拝島駅近くの回転路がなかなかアツかった

拝島駅から西へ約200mにある道路が気になっていたので見に行ってきました。

拝島駅から伸びる道路が国道16号東京環状手前で回転路となっているのです。

回転路を北東側から見ています。

拝島駅側から来た道路が国道16号に接続するのかと思いきや、その手前で引き返すのみとなっていました。駅前ではないので、駐車スペースなどはありません。ただただUターン用の道路です。

すぐそこに国道16号の交差点が見えているのに引き返すことしかできないもどかしさもある!?そういえば相模原駅北口にも似たような形状の道路がありました。

相模総合補給廠内の新設道路を見てきた
相模原駅北口から町田市側へ伸びる道路が2017年(平成29年)4月22日土曜日に開通したということで見てきました。 相模総合補給廠跡地内についての記事一覧タグ:相模総合補給廠相模総合補給廠跡地の最近の記事 この道路は1949年(昭和24年)...

というのも、ここの道路はもともとは国道16号線と接続していました。道路は都道164号拝島停車場線に指定されていました。

拝島駅周辺の整備に伴って、2015年12月16日には拝島駅南口~国道16号線の新設道路(昭島3・4・1号江戸街道線)が供用開始されました。これにより武蔵野橋南交差点が5差路になってしまうため、都道が回転路になり通行を止めたというわけです。

福生市議会の議会録には以下のようにあります。

この交通形態の変更は、国道16号拡幅に伴う昭島都市計画道路3・4・2号及び睦橋通りとの接続にかかわる国土交通省と公安委員会との協議により平成6年度に決定したものでございます。理由といたしましては、交通量の非常に多い5差路となり、危険であるためとのことでございます。

平成27年9月29日 全員協議会

この付近の国道16号線の拡幅計画も平成9年に都市計画変更されているように、20年近く前から計画が練られていたということみたいです。ちなみに、道路構造令にこんな決まりもあります。

道路は、駅前広場等特別の箇所を除き、同一箇所において同一平面で五以上交会させてはならない。

道路構造令 第二十七条

また、新道の開通で都道としての性格がなくなったことから、都道164号拝島停車場線は2016年4月1日付で都道として廃止され、福生市・昭島市の市道に移管されました。

なお、福生市の市議会録には以下のようにあります。

都道拝島停車場線(第164号)は、拝島駅周辺の整備に伴い、国道への通行が閉鎖されることにより、幹線道路から地域内道路に性格が変化し、旧道化された道路となることから、昭島市及び福生市にそれぞれ移管されることとなり、現在、東京都と協議を進めております。

平成27年9月29日 全員協議会

この図は廃止の告示(2016年 東京都告示第558号)の図。なお、市道移管に当たっては、道路付近が福生市と昭島市の市境があり、管理上の関係でそれぞれ区域外認定した箇所があります。

新しく開通した道はこんな感じ。南口広場までの区間は開通から既に2年が経っていることもあって、周りの町となじんでいる感じがしました。ちなみに南口広場から東側の松原町四丁目交差点までの区間は、2016年3月26日に交通開放されました。

武蔵野橋南交差点から回転路を見るとこのような感じ。現在、年度内に予定されている国道16号東京環状の拡幅に向けて歩道の舗装工事などが行われています。

国道の交通量を見ると5差路にしなくて正解だったなと感じました。道路設計者の考えが色々練られた道路でした。

撮影日:2017年12月28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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