矢野口線は引き続き工事が続けられています。
市議会では「2025年中の交通開放を目指している」と答弁がされています。
県境の狭隘区間も整備
都道124号稲城読売ランド前停車場線のよみうりランド丘の湯跡前の約140mの区間は歩道が存在せず、狭い区間となっています。一方で、都市計画道路が存在しませんでした。
稲城市議会録によると、2022年6月に東京都と基本協定を結び、稲城市が拡幅を行う計画です。既に設計業務が発注されています。
よみうりランド丘の湯の閉店したのはこの道路計画を見越したものだったのかどうかはよくわかりません。
計画区間の両側は読売系列の施設が占めていて、読売は南山東部地区の大地主でもあるので、用地取得は容易なのではないかと思われます。
丘の湯の建物の一部は解体され平面駐車場が拡張されていたほか、樹木の一部が伐採されたようです。
コメント
丘の湯なくなってからここを殆ど通ることもなくなったけど順当に切り替えているんですね
東長沼側が通れるとパシオス通らなく済むんだけどいつになるのかな
議会答弁等では、稲城駅方面の道路は3月まで、稲城大橋方面の道路は2025年度中には開通する模様です。(ただ、過去何度も答弁のスケジュールから外れている)
12/12の日中だと思います(その日の朝切り回し道路でしたが夜は本道だったので)
情報ありがとうございます。
本文修正しました。