渋谷区~新宿区で行われている環状第5の1号線(千駄ヶ谷)の道路新設・拡幅の進捗状況を見てきました。
事業概要
環状第5の1号線は渋谷区広尾五丁目から北区滝野川二丁目に至る延長13,920mの都市計画道路です。このうち、上記図で示す区間では「千駄ヶ谷」区間として事業が行われています。
新宿御苑の西側では新しく道路を新設し、既に完成している区間へと接続します。事業延長は約805m、幅員は14~35m。
施行者は東京都で、千駄ヶ谷区間の南側は1991年1月10日に事業認可(建設省告示第34号)、北側は2006年に事業認可され、現在も工事が行われています。2016年度(平成28年度)末での用地取得率は99%。
新宿御苑の西側では2層構造により通過する計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約805m |
幅員 | 14~35m |
事業施行期間 | 1991年1月10日~2026年3月31日 |
2006年?月?日~? | |
交通開放 | 2022年12月3日14時 |
2024年3月26日時点 |
2022年12月3日(土)14時に交通開放されました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
新宿御苑の西側の区間は、新宿御苑への配慮などから上下線2層構造になる計画です。既に北側のトンネル本体は完成しているようで、現在は南側の区間のトンネルや掘割の構築が行われているようです。
現場には事業案内所があったのですが、入っていいのかわからず、警報音が鳴るみたいなことも書かれていたので入るのが躊躇われました。
鳩森小学校西信号から事業区間が始まります。
この南側の明治通りでも別の事業「北参道」が行われていて、道路の拡幅が計画されています。
環状第5の1号線(北参道)
鳩森小学校西信号から新宿御苑手前までの区間は1991年(平成3年)に事業認可を受けています。その先、新宿御苑西側の区間は、平面式から都市計画変更をし現在の計画になり、その後平成18年に事業認可されています。
現場に掲げられている事業看板などから予想すると、この付近から新宿二丁目方面への道路が分岐するようです。
現在は車道や歩道の形状を変更し工事が行われているようで、仮の路面などもありました。まだ大きな構造物は見えませんでした。
千駄ヶ谷五丁目南信号です。現在は信号付きの横断歩道があります。
工事により、道路は2車線に減少していて、車道は西側に寄せられています。今後、この信号箇所にはバリアフリー化した横断歩道橋が設置される予定です。
2017年12月19日にはこの付近の切回しが変更される予定で、南行き車道が東側に寄せられるようです。北行きと南行き車道の間には空間ができるようで、今後トンネルや掘割の建設が行われるのかもしれませんね。
計画道路は千駄ヶ谷五丁目交差点の北側から東側にそれ、新設区間へと向かいます。用地は既に確保されているようで、トンネル等の構築工事が行われていました。工事中のため現場には近くからカメラを向けていません。
ビルが道路際まで迫っているのがわかりますね。写真左側の路床は仮設のものになっています。真下に既にトンネルがあるのでしょうか。
新宿御苑と都立新宿高校の間を抜けて、甲州街道の副道と交わります。甲州街道はこの西側でトンネルとなっているため、本線部分とは交差しません。実質的に甲州街道と立体交差となっているとも言えそうです。
仮囲いの間からトンネルが見えました。その他はあまりよく見えませんでした。
新設区間から北側は既に交通開放されています。甲州街道~新宿二丁目交差点間は事業区間になっている資料と、そうでない資料があり、どちらが正しいのかわかりません。ただ、新設区間が開通する前に中央分離帯や交差点の改良は行われそうですね。
新宿五丁目交差点~新宿四丁目交差点では渋滞が発生していました。開通後には軽減できるでしょうか。
撮影日:2017年12月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント