環状第5の1号線(雑司ヶ谷) 進捗状況2019.3

豊島区内で行われている環状第5の1号線(雑司ヶ谷)の進捗状況を見てきました。

2017年12月以来の訪問です。

事業概要

環状第5の1号線渋谷区広尾五丁目から北区滝野川二丁目に至る延長13,920mの都市計画道路です。このうち、上記で示した区間で道路の新設事業が行われています。

事業延長は約1,400m、幅員30~40mで、東京都が事業を行っています。

道路は地下式(トンネル構造)・立体交差往復2車線と、地表式平面交差往復2車線が建設される予定で、地表式の道路の中央には東京さくらトラム(都電荒川線)が配置される計画です。

1998年7月10日に当初事業認可を受けて用地の取得を開始し、暫定道路の整備に係る用地については2010年度に取得が完了しています。

その後、2011年4月4日に該当区間のうち約995mの区間が従来の平面4車線幅30~35mの計画から、現在の計画に都市計画変更されました(東京都告示第656号)。同年10月には事業計画の変更認可を受け、2012年度から地下道路整備に必要な用地取得を進めています。2016年度末時点での用地取得率は66%です。

工事については2002年度から埋蔵文化財調査に着手しています。その後、2006年度から沿道の利便性を図るため順次暫定整備を開始し、2012年9月に完了しています。

東京都交通局に委託したトンネル工事(2工区)は2012年度(平成24年度)から着手、学習院側の擁壁工事は2013年度(平成25年度)から実施、3工区のトンネル工事は2015年度(平成25年度)から着手しています。

地下部の道路は開削方式により建設が行われていますが、地下には東京メトロ副都心線、地上には東京さくらトラム(都電荒川線)が走っており、また下水道もあるなど大規模な工事が行われています。

施行者東京都
延長約1,400m
幅員30~40m
事業施行期間1998年7月10日~2028年3月31日
2020年5月26日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

工事は看板の通り、3工区に分割されています。このうち2工区では南北2つに分割し、それぞれJVがトンネルを施工しています。

第2工区の断面はこのようになります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①学習院下停留所付近

この道路の中央付近でトンネルが分岐する計画です。

2017年末と比べると景色はほとんど変わっておらず、トンネル分岐部も手が付けられていないようです。

②千登世橋からの景色

こちらもほとんど景色は変わっていないように感じます。

③千登世橋~鬼子母神前停留所間

この付近では『地上道路の仮復旧工事』が行われていました。路面に鉄板が敷かれてます。地下ではトンネル構築が進められてきました。

仮復旧工事の内容はこのような感じです。

やっと終わりに近づいてきたという印象です。

④鬼子母神前停留所

こちらもほとんど景色は変わっていないですね。かつては対面式のホームではありませんでした。

⑤大鳥神社前

こちらも景色は変わっていないように感じます。

⑥弦巻通りから南向き

東京さくらトラム(都電荒川線)は工事の関係でぐねっと線路が曲がっています。地下ではトンネル構築工事が行われています。

⑦坂の下から

こちらも変化はほとんどなし。

⑧坂の上から

同様。

⑨補助第81号線が分岐する付近

こちらもあまり景色が変わっていないように感じます。

この左奥あたり、市街地再開発事業をするみたいですね。

⑩豊島区役所付近

こちらは工事が本格化しているように見えます。

実はこの日は東京都道路整備保全公社が主催する道路見学ツアーにて、ここのトンネル工事等の見学に来ていました。22倍の倍率だったそうで運よく当選し、見ることができました。

ただ写真撮影は自由だったのですがネットに掲載することは禁止されたので、下手な絵だけ載せておきます。(この記事に掲載の写真は見学会で撮影したものではなく、見学会の前に公道から撮影したものです。)

第2工区のトンネルのうち、南側はほとんどトンネル構築は終わっているようで、このようにトンネルとして出来上がっていました。北側はまだトンネルのように箱になっていません(トンネルは開削工法)。

絵の左右の白いのは工事用の照明です。トンネル工事でよく見る景色でしたね。

過去に五反田川放水路や神奈川首都高北西線の見学では特にネット掲載について言われなかったのですが、厳しいですね。

ちなみに、現在の都市計画道路事業の認可期間は2019年度(平成31年度)末までとなっていますが、延長予定で、開通時期は未定とのことです。

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