町田3・3・50号小山宮下線外(尾根幹延伸部) 進捗状況2025.1

町田市及び相模原市中央区で事業が行われている町田3・3・50号小山宮下線及び相模原3・5・3号宮下横山台線の進捗状況を見て来ました。

南多摩尾根幹線道路の延伸部として道路を延伸するものです。

事業概要

上記で示した区間では道路を新設する事業が行われています。

町田市側の都市計画道路名称は町田3・3・50号小山宮下線、相模原市側の都市計画道路名称は相模原3・5・3号宮下横山台線です。

事業延長は約550m(東京都約210m、相模原市約340m)で、幅員は28mで、4車線となる計画です。ただし、相模原市側で接続する既存道路が2車線のため、事業区間南側では2車線に絞られる計画です。

東京都側は東京都が、相模原市側は相模原市が施行者です。

相模原市の相模原市大規模事業評価調書によれば、事業実施後の予測交通量は18,400 台/日と見込まれています。

基本データ

施行者東京都・相模原市
延長約550m(東京都約210m、相模原市約340m)
幅員28m
車線数4
事業施行期間東京都側:2021年3月5日~2028年3月31日

相模原市側:2021年3月30日~2028年3月31日

2021年3月30日現在

都市計画決定に至るまで

東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)より抜粋

この部分にはもともと都市計画道路は存在しませんでした。

2016年(平成28年)に策定された『東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)』において、神奈川県(相模原市方面)との連携強化として、新しい都市計画道路の検討がなされました。

相模原市においても、2017年(平成29年)に改定された『相模原市新道路整備計画(改定版)』において優先整備箇所に位置付けられました。

その後、東京都、相模原市で手続きが進められ、どちら側も2018年6月18日に都市計画決定されました。東京都側は町田3・3・50号小山宮下線を新設する形で、相模原市側は相模原3・5・3号宮下横山台線を延伸する形です。

最近の発注状況(東京都側)

工事
発注年度工事名称受注者
未発注
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2018年度道路基本設計(30南東-小山町)株式会社東京建設コンサルタント
2019年度交通量推計委託(31南東-小山町)外1路線株式会社ライテック
2020年度道路及び橋梁予備修正設計(2南東-小山町)株式会社東京建設コンサルタント
2022年度道路及び橋梁予備補足設計(4南東-小山町)株式会社東京建設コンサルタント
2022年度道路整備効果検討委託(4南東-小山町)その2株式会社ライテック
2022年度電線共同溝予備設計(4南東-小山町)株式会社間瀬コンサルタント
2023年度 道路予備補足設計(5南東-小山町) 株式会社東京建設コンサルタント
2024年度 道路予備修正設計(6南東-小山町) 株式会社東京建設コンサルタント

この表の注意事項
データ収集期間:工事すべて、委託2022年度~(それ以前はすべては収集していません)
最終更新日:2024年11月24日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

最近の発注状況(相模原市側)

相模原市側は情報収集していません。


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ

町田市側

①南多摩尾根幹線道路と町田街道が交わる交差点(地図

町田街道から南側が事業区間です。

引き続き用地の取得が進められています。町田街道側から見た景色には変化がありません。

東京都のサイトによると、2024年4月1日時点の用地取得率は13%で、1年前から1ポイント増加しました。

延長が短く地権者数が少ないので、契約状況によって一気に上がるのではないかと思われます。

②境川北側(地図

境川北側の農地部分で目立った用地の取得箇所が見られます。

工事は当然行われていませんが、ここのところ毎年度何らかの設計等の業務が発注されています。

相模原市側

③境川から相模原方面(地図

相模原市側も用地取得が続けられています。

相模原市議会録によると、2023年度は6件の地権者と契約し、取得率は34%と市長答弁があります。また、2024年度は10件の地権者と交渉を予定していると答弁しています。この10件の契約ができると過半数を超えるとのことです。

④宮下本町2丁目22−17(地図

駐車場と戸建て住宅だった部分ですが、用地の取得がされたようです。カラーコーンと土の山がありました。

このほかにもところどころで用地取得がされています。住宅が密集しているため、なかなかカメラ向けるのが難しいのですが。

⑤宮下交差点(地図

事業区域南側の宮下交差点です。

2024年9月議会の市議の質問で「宮下横山台線については、先日、住民説明会がありましたが」という発言があります。市のウェブサイトを見てもその資料等が見つからないのですが、前後の発言から類推すると、設計に関して何らかの説明があったのではないかと想像しています。

相模原市議会2024年9月議会答弁によると、「除却が完了したまとまった箇所から順次工事に着手する」とのことです。

撮影日:2025年1月30日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 町田市民 より:

    本当に必要な道路なのか
    町田市民として、町田街道沿いの住民として 不思議でなりません。
    渋滞緩和するとは 思えない
    税金無駄遣い、摂った予算をなんとか使いきりたい政治家の魂胆が
    ミエミエの道路工事状況です。

    • 管理人 管理人 より:

      必要か必要でないかは個人の考えだと思うので否定しませんが、個人的にこれほど必要な道路はこの近辺ではないのではないでしょうか。
      そもそも渋滞緩和だけを目的に道路を造るものではありません。
      多摩地域の骨格をなす4車線の南多摩尾根幹線道路が町田街道にぶつかり、その先の幹線道路である国道16号までは細い道路を通らざるを得ないのは、道路のネットワークとして不出来です。リニア中央新幹線の駅ができる橋本駅まで骨格幹線道路を繋げることには大きな意味があります。
      また、この都県境を跨ぐ区間には、宮前橋~寿橋まで約5.5km都市計画道路が存在せず、建設中の宮上横山線を含めても4.5km存在せず、少なくない車がこの間の生活道路に流入しています。この尾根幹線延伸部だけで見ても、昭和橋や平成橋を抜け道に使う車が多く存在します。さらに、県道503号の現道も道路構造令を満たす構造ではなく、小山交差点や米軍基地北側の交差点を先頭として渋滞が発生しています。
      そうした街の構造的な問題を解決する点からも大変重要な道路であると認識しています。

      「政治家の魂胆」はある種の陰謀論的なものではありますが、逆に考えれば、支持されて当選した政治家が支持された政策に対してお金を持ってこれるなんて、とても優秀な政治家ですね。

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